概要
突如〝終わり〟を迎えた世界・ミストリアス。
この世界を愛した神・ミストリアは世界の復活と引き換えに力尽き、ミストリアスには〝神の霧〟だけが遺された。
さらに時は流れ――。
世界は自由を謳歌する者たち、冒険者らの時代となっていた。
【第1章あらすじ】
エルスは駆け出しの冒険者として、幼馴染のアリサと共に旅に出た。目的は、父親の仇である〝魔王〟を討つこと。だが、最初に辿り着いた街で早くも路銀(旅の資金)を使い果たしてしまい、長い足止めの日々を送るハメに。
ある日、依頼で扱った〝謎の杖〟が引き起こした騒動に巻き込まれ、責任を感じたエルスは、アリサや新たな仲間と共に杖の行方を追う。それは彼にとって、ツラく厳しいながらも、夢
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!王道ハイファンタジー+極上の謎=圧倒的な満足感
皆さん、「謎」はお好きですか?私は好きです。
物語に於いては多くの場合、それが伏線として働きます。ふわっと匂わされた謎が気になって読み進め、ひとつほどける度に、よりその物語を好きになる…読み物では、それが理想的な形かと思います。
この物語の最大の魅力、それがまさに謎なんです。登場人物の出自、背景や過去、ひいては世界の仕組みに至るまで…実に多種多様な謎が、物語のあちこちにちりばめられています。正直、この謎がある程度解明される展開まで読み進めなければ、レビューを書く事が躊躇われたほどです。
それぞれの謎のバランスも非常に秀逸で、世界を揺るがすものから「やっぱりな」と納得出来るものまで、明かされ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!霧に包まれた世界で紡がれる王道冒険譚
最新話まで拝読してのレビューです。
舞台は神によって再生された世界。命あるものが霧に還り、それを生者が見送る様は物悲しくもどこか美しく感じられます。
主人公のエルスは荒っぽいところもありますが、真っ直ぐで仲間思いで、応援したくなる魅力を持つ人物です。彼の成長や葛藤は物語の中で丁寧に描かれており、読んでいるうちに自然と感情移入しています。
ヒロインのアリサも、物語が進むにつれ主体性を持ち成長していく様子がはっきりと分かり、どんどん好きになりました!このようにキャラクターひとりひとりに物語があり、話が進むにつれ愛着が湧いてきますね。
また、この作品は戦闘描写が巧みです。相対する敵やシチュエーショ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これからの主人公の成長が楽しみな期待の王道ファンタジー
第3章122話の最新話まで拝読してのレビューです。
作者様も試行錯誤されているとおり(その辺は近況ノート参照)、昔ながらの改行なし、文字びっしりから、現在はウェブ小説の主流でもある改行あり、空白多めといったスタイルになっています。
これを読みやすいと取るかどうかは読み手次第なのですが、やはり縦書き書籍ではないウェブ小説ではあった方が読みやすいとする方が多いでしょう。
前置きが長くなりました。
物語は、あらすじにも書かれたとおり、終わりを迎えた世界ミストリアスを舞台に、駆け出し冒険者で主人公のエルスが幼馴染のアリサと共に父親の仇の魔王を討つために旅に出るという、まさしく王道展開、それも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界が今、動きだす
物語は、『再び』造られた新たな世界。
そこで起きた異変に主人公とその仲間たちが挑む。なぜ異変は起きたのか?そこに関わる者とは?
様々な思惑、因縁や葛藤を抱えた人間味豊かなキャラクターたちの心の機微が、物語を大きく動かしていきます。
オリジナリティ溢れる世界観も新鮮に読むことができますし、一つのバトルやエピソードがしつこくなくそれでいて重要な意味を持っています。読者を飽きさせないポイントにもなっているのではないかと思います。
けれど戦闘シーンは躍動感モリモリ!
バトルものに馴染みがなくても、息遣いや緊迫感が肌を伝ってきます。
冒険者とは何か、仲間とは何か、生きる覚悟とは?…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読み進める度にキャラの魅力が深まる冒険ファンタジー
王道ハイファンタジー系の作品です。
ヒロインや周囲の大人達に支えられて、少年の
戦いを通じた成長や、主人公自身に関する謎への探究が描かれていきます。
正統派の冒険小説ですが、文章のテンポがとても良く、表現や描写もくどすぎないバランスでしっかりと描かれており、とても読みやすいです。空白行無しでこの読みやすさを実現するのは、書き手としてはとても技量が必要ですので、作者様の文章力の高さが窺えます。
キャラクター描写もお見事でした。
ガラの悪い粗暴な勇者かと思いきや、重い過去を持ち、きちんとした観察眼と信念を持った人物だったりと、読み進めるにつれ魅力が引き出されていきます。
個人的には、主人公と…続きを読む