記憶喪失になった俺は、婚約者が誰なのか思い出さないと詰む

　事故に遭い、記憶を失ってしまった高校生、霞青斗。いつまで経っても記憶が戻らず不安に駆られる彼のところに、メイド服姿の女性が現れる。

　彼女は、青斗には結婚を約束した相手がいるということ、そしてその婚約者こそが瀕死の重傷を負っていた青斗を救った人物であると告げる。
　記憶の無い青斗は婚約をしたことも覚えておらず、それどころか以前の自分がどんな性格だったのかもわからない。これでは婚約を継続することは難しい。

　しかし記憶のない青斗が、何も知らない状態でもう一度その婚約者を好きになるのであれば、再び婚約を結ぶことができる。逆にその婚約者を選ぶことができなければ、青斗は莫大な治療費を支払わなくてはならなくなる。

　婚約者を見つけ出すか、莫大な借金を抱えるか────ふたつにひとつの記憶喪失ラブコメ。