概要
「ドゥミモンデーヌの仕事はたった一つ。男を破滅させることよ」
「今日からあなたは私のものよ。あなたは人生を売って一万フランを支払うの」19世紀フランス。下働きとして貧しくも平凡に生きていた少女・リザは、ドゥミモンデーヌとよばれる高級娼婦・サロメのドレスを汚してしまう。ドゥミモンデーヌは地位ある男の愛人として囲われ、ときには破産させてしまう危険な女たちだ。借金のカタとして彼女の使用人になったリザは、横暴で情熱的で破滅願望すらあるサロメに振り回される。さまざまな手段で金と名声をほしいままにするサロメだったが、やがて国家の機密に関わってしまい――。