現代ドラマ
ビーズ
三題噺「気配」「城」「フライ」で提出しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330665143173058
個人的に反省点がまあまあ多い作品。書き直しするかもしれない。
元々「女性のねとねとした一人称が書きたい」と思ってノープランで書き始めました。書きながら綾子のキャラを作り、綾子に対してねとねとした感情を持つ主人公がネチネチする話になりました。
エビフライも最初は小物で終わる予定だったのですが、話を落とすためにしっかり意味を持たせてみました。その昔「にゃんにゃんにゃんこ」という食べ物とネコが合体したマスコットが流行っていたので、イメージとしてはそんな感じです。にゃんにゃんにゃんこはとてもかわいいのですが
食卓ズはキモい方向のキャラ、こびとづかん的な感じですね。どうキモかったのかは想像にお任せする次第です。
とにかく、主人公は終始綾子に嫉妬して執着しています。女の友情って大体は執着なんだと思っています。「相手のため」ではなく「自分のため」に一緒にいる。自分が一緒にいて楽しいから相手と一緒にいる。自分の魅力を引き出せるから相手と一緒にいる。相手のこととかどうでもいい、自分がよければそれでいい。もちろんそうじゃない人もたくさんいますが、「女性はメリットデメリットで付き合う相手を選ぶ」というのは間違いではないと思います。
だから現実的に損得投げ打って相手のために尽くしたい、という女性が出てきたらそれは下心があるのか何かネジが飛んでいるのかのどっちかです。「女性の描写が難しい」という方は「最終的に女性は自分が一番かわいいと思ってる」をイメージして書くといい感じになると思います。これがちょっと変わると「女性は自分の子供(家族)が一番かわいい」になります。
もちろんこれは「リアル」に書くための技術で、現実の女性がみんなそんな感じではないということは書いておきます。
そういうわけで主人公のねとねとさがどうもイマイチ出し切れなかったのかなと反省しています。何故彼女が再度綾子に連絡をとったのか、「綾子との友情を続けたかったから」ではなく「綾子を感じることで自分の惨めな人生を少しでも忘れたいから」ですね。実はめちゃくちゃ後ろ向きな理由です。でもちょっとわかりにくかったですね。
再度書くとしたら、もう少し膨らませて1万字くらいで書きたいですね。地獄みも増やして。地獄を増したところで次行きます。
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