第13話 楓花のエラーと二人の恋は続く

 ううううううう浮き足だっている。。。


 どうしよう。友梨ちゃんがっ!好きすぎて!彼女にっ!えっ!?

 今までどうやって話してたっけ?!


 え、、待って?私たち付き合ってるんだっけ。どうやって付き合った?

 やばい、記憶が曖昧(自己防衛型記憶喪失?)


 きょ、今日はこのまま帰っちゃうのかな、、え、寂しいな。でもさすがに今日も泊まってとか言えない。(泊まって!!)あ。もう定時過ぎてる。。か、帰っちゃうのかな、、話したいなちょっとだけでも、、二人で。あ!こっち来た!


「せーんぱい♡お疲れ様です!」


「あ、友梨ちゃん。お、つかれさま。もう帰るの?」


「はい♪」


 ん?奴がかがんだぞ。こっちに向かってくる谷間!じゃなくて、顔っ!(目線谷間顔谷間顔谷間顔)


(先輩、今日は帰りますね。あとで電話します♡)こそっ


 楓花爆発。


(うっ、嬉しいが、、過ぎますっ!!)


「うん。気をつけて帰ってね?」


 言えた!帰らないでそばに居て!

 あ、、帰ってしまった。後ろ姿を焼き付け、、あ、可愛いムリ。


 気づいているの私。このままじゃ、このままじゃ、、怪しすぎると・・・。なんとかしないと!友梨ちゃんだってちょっと不思議そうな顔してたもの。。そうよね、記憶がよみがえってきた・・・。私、、その気のないフリしてたのに途中から全然隠せなくなって、デレ庫の隠し扉が破壊されてしまったんだ。もう隠しようがない。。


「デレデレよ・・・。だって好きなんだもの。。」

「ああ、電話が待ち遠しい。。」


 恋する乙女と化した楓花は、付き合えて壊れた。


 一方、友梨はというと、どう口説き落としてやろうかと息巻いていたのになぜか筆頭デレ主にまで変貌した楓花に困惑・・・からの実は先輩も最初からまんざらではなかったんじゃないかという正解にたどり着いていた。なのでとても冷静。


 帰宅。


「あーつかれたなぁ。。久しぶりの家は落ち着くね~!」


 先輩、、可愛いんだけど、ちょっとテンパりすぎてて困っちゃうなぁ、拍子抜けというか、、。


「あ、でも、エッチはすっごい・・・♡あ、どうしよう、したくなっちゃった。今電話したら治まらなくなっちゃうなぁ、、ちょっと後でにしよ。」


 ねむ、、連日寝不足で・・・シタ、、からな、、、ぐぅ。。。


 

 あ、でもそろそろ電話しないと。今何時?


 目をこすって時計を見た友梨は驚愕した。なんと朝の4時だったのだ。やーばっ!先輩、電話待ってたはず、、とスマホを手に取る。


『おやすみなさい。また明日。』0:30


 うーわ。絶対待ってたよね?あーん、どうしよう、、!!朝一番に連絡しないと、、。しかしすごい寝たなぁ。週末が爛れまくってたからな。。


 シャワーを浴びて、連日の服を洗濯機に放り込む。うーん、二度寝してもアレだからと、あれこれしていると6時になった。


『おはようございます。ごめんなさい、昨日帰ってすぐ寝落ちしちゃいました。。』


 っと。これでいいかな。怒ってないかな?いや、怒るって言うか寂しがってそう、、。ん?あ、既読になった.早っ!


『おはよう。電話して良い?』


 え。今?やっぱり寂しかった?


『私がかけますね。』


 慌てて返信すると、すぐに楓花に電話をかける。


『もしもし』


『あ、先輩。おはようございます。昨日はすみませんでした。』


『い、いいの。大丈夫。寝てたんだね、、疲れてた?』


『あ、はい、あの、ちょっとだけ。その、ずっと先輩と運動してたから、、笑』


『あ、う、うん。そ、そうだよね、、』


『先輩?もしかして、寂しかったですか?』


『え、あ、そ、ちょっとだけ。』


 あーもうこりゃ覚悟を決めるしかないなぁ。

 私は先輩のデレを受け入れるよ!!(さよならかっこいい先輩)


『楓花さん?』


『な、なに?』


『今日は、私の家に泊まりに来る準備してきてくださいね?』


『え!!っき、きょう?』


『はい♡ 良いですよね?』


『う、うん。』


『楓花さん。だーいすきですよ?♡』


『ガタッ!ゴンっ!』


『え、大丈夫ですか?すごい落としましたけど?』


『だ、だいじょうぶ。えっと、私もだ、だいすき・・・。』


『あはは。楓花さん。もっと私のこと、楓花さんに夢中にさせてくださいね♡』


『ひゃ、ひゃいっ!』


 

 一応?上手くいった、、のかな、、?


 

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