第10話 守護者討伐
翌朝、館の中で目を覚ました俺は身支度を調えて朝食を食べてトイレに行き、やる事を終えて館を出て異次元扉からダンジョンに戻ってきた。
だんちゅ~ぶの配信が再開した。通知が行ったのか同接が1万人から2万、3万と次々に上がっていく。
「神様方おはよう御座います! 今日も元気に攻略します」
”おはよう”
”おは!”
”お! はじまったか”
”よく眠れたか?”
”最深層行ってみようぜ”
「それでは、最深層の攻略をやっていきます」
そう言って、俺は最深層の攻略に乗り出した。
探索を続けていくと通路に霧が立ちこめていた。
その中を進むと肌がピリッとしたので慌てて霧から逃れる様に元の道を引き換えした。
霧が出る直前の場所で風魔法を使っい吹き飛ばしてみる事にしたが効果は無かった所か霧が1箇所に集まって女の子の人型を作り声が聞こえてきた。
「キクククククク!」
これは! モンスターだ! この霧はモンスターだった様だ。
刀で攻撃してみるが効果は無い。それどころか拳を作って反撃してきた!
何とか回避して、弱点を考える。
霧は水だから雷とか如何だろうと雷魔法で攻撃してみるが意味が無かった所か、相手の攻撃に暫くの間は雷属性が付与されてしまった。
やけくそで相手の攻撃を受けてみた所、水蒸気の中に入った様な感じで電機マッサージの様にピリッとはしたがダメージは無い。
その時にすすってみればレモネードの様な味がしたので美味しかった。
もっと欲しいと思い、手を引く動作に合わせて一緒に動きすすっていく。
モンスターが完全に手を引いたので胴体に頭を突っ込みすする。
美味しかったが、さすがにモンスター1体を全部食べる事は出来なくて途中でお腹がいっぱいになった。
そこで胴体から顔を出したらモンスターの大きさが三分の一に減っていた。
う~ん、他に手は無いかなと考えると、霧だから熱に弱いんじゃ無いかとふと気が付いた。
そして試しに火魔法で刀の炎を纏って攻撃してみたら攻撃した炎の範囲の霧が無くなっていた。
もっと早くに気が付けよって事だが、美味しいレモネードを飲めたのでよしとする。
その後は作業で霧型のモンスターはすぐに討伐出来た。
ドロップアイテムは自動収納された。ついでに古い角質が取れてピチピチの肌になった。
”ぽか~ん”
”あのモンスター強酸の塊だったよな”
”ほら、こいつ酸無効持ってるから”
”酸無効持ってなかったら最初の霧の段階で当たれば焼き爛れている状態になるもんな”
”酸無効持っているからってモンスターの胴体に顔突っ込んでモンスター食べるか?”
”珍しいものが見れたから良しとしておこうぜ”
”だれかアドバイス位してやれば良かったのに”
”お前がしろよ”
”どちらにしてもこいつが正常では無い事は証明されたな”
”神でも生きてるモンスターは食べないぞ”
”自然界じゃ生きてるネズミを蛇が丸呑みするから!”
”ネズミ=モンスター、蛇=こいつですか? 意味が分かりません!”
その後は特に困る様なモンスターは現れずに順調に攻略を進めて行けた。
◇◆◇◆
最深層守護者の間前まで特に苦労せずに来られた。
守護者の間の門を開けるとそこに居たのはケルベロスだった。
しかも、入ってすぐに3つの頭から3匹の狼と尻尾の蛇に別れて襲いかかってきた。
”お! こいつは特殊個体か!”
”どんな能力を持っているんだろうな?”
”ただ分裂し経ってだけじゃ無いだろう”
”なんであれ、戦いが楽しみだな!”
神様がのんきなコメントをしている。こちらは3頭の狼の化け物と蛇から避けて隙を探しているというのに!
1頭がブレスを吐く準備をした。チャンスだ。ブレスを吐いた時にはその横に移動し終えた俺がケルベロスの内の1頭の首を狩る。
そうすると、その1頭は体ごと消え去った。
その直後、残っている2頭の内の1頭から頭が映えて2つの頭のケルベロスの分身になった。
そいつが本体かと思い、その2つ頭に狙いを絞って頭を切り離せる隙を伺う。
5分程敵の攻撃を避ける時間が続いた後、チャンスは訪れた。
刀で頭を1個刈り取り、返す刃でもう一つの頭を切り取った。
すると、最後に残った1頭から2つの頭が復活してきて尻尾の蛇以外はケルベロスの通常モードに戻った。
”あ~、3匹に別れてたのに3つの頭の1匹に戻っちゃたね”
”1匹に纏まったからか体が大きくなってね?”
”大きくなってるね”
”仕切り直しだな”
神様が好き勝手言ってくれる。人ごとだからのんきなものだ。
ケルベロスに火魔法で炎の塊を広範囲で当てて目隠しする。その後に横に回った俺は刀に魔力を纏わせて刃を伸ばして3つの頭全てを一度に切り落とした。
そうすると、今度は切り口から全部の頭が再生してきた。
なんで? こいつはどうやったら死ぬんだ? 何か方法は無いか?
手立てを探す為に部屋を見渡す。すると、尾の蛇が戦闘から1番遠い所に居た。
そう言えば尾の蛇は最初の呼応撃以外は戦闘に加わってこなかった! もしかして、こいつが本体か?
そう疑問に思いながらも尾の蛇に向かって魔力を纏った刀から魔力の斬撃を飛ばして殺そうとすると、ケルベロスが盾になって防いだ。
こいつだ! 俺は確信を持って尾の蛇を殺せるタイミングを計る。
だが、さすがは最深層の守護者だけあって隙が見当たらない。
仕方なく俺はギアを弱めに1つあげて魔力を纏った刀の刀身を魔力で作った刀身で伸ばしてケルベロスごと尾の蛇を切った。
そうすると、ケルベロスが倒れてドロップが発生した。
自動でドロップが自動回収されるのを見て終わったんだと思った。
―――――――――――――――――――――――――――――
ここのハイライトは女の子モンスターを食べる(飲む)所です!
……それにしても主人公は人外になって来たな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます