地獄はアットホームな職場です

現世で亡くなった女性が、地獄の役人になり、亡者や獄卒たちの困りごとを解決する。
ありそうでなかった設定のお話で、冒頭から引き込まれました。

主人公・珠美は元社畜。死の原因が分からず、処遇を保留されている間、閻魔さまの補佐官として働くことになります。
地獄とはいえ決まった秩序があり、閻魔さまをトップとした管理体制で成り立つ組織がある。
珠美は持ち前の細やかさで、地獄を行き交う人々の抱える問題に気づき、丁寧に話を聞いて、未練や悩みを解消していくのです。

本作にはさまざまな時代、それぞれの理由で亡くなった人々が登場します。
幼い子供の想い、花街で密やかに結ばれた男女の情、武家のお家問題、家族関…続きを読む

主人公の連城珠美さんは気づいた時には死後の世界だった。
自殺だと地獄行き。他殺や事故なら極楽行き。
しかし、その死亡原因は不明。
そんな彼女はひょんな事から閻魔の側で働く事となり日夜奮闘します。
それが思いのほか楽しそう。
私はまだ読み始めたばかりですが、そこで働きながら自分自身の死とも向き合います。
彼女の死因とは？
死後の世界とは思えない明るさがある物語に興味津々の私です。
是非、ご覧ください。

じわじわ面白いです。死の真相がわからないヒロインが、閻魔さまの沙汰を受けられず、なんやかや、とりあえず地獄の職員になってみることから始まる話です。

ブラック会社で勤めてただけあって有能で、数々の難題を解決していきます。

地獄にはいろんな時代の人がいて面白い。閻魔さまの正体？過去も興味深かったです。

ちょっと派手な騒動もあり、閻魔様やその身内、側近のかっこいい活躍もありました。

果たしてヒロインの死の真相は？
職場恋愛に発展しても良いのかどうかも気になります！

衆合地獄まで読んでのレビューです。

「主人公の死の真相は？」と書いていますが、基本的には地獄に落ちた人々の生きてきた道や思いが描かれるヒューマンドラマです。

地獄というので多種多様な罪人がいますが、それぞれ事情があり、悪人とは何か？　罪とは何かを考えさせられる良い物語です。

ちょっとした感動や切なさを感じる部分があり、それぞれのストーリーの読後感も良いです。

世界設定やキャラクターもしっかり作られて、文章も読みやすくて文句なし！

人間ドラマが好きな人におススメです！