小説とか

長編小説

救世主症候群シリーズ

 今のところ、ほぼ誰も読んでないに等しい連載小説。読んでても多分コメントめちゃくちゃ難しい奴。


【第一部・事件編(完結)】

https://kakuyomu.jp/works/16817330656813658108


【第二部・全容編(連載中)】

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330664310915681


【第三部・解決編(連載予定)】


【解説文】

https://kakuyomu.jp/works/16817330665841202696


 カクヨム版だと第一部の事件編を完走した人はPV的に1人ですね。なろう版含めてもちゃんと読んでる人、多分5、6人くらいなんじゃないかな。


 そもそもなんでこんな誰も読まないようなものを書いているかと言えば、自分が読みたいからですね。当初から「誰が読むんだろう」と思いながら書いてる。「どうすれば読んでもらえるかな」といろいろ考えた結果「こういう作品を望んでいる人はほとんどいない」という結論になり、じゃあ好き勝手やるわとなっている。めっちゃ自己満。自己満がないとこんな稼業は続かない。


 それで書いて書いて、ほかの読んで気がついた。


「あーこれ、完全に文芸だわ。異世界文芸だわ」


 当初からラノベを書いてるつもりなかったんですけど、書きながら確信に変わったというか、なんというか。それじゃ異世界の看板を外した方がいいのでは、と思う反面「ここの世界の枠組みでの心情」ってのがめちゃくちゃ大事なので外せないかなぁ。


 このエッセイのタイトル通り「自分の人生を生きてない人」ばかり登場します。その理由やギミックのために異世界設定が必須なんですね。


 ホワイダニットとしていますが、基本的に「何故彼や彼女はそういう破滅的な行動をしてしまったのか」の連続になります。一応伏線は死ぬほど張り巡らせたと思うのですが、ある程度知識と人生経験がないとピンと来ないかもしれません。


 そういうわけでこの話は非常に大人向けです。レーティングしているし、中学生で理解するのはかなり難しい。多分高校生、大学生くらいでも難しいんじゃないだろうか。「いや高校生だけど読んで理解してやんよ!」という方がいたら読んでどう思ったかちょっと聞いてみたいです。まだ話としては4割進んでいないので「どうして?」の部分はこれからどんどん明らかになっていきます。


 この作品は副題にもあげてますがメインテーマは「依存」です。自分の人生を生きられなくなった人たちがモノや人に自分の人生を預けた結果の話です。そこで裏テーマとして「自分を規定する名前」というものが絡んできます。第二部のあらすじで書いてしまってるのでここに書くと、「ある日突然自分の立場も名前もなくなったとしたら、自分は一体何になるのか」というのが大まかな話です。当初は災害や戦争から生き残ってしまったサバイバーズ・ギルトの話にしようと思っていた時期もあるのでその名残もあります。


 とはいえ、ごちゃごちゃ書くよりもシンプルに「誰にも人には言えない悩みってあるよな」ということにつきます。例えば「アル中って甘えだよな」とか世間話で言ったつもりで相手の親がアルコール依存症で苦しんでるとか、そういう事故です。


 そのほかにもいろいろあるのですが、あとは異世界ものでよくある「行き倒れのスラムの孤児からの成り上がり」に対する自分の答えを上げたかったというところもあります。これは完全に趣味です。途中まで追放ものだったり成り上がりだったりの文脈もありますし、一応学園ものの文脈もあります。文脈だけです。


 ちなみに構造としては一応超有名文学作品のアレですし、主人公に関しては某古典文学の主人公の属性をぶっこ抜いてインストールしています。そういうわけでこれは王道の話のはず、です……。だからテンプレ、と言えばテンプレなのかなあ。唯一ヒロインだけは「こんなヒロイン見たことない!」を目指したところはあります。ヒロインはこれから詳しく登場するので丁寧に書いていきたいです。


 その辺も含めて、だからこれは絶対「ファンタジー」を名乗れません。夢も希望もないんですよ。でもその中で何をどうすればよいのか、というのに尽きます。あと「復讐」について読者ニーズ一切無視で結構真面目にやってます。ざまぁ系に辟易してる人にこそオススメします。


 これについては語ると長くなるので、次行きます。もう少し話が進んだら、また何か書くかもしれません。

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