キリギリスが鳴いている

 下世話なやーつ。


【キリギリスが鳴いている】

 https://kakuyomu.jp/works/16818093081542426946


 いるんだよな、夜中に呼び出しといて「こいつら付き合わせようぜ」とかいうはた迷惑な先輩。でもなんか逆らえないというか、放っておけない危うさのある人だったりもする。


 で、この作品ギミックがひとつありまして。「時代と関係性を特定させない」ことに注力しました。漠然と決まっているのは「話の都合上24時間コンビニと缶ビールがあって、スマホのない時代」「何やら先輩後輩の間柄らしい」ということだけ。大体1980年代後半から2010年くらいまでのどこか若者が集まる町で、大学生なのか高校の卒業生なのか、はたまたバイトの仲間なのか不良集団なのかはわかりません。そこは読む人が適度に自分の体験から、煙草の銘柄などもそれっぽい雰囲気を当てはめてほしいな、と思います。


 わかりやすいイメージを挙げるなら、笑う犬の生活のコント「トシとサチ」みたいな雰囲気ですね。あんな感じで自販機の前で延々だべっていられる若者の宅飲みです。


 そんで、こういうところにいると「気がついたらいなくなってるヤツら」ってのがいて、居酒屋でもカラオケでも本当に気がついたら帰ってこない。後で「おめーらナニやってたんだ」とニヤニヤする事態になっているのが相場ですよね。これはそんな話です。


 でもこういうの、最近だと成立しなくなってるかもなあ……気がついたら二人でしけこむ文化はどこに行ったんだ!?歌垣の時代からの伝統を守れ!!(?)


 ちなみに一番苦労したのはタイトル。いつもタイトルに苦労しているので「自動なんか良さげなタイトル生成器」が欲しいなあ。生成AI?あいつらどうせ「虫の音と夏の夜」とか風情のフもねえタイトルしか付けねえじゃん。さてさてと思ってChatGPTくんに聞いてみたら「ミカ先輩と夏の夜」とか「真夏のコンビニ探検」とか「夏夜のラジオと秘密の部屋」とか出てきた。ウケる。


 果たしてこれは実体験なのか、と問われると「そういうろくでもない集団はいたねえ」ということでよろしくお願いします。それでは次に行きましょう。

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