いつもの朝、自室で寝ているところを謎のお姉さんに起こされた「僕」。このお姉さんと「僕」には、普通の人とは違う所があって……。変わらない街の風景に、不思議と謎が混じっていく現代ファンタジー。きらきらと眩しくも寂しい景色に、自由奔放なお姉さんの言動が際立っていきます。「僕」とお姉さんの正体、ふと見せるお姉さんの寂しそうな様子、そして、タイトルの「白の境」……。不可解さが判明した時に、また風景がぱっと変わるのも印象的でした。
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