概要
しかし彼女は記憶を失い命を狙われていた。真琴のことを忘れてしまった由衣は彼を信じようとしない。
襲い来る敵。斃れる仲間。滅びゆく世界。力もない。帰る方法もわからない。それでも真琴は彼女を救い出したいと願う。
由衣、聞いてくれ。
元の世界にもつらいことはたくさんある。
俺もつら
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!映像にすると、いっそうキャラクターの動きが輝きだす作品。
緩急あるキャラクターの所作や行動、場面選択にインパクトを感じました。
私的感想ですが、映像にすると映えるのではないでしょうか?
戦乱の叙事詩のようでありながら、活劇でもあります。
まだ、公開されている分の半ばまでしか読めていませんが、なかなか出てこないなぁと思っていた子たちも、あと二十話ほども読み進めば登場しそうですし(もう密かに登場しているのかなぁと、少しばかり疑ったりもしましたが、よく見たら先のエピソードタイトルに彼らの気配がありまして…)、
こちらは、まだ五分の一ほどしか公開していらっしゃらない超大作ということで、ここで一呼吸おいて――レビューを書きたくなりました。
自分で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この世界観は、なかなか真似できません!
「この果実を食うか、片腕を切断されるか、どちらか選べ」
冒頭からデスゲームを思わせるような、残虐な光景が描かれており、一体何が始まるのか、否、始まっているのか、読み手を不安にさせます。
少女は最後まで果実を口にすることはなかったのですが、代わりにその腕を犠牲にしてしまいます。
しかしながら、そんな悲惨な状態になったはずの腕は、次の日には完全に治っていた。同じ拷問を繰り返される、その理由とはなんなのか?
ある日、それは突然の終わりを告げる。どうやら、怪物はこのセカイから去るらしい。去って嬉しいはずの、少女と男の反応がどこかおかしい。
このセカイには、彼が必要だと少女が叫ぶ。
一体、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これだけ作り込まれた作品が埋もれてしまうのはもったいない
しっかりと作り込まれたファンタジーの世界と圧倒的な文章力で描かれる主人公たちの丁寧に描写された心の内側。
この物語を書くためにいったいどれだけの推敲を重ねたのだろう。
謎の少女・樹李と自分が誰なのかもわからなくなってしまった少年の出会い。
そしてムーングロウと呼ばれる世界で少年は多くの仲間や怪物と出会い、自分のことも分からないまま、守りたいものの為に立ち向かっていく。
奥行の深い物語に章が進むに連れて、飲み込まれていく。
はじめて作品を目にしたときは、多くの謎と現世とフラマリオンの関係。
どう展開していくのか全く読めずに情報を受け入れていく。
そして現世での登場人物たちの背景を知り、再びフラ…続きを読む