概要
わたしが好きになった人は、”鎧”でした――。
舞台となるのは、中世風の異世界にあるポートホープという名の港町。
メロディ・スプリングウィンド16歳は、そのポートホープにある『春の微風亭』という宿屋の若女将だ。
ある日、『春の微風亭』に一人の小さなお客が訪れる。
ティアリンク・ポーケントッター6歳は、兵役を終えた父親とこの宿屋で待ち合わせをしているのだという。
怯えた野兎のような表情を見せるティアに同情し、メロディは色々と世話を焼く。
これはとある異世界の宿屋、その若女将の奮闘記。
メロディ・スプリングウィンド16歳は、そのポートホープにある『春の微風亭』という宿屋の若女将だ。
ある日、『春の微風亭』に一人の小さなお客が訪れる。
ティアリンク・ポーケントッター6歳は、兵役を終えた父親とこの宿屋で待ち合わせをしているのだという。
怯えた野兎のような表情を見せるティアに同情し、メロディは色々と世話を焼く。
これはとある異世界の宿屋、その若女将の奮闘記。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!宿屋の女将は、素敵な鎧に恋をする。読者は、女将と幼子に恋をする。
映画のようだという感想を、久々にこの作品で持ちました。
ほのぼのとした導入から、クライマックスの盛り上がりまで、読み始めると止まらない見事な構成と確かな文章力、人物相関の妙。読後はまさに、映画を見終わった後の感覚。スタッフロールまで噛み締めてしまうやつです。
この作品の一番の魅力は登場人物たち。宿屋の女将メロディは16歳の少女だけど、明るい性格と元気の良さを持ち、思いやりの心と懐の深さ。年頃の女の子らしい感情がありつつも、前向きでエゴではない正義感の持ち主。自分の考えの良くない部分に気付いた時は、それにきちんと向き合って、変わっていこうとする強さも。
6歳の幼女ティアは、とにかく…続きを読む