概要
12の州からなるロセリア王国には古くからある言い伝えがあった。地方領主の息子・ベルはある時、絶体絶命の窮地に陥り期待半分冗談半分でこの言い伝えを口にしてしまう。すると、世界が一瞬真っ赤な光に包まれ————⁉︎
弱小領主のダメ息子と異世界から召喚された不思議な美女の織りなす西洋✖︎中華ファンタジーここに開幕!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!君のために強くなり、貴方のために愛を知る。
イタリア風味の異世界と中華風の異能が交錯するボーイ・ミーツ・ガール、本作はそんな物語です。
地方領主の、自他共に認めるダメ息子のベルは、記憶喪失の美女ヤンアルに出会ったことから自らの運命を変えていきます。
オーロラのような真紅の光の翼を纏い、体術と気功を駆使するヤンアルを、ベルは古くから謳われる伝説の竜姫と信じますが、それにも増して、どこか寄る辺ない儚さを感じさせる彼女に強く惹かれます。
そして訪れる転機に、一人で姿を消したヤンアルを捜し求めて、ベルが自分の意思で旅立ちます。ヤンアルが分かち与えてくれた力の一端を、その身に宿しながら……。
展開としましては、まだ全容のうかがい知…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ダメ息子と伝説の竜姫の組み合わせがおもしろい!
弱小領主のダメ息子である主人公ベルティカは、あまりやる気の見られない、飄々とした性格であるが、彼とは対照的で美しい、強い、かわいい、たまにドジる、そして記憶喪失という魅力溢れる伝説の竜姫・ヤンアルと出会い、心が通いあうことで少しずつ変化してゆく。
主人公の家族もそれぞれの立場は違うがみなしっかり者揃いで暖かい。
しかし、超常の強さと美しさを持つ伝説の竜姫を周囲は放っておかない。ヤンアルを巡る陰謀に主人公は巻き込まれていく。
ベルティカはダメ息子とはいえ、彼自身もとても魅力のある人物で、向上心が無く現状維持で満足しているようにみえるが、それは本来の優しさのせいかも知れない。
対してヤンア…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すごく西洋風ファンタジー! なのに、すごく濃い中華要素だらけで最高!!
『弱小領主のダメ息子』とあだ名される主人公のベルティカ。
ある日。彼は褐色の肌の美少女ヤンアルと出会います。ヤンアルは、記憶をなくしているらしく出自は不明。ベルティカはヤンアルを放っておけず、彼女の世話をすることにするのですが――
本作は西洋風ファンタジー。なのですが、この作品を書かれているのは『古代中国を舞台に武人たちが戦う武侠小説』を多く書かれている作家さまです。
そんな作者さまは、本作のなかにも武侠小説の要素を沢山散りばめてらっしゃいます。これには、本当に驚きました。すごく西洋風ファンタジーなのに、中華風小説より中華感があるかも!!こんなの、見たことがありません!!!
これを読んで、…続きを読む