呪いのコピー機

 三題噺「足音」「コピー」「ソース」

 怪談って怖いと思うじゃん?


https://kakuyomu.jp/works/16817330668400887253


 久しぶりに三題噺に参加させて頂きました。


 このコピー機の怪談自体は本当にあるものです。死に顔を延々とコピーし続けるコピー機、というものなのですが子供の頃は特段怪異があるわけでもないのでら何が怖いのかよくわかりませんでした。おそらく「人が死んでも意に介さない機械の不気味さ」がこの話の味わうべきところなのでしょうが、どうでしょう?


 そういうわけでこの話を現代風に洒落にならない形で怖くしてみました。まず死因は過労死。働き方は洒落にならないブラック。そして死んでその死に様をネタにされる非常さ。死んだ彼の悲惨さよりも面白おかしいほうがクローズアップされる世の中。そんなところです。


 自分で書いて「数時間の説教を休憩時間にカウントする」はやべえなと思いました。叱ってる方は「指導」であるのでしっかり勤務時間です。どんな会社だ。


 この作品にはそこそこ邪悪が隠れているのですが、明確に登場する一番の邪悪は客先であることないことベラベラ喋るコピー機を設置に来た業者のおっちゃんですね。なんでおっちゃんがこんなことを喋ったのかといえば、ここには登場しませんが応対したのが若い女の子だからと言うだけです。野郎にはこんな無駄口叩かないです。たまたまそこに居合わせた和田くんが「うへえ」と思うくらいにはうぜえおっちゃんだと思われます。


 とにかく「出来ないことは出来ないとはっきり言う」ことは大事です。世の中の人はだいたい優しいので「出来ないのか、じゃあどうしようか」と言ってくれます。それがない環境はクソですので環境を疑いましょう。


 どうしてもヒトコワに走るので、今度ホラーを書く際は明確な怪異を書くのが課題かなー。課題が見えたところで次に行こうか。

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