概要
遥かに進んだ科学力で侵攻してくる異星人に、反撃の一発を!
外宇宙から飛来した惑星ラクシュミー。
当初、太陽系内を横切るだけと思われた放浪惑星ラクシュミーは、地球に急接近し、その軌道に割り込み、強引に地球との連星となってしまう。
地球の自転は狂い、地表では大地震が起きる。さらに惑星ラクシュミーから射出された直径200キロにもおよぶ飛翔体が七つ、地球に降下しくる。それらは未知の異星生命体『ジャバラ』の侵略兵器だった。
つぎつぎと破壊される街、侵略される地球。破滅への道をひた走る人類。
地球の自転は狂わされ、大地は海没を始める。ジャバラの圧倒的な科学力の前に、手も足も出ない人類。
だが、その事態を予測していた天才科学者・千石孔冥は、超能力少年としてかつて一世を風靡した中学生・神波羅退助を探し出し、異星人への反撃作戦を試みる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!地球を破壊し尽くす侵略者の身体に、お前の生き様を刻み付けろ
「地球を襲う異星人と戦う」というテーマの話は映画等でも見かけますが、この作品のような切り口の物語はなかなかないのではないでしょうか。
本作では、どうあっても人類は滅亡します。もう確定事項です。
では、残された時間で何をするのか。
物語は、三本のストーリーが絡んで進行していきます。
異星人についての解析をする天才科学者のパート。
家族や友人に恵まれず、厳しい生活環境を強いられてきた男子中学生の過去パート。
そして、軍用車輌で北を目指して進む三人組のパート。
異星人の設定が非常に緻密で、説得力があります。少しも意思の疎通ができない。目的も分からない。ただただ蹂躙される恐怖がリアルです。
攻撃…続きを読む - ★★★ Excellent!!!始まった、人類滅亡へのカウントダウン。侵略者の目的はなに?
地球に近づく小惑星。とはいえ天体衝突なんて危険はなく、一部の天文マニアが注目するだけの存在。そのはずだった。しかしそれは、人類に終末を告げる悪魔の星だった。
徐々に地球に近づいてくる謎の天体と、その動向を探る科学者。
それから少し時間は進み、その天文から出てきた侵略兵器により滅亡の危機に瀕する人類と、そんな絶望的な状況の中で生きる少年、退助。
二つの時間軸から、未知の異星生命体に対する考察と脅威、そしてその対抗策を練る様子が書かれているのですが、その過程が非常に濃厚。
宇宙からの侵略者なんて今までフィクションでは数えきれないほど出てきましたが、それらがどんな生体をしていて、何の目的で侵…続きを読む