失格戦士と疑惑の勇者／最強勇者に逆徒みを感じたオレのセンスに狂いはなかった……しかし！

水を刃に変える異能〈冷刃（エツナブ）〉でバトルする物語。

バーツは、人を一見しただけで信用できる人物か否かを見抜く力を大事にしてきた。それは幼い頃の悲しい体験がきっかけ。古風な「ござる」ことばもまた、その事件からのこと。
大貴族にして大将軍エブの孫であるバーツは、戦士団の寮に入隊するため、屋敷を離れる。
その日、屋敷は襲撃を受け、バーツの祖父エブは危地に陥った。
解決のために立った勇者チタムは、皆が信じる英雄だったが、バーツは何故か信じられない。
それもそのはず、チタムの正体は、実は、……だった。
国を揺るがす逆臣たちとの戦いに至る日々、バーツは隊長の少年カクパスから、あることを依頼される。

王朝、神聖王、鷲とジャガーの２つの戦士団。
神殿ピラミッドや翡翠を重視する文化。
動物神の頭飾り…続きを読む