概要
ネットにもテレビにも、もっと言えば世間そのものにも自分の居場所がない気がする。他人の悪意や敵意にうんざりさせられ、過剰な正義や正論にも疲弊して、なんだか世界についていけない気分になる。
なんとか大学を卒業して社会人になって数年目の塚本は、自分でも認めるくらいに生きるのが下手だ。何が悪いというわけでもなく、気が付けば理由もなく死にたくなるような日々を送っていた。
誰かを憎むわけでもなく、世間を恨むエネルギーもない。
うまくいかない人生において、すがるのは不戦勝な生き方だけ。
そんな孤独な彼にとって、もはや唯一といってもいい「救いの存在」とは、お互いに顔も知らないままスマホのメッセージアプリだけで相手をする少女、古橋凛華だった。
<備考>
※本作は数年前に投稿した小説を全体的に書
なんとか大学を卒業して社会人になって数年目の塚本は、自分でも認めるくらいに生きるのが下手だ。何が悪いというわけでもなく、気が付けば理由もなく死にたくなるような日々を送っていた。
誰かを憎むわけでもなく、世間を恨むエネルギーもない。
うまくいかない人生において、すがるのは不戦勝な生き方だけ。
そんな孤独な彼にとって、もはや唯一といってもいい「救いの存在」とは、お互いに顔も知らないままスマホのメッセージアプリだけで相手をする少女、古橋凛華だった。
<備考>
※本作は数年前に投稿した小説を全体的に書
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