第12話 新作の刀
式神の作り方を色々と分かる様になった。その中には短時間で大量に式神を作る方法もあった。
その代わり、脳を酷使したので疲労が酷かった。
”無茶するぜ”
”でも、交渉のバトルは面白かったな”
”それでも最後に負けてるから笑えるわw”
”でも、頭に直接式神の製法入れられたのはやばかったな”
”ああ、下手すれば廃人だったからな”
”でも、乗り越えられたなら脳の活性化になって常人以上の能力がつくしな”
”その代わり廃人じゃ釣り合わねぇよ”
”まぁな”
”それを黙ってやるとか鬼だな”
”いや、神だ”
”ある意味、鬼以上に無慈悲なのが神だもんな”
”そういや、今回の担当神って誰だ?”
”月読じゃ無かったっけ?”
”あいつだったらもう少し慈悲はあるだろ”
”神が多すぎて絞り込めねぇよ”
”たまに外国の神が担当する時もあるしな”
”日本だけじゃ無かったのか”
”世界中で色々な神が担当しているぜ”
”まぁ、何にせよ夢の第一歩が踏み出せたのは良かった”
”そうだな”
神々が好き勝手言っている。
「それにしても、脳に直接焼き付けるって下手すれば廃人になるって書いたあったけどそんな危険な方法を使うなよな!」
「細かい事言うな。製鋼したんだから良いだろう」
「そう言う問題じゃ無い。廃人に成東な方法は使うなって行ってるんだ!」
「時間が掛かりすぎるから仕方が無いだろう。勝算あっての事だから心配するな」
「本人の意思決定ぐらいは確認してくれ。拒否るから!」
「だから意思決定は聞かなかった」
「こいつは! もう良い。 地上に戻る帰還ゲートを出してくれ。戻るから」
「一応、仙桃を食べていけ。疲労回復になるから」
「分かったよ」
そう言って俺は仙桃を食べた。………………悔しいが、美味しかった。
「それじゃ、帰還ゲート出してくれ」
「そらよ」
帰還ゲートが現れたのでそれに乗って地上に戻る。
地上に着くと、レンタカーに戻り空港に戻る前に二条市場のに寄って改選を食べて満足して空港に行く。
探索者ギルドのレンタカーの出張所にレンタカーを返して、料金を探索者ギルドのクレジットカードで払う。
この後、案内所で伊丹空港までの飛行機にキャンセルが無いか聞いて、キャンセル待ちをする覚悟をする。
幸い、案内所で聞いたら航空会社の受付を教えてくれたのでそちらで聞くとキャンセル待ちせずとも座席が取れた。
交渉したら当日券なので安くなってお得だった。
新千歳空港から伊丹空港に飛行機で戻り、それから電車で自宅に戻った。
自宅に戻った俺は休養を兼ねて2~3日だらだらと過ごしたが、そろそろ武器の本格的な手入れと防具を手に入れようと思ったが、防具の素材の古竜の皮はまだ鞣している途中だった事を思い出した。
武器の手入れか新しい武器の作成でも頼もうかと探索者ギルドへ行く。
探索者ギルドで武器のメンテナンスやオーダーをすれば神様が作成してくれる場合があるからだ。
それは希少な素材のなら希少な程確率が上がる。
そう言う事で、探索者ギルドの販売店で刀の本格的な手入れと古竜の牙を使った刀の作成と古竜の詰めを使った小刀の作成を頼んだ。
手入れや作成に1週間程時間が掛かると言う事で、その間は探索者家業はお休みである。
休みの間どうしようと思っていたら探索者ギルドの不動産部門から連絡があり、良い候補地が見つかったので話を聞きに来てくれないかという者だった。
ちょうど、探索者ギルドに居る事を伝えて今すぐに行っても良いかと聞くと是非ともという事だったので不動産部門に行く事にした。
不動産部門に着くと担当者が待っていた。
話を聞くと、この間頼んだ東大阪の様な下町に近い工業地帯に近い大規模な工場建設地とその近くに大きなタワービルを建てる土地と建設会社を探しているという話だったが、候補地が2箇所見つかったのでそこはどうかという話になった。
実際の場所をまずは地図で見せて貰うと1つは他県になるが東大阪まで電車ですぐの所で敷地も広く、タワーマンションの立地も駅に近くてスーパーも近く、その上、遠出をすれば何件もありコンビニもあるので生活面では言う事はなさそうだ。
もう一つは大阪府にあるがこちらは先程よりも敷地が小さく、タワーマンションの敷地も少し狭い。だが東大阪にとても近い点が魅力的だ。
この2つの好捕を実際に今から見に行かせてもらう事にした。
最初は東大阪に近い所の場所を見せて貰った。良いんだが、少し狭いかなと言う印象が拭えない。
もう一つの方を見せて貰うと、敷地は文句なしでタワーマンションの立地も問題なし。良い場所だと思うが、工業地帯から多少県を挟んでいるので遠くなっているのがネックだ。
熟考した結果、他県の敷地面積が広い方をお願いした。
早速買収に動いてくれるとの事で大規模買収には普通、半年から1年は掛かると思っていて欲しいと言われた。
俺は分かったができるだけ早く勧めてくれる様お願いした。
◇◆◇◆
1週間が経ち、探索者ギルドに本格的にメンテナンスされた刀と新作の刀と小刀を貰いに行った。
メンテナンスは通常の人がやって大きな問題は無く、もう一つ新しく作った方の刀と小刀は神様が作ったそうだ。
神様が作ったと言うだけあって、何とも言えない凄みを感じた。
―――――――――――――――――――――――――――――
これが本当の御神刀……ああ! 石を投げないで!
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