あとがき

「君の筆と僕のカメラと」を読閲頂き、ありがとうございした。小説を書き始めて数年になりますが、作品をしっかりと完結させたのは実はこれが初めてになります。そして、公の場に公開したのもこの作品が初めてになります。まだまだ拙い文章ではあったかと思いますが、最後まで読んで下さった方々には感謝しかありません。


本作品では、主に芸術というものを題材に物語を進めて参りました。桜井遥は絵を、荒川優は写真と絵を、浅田陸は文学を愛し、そこに全力を注いでいます。作中で遥が放った「好きになれたら、それはもう才能だよ」という言葉は、僕が様々な芸術の場に身を置く際に大切にしている言葉です。上達が遅いから、下手だから、才能がないと諦めるのは、とてももったいないことです。本編でも、優は自分には才能が無いと思い込み、絵を描くのを諦めてしまっていました。実際には優の絵を好いている人が居たのに、それすら見えなくなっていたのです。才能というのは、際限なく人の可能性を狭めていく言葉です。

好きになる。素晴らしいことです。好きになんて、なろうと思ってなれるものではありません。だからこそ、好きになれたらそれこそが才能なんだと、僕は思うのです。


才能という言葉に苦しめられている人に、この作品が届きますように。そう思いながら、僕は執筆を続けていました。


最後になりますが、最後まで読んでくれた方々には感謝しても仕切れない思いです。本当に、本当にありがとうございました。よろしければ、これからもReiをよろしくお願い致します。


Rei

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君の筆と僕のカメラと Rei @mokakeke

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