君の筆と僕のカメラと

今年で17になる高校生の荒川優は、数年前から写真を撮ることを趣味とし、毎日撮影に没頭していた。そんなある日、優は登校中に子猫を見つける。走り去る子猫を、優は咄嗟にカメラに捉えた。

その日現れた子猫をきっかけに、とある事件より疎遠になっていた幼馴染の遥と仲を修復した優。小学生の頃と同じように笑い、遊び、泣ける関係に戻ったようで胸を撫で下ろす気持ちだった。しかし、この関係も優の言葉によって壊されてしまう。

美術部に属する遥は、毎日のように絵を描いた。
写真部に属する優は、写真を撮るのをやめた。

二人の間にある溝は止まることを知らず深まっていく。そんな中、優が下した決断とは。また、過去に起きた事件とは_______。