【書籍化希望!】至高のハードボイルド・大ファンタジー

100話まで拝読しました。ずっと書きたいと思っていたレビューコメントを書かせていただきます。

「世の中にはものすごい作品を書かれる方がいらっしゃるものだ……」
初めてこの作品に触れた時、私はそう思いました。

大きな悪に打ちのめされ、苦しみ、もがき、それでも前を向いて己の道を探す。
作品世界の奥深さ、構成、メッセージ性の力強さは、数多あるカクヨム投稿ファンタジーの中でもトップクラスだと思います。

映像化しても映える作品ですが、小説の形が最も適しています。できれば紙媒体の。だってあまりに完成されているんですもの。

文体はハードボイルド。その卓越した筆力で、苦しいシーンもどんどん読み進みます。そこに一筋の光のように差し込まれるカタルシスは、いやだ手離したくない! と思ってしまうほど。

あきらめないこと、人と繋がりを持つこと、どんなに苦しくても必ず光はあるのだと信じること。
じんわりと染み込むような優しさは、作者様のお人柄が見えるようです。

今、毎日が苦しいと感じながら生きていらっしゃる方にこそ読んでいただきたい、至高の物語。今年の一作にいかがでしょうか。

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