地球を破壊し尽くす侵略者の身体に、お前の生き様を刻み付けろ

「地球を襲う異星人と戦う」というテーマの話は映画等でも見かけますが、この作品のような切り口の物語はなかなかないのではないでしょうか。
本作では、どうあっても人類は滅亡します。もう確定事項です。
では、残された時間で何をするのか。

物語は、三本のストーリーが絡んで進行していきます。
異星人についての解析をする天才科学者のパート。
家族や友人に恵まれず、厳しい生活環境を強いられてきた男子中学生の過去パート。
そして、軍用車輌で北を目指して進む三人組のパート。

異星人の設定が非常に緻密で、説得力があります。少しも意思の疎通ができない。目的も分からない。ただただ蹂躙される恐怖がリアルです。
攻撃を受けた地球環境の変化も絶望的で、あぁもう本当に駄目なんだなという気分にさせられました。

そんな状況で何をするのか。何ができるのか。
クライマックスからラストにかけて、凄まじく熱い展開でした。
ぜひ、彼らの戦いを見届けてほしい。
すごく面白かったです!!

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