影、インサイダー

第30回電撃大賞用あらすじ

　上村隼雄はVR空間を利用した高校に入学し、生活していた。友人の俊範と雛子と交流を持つが、俊範がある時、VR空間での会話の記録を奇妙なアプリで解析してみると、そこからアバターの中身が入れ替わっているかどうかを導き出せる、と言い出す。上村は否定的だが、実際、そのアプリでアバターは同じでもその中身が違う事案に遭遇することになり、俊範が悪ふざけでアバターの利用者の入れ替わりを探り始める。その俊範が上村に、雛子のアバターの中身が入れ替わっているのではないか、と言い始める。やはり否定的な上村は俊範を制止するが、俊範は雛子を疑いはじめ、それが上村には落ち着かない。結局、この疑惑の決着がつかないまま、実際に生徒同士が対面する場である修学旅行を迎える。アバターの中身がすり替わっ…続きを読む