第8話 北海道ダンジョン①
ダンジョンから地上に転移されて時間を見ると夕方になっていた。
自転車の所まで取りに行き、自転車で部屋に帰る。
その後に探索者ギルドの不動産部門に行った。
「不動産部門で交通の便が良くて生活しやすく、東大阪の様な下町の工業地帯に近い場所に大きな工場が建つくらいの広大な土地が欲しい。
それとは別に購入する土地に近い所に大きなタワ-マンションを建てたいのでその土地と業者の選定も」
「金額はどのくらいの予定ですか?」
「安ければ安い方が良いけれど、それで使いかっての悪い所だと困るから数百億から高くても1500億円迄で建設費用も入れてお願いします」
「分かりました。そうすると土地の買収から入っていくので相場よりも高めになりますが良いですか?」
「はい。予算内なら構いません」
「分かりました。場所の選定をして候補地を幾つか見繕ってからお知らせしますのでお待ち下さい」
そうして不動産部門を後にすると、買い取り部門に来て今日潜ったダンジョンで要らないアイテムを売る。宝石類は大きな物はオークションに行きになった。エリクサーも1本出したが同様にオークション行きだ。守護者のレギオンのドロップは売らないでおく。
合計で税抜きの手取りで1659億8599万9890円になった。
中規模ダンジョン丸々1個分の値段としては妥当だろうか?
探索者ギルドの担当に明日に北海道に行くので探索者ギルドのレンタカーでオフロード車を借りたい旨を言った。
車内泊できることが条件だ。
ついでに飛行機の手配もしてくれるというので任せたらすぐにチケットをくれた。
レンタカーは新千歳空港から借りられる様に手配してくれるそうだ。
◇◆◇◆
部屋に帰り、明日の用意をする。と言っても殆ど収納指輪に入っているので手ぶらの様な物だ。
SNSに明後日配信すると俺のアカウントに書いておいた。
まぁ、フォローしてくれている人が殆ど居ないSNSだけれども。
翌日、伊丹空港に居る俺がいた。電車を乗り継いで伊丹空港に来た。
伊丹空港から新千歳空港まで行くのだ。
飛行機に乗ってすぐに新千歳空港に着いた。
探索者ギルドのレンタカーの出張所がある筈なので案内で聞いてみる。
案内で書いて貰った地図を便りに行くと探索者ギルドの出張所があった。
出張所に入り、予約した件を伝えるとオフロード車に案内されて鍵を受け取った。
料金は車を返して貰った時に日割りで請求するとの事で早速使える様だ。返す時にはガソリンを満タンにしなくて良いとも言われた。
二条市場の駐車場に入れて海鮮の店に行きいくらやウニが豪快に乗ったどんぶりを食べる。
その後に蟹を扱っている店に行き蟹1匹を食べて満足した。
駐車場に戻って料金を支払い大きなダンジョンが出来るだろう場所へ車を走らせていく。
目的地の近くの道路が大きかったので路肩に停止させて貰って収納指輪の整理を始めた。
居る物と要らない物を分けて、要らない物は売ろうと思ったのだ。
そうしていると良い時間になったので車内泊をする。幸い夏なので窓を開けておいて寝た。
起きたら朝だったのでダンジョンが発生するまでの四億時間の前まで車内で窓を閉めてスマホゲームでもしている。
良い時間になったのでダンジョンが発生するであろう山に入っていき、ダンジョンの発生場所になる場所でダンジョンの発生を待つ。
1時間程したら空間に亀裂が走ってダンジョンが発生した。混沌期の色がコロコロ変わる時期だ。極彩色と言って良いかも知れない。
早速、ダンジョンの中に入った。
◇◆◇◆
ダンジョンに入るといつもの様に式神が出てきて配信を始める。
俺はいつもの挨拶を同接0でもやる。
なんだか泣けてきた。
階層を1階層ずつ敵と宝箱を残さない様にして攻略していく。
いつもとは少し違う手応えがある。
いつもよりも少し敵が強いのだ。
いや、いつもの様に魔力を刀に纏って切ると一撃で倒せるのだがその一撃に抵抗があるのだ。
いつもは水を切っている様で抵抗がないが、豆腐を切っている様な感覚があるのだ。
敵が少し堅くなっている?
まぁ、攻略に支障は無いから良いかと頭を切り替えて階層を攻略していく。
60階を過ぎた辺りで同接が同時に2人入ってきた。
「こんにちは~!」
”こんちは”
”こんにちは”
”今日は朝早くからやってるんだね”
「そうなんだよ。いつもより敵が手強いので大きいダンジョンだと思う」
”へー、大きいダンジョンか”
”何階層ぐらいだと予測してますか?”
「200階層は超えるかなって感じています」
”おお! それは大きいダンジョンだ”
”攻略出来るんですか?”
「ダンジョン内で休息を取れるアイテムがあるので大丈夫だよ。2日掛かりで攻略しようと思ってますんで」
”普通は2日でも無理なんだが?”
”相変わらずですね”
「え? その反応って事は久しぶりに来た人ですか?」
”俺はほぼ見てるな”
”結構久しぶりです。前に一度見てチャンネル登録していなかったので2度目に見る事が出来なくて何処にあるのかも分からなかったです”
「おお! それじゃ、今日はチャンネル登録していって下さい。お願いします」
”急に丁寧語止めろ”
”面白かったらチャンネル登録しますね”
「うぐ! 面白くないかも知れません! 基本的にワンパターンだと言われているので」
”まぁ、頑張れ”
”……まぁ、気になればチャンネル登録すると言う事で”
そう言った話を続けながら階層を攻略していった。
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登録者10人の所に新しい登録者が増えるかも知れないとなったらプレッシャーが凄いよね!
て事で、誠君はバグっています!
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