青い砂の星
企画に参加。300字縛りでしたので、とにかく余韻を最大限にイカせる場面を想定しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330662109628357
これは別名義で昔書いた話の後日談のようなもので、アンドロイドがひとり取り残されるところを昔は書いた気がする。読み返してないからよく覚えていない。
思えばアンドロイドがひとりで取り残される、じゃないけどブラッドベリの『火星年代記』の『優しく雨ぞ降りしきる』を初めて読んだ時めちゃくちゃ泣いたんだよね。
だからこれは多分『火星年代記』のオマージュなんです。青い砂というのは映えと異世界感と、あと火星年代記に対してのリスペクト。
ショートショートの醍醐味は、しっかりオチをつけることの他に「え、それでそれでどうなるの?」と読者を不安にさせることでもあると思う。
ショートショートじゃないけどこれでまず思い浮かぶのが梶尾真治の『フランケンシュタインの方程式』で、お話全体は不朽の名作『冷たい方程式』のパロディなんだけど、ただオチだけどんと置かれて「え、それでおしまい?」ってなるの。敢えて詳細な結末は書かない。それが潔い。それからどうなるかを読者に想像させる。短編にはその余白を作り込むことも必要になる、と思う。
割と昔めなSF(今のSFとは言わない)が大好きなのでかなり影響されてる感はあります。頑張ってハインラインとかディックとか読んでた時期もありました。でもそんなにたくさん読んでないので……。はい、『虎よ!虎よ!』好きです。すごいよね、モンテ・クリスト伯に瞬間移動の概念を与えたのすごい。それだけで大好き。日本の御三家の話になると長くなるので次行こう。
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