ほろしつみ

〝少年〟は真夜中の山中で友人たちが次々と〝呪い殺され〟ていくのを目撃した。少年は呪いから逃れようと必死で山を駆け下りるが、その脳裏には奇妙なわらべ歌が流れ続けていた。しかしその道中、トラックに撥ねられ気を失う。一命は取り留めたものの、気がついた時には自分が何者かわからなくなっていた。そして元警察官でヴァイオリン鑑定士・綾小路直戸の家に引き取られるが、直戸は腐れ縁の刑事から持ち掛けられた難事件に不本意ながら介入していく。だが調べていくうちにこれらの事件につながりが……。
本作品は第26回松本清張賞、第一回令和小説大賞応募作を数回書き直したものです。

主な登場人物：
少年　友人達の謎の死を目撃し、逃走中にトラックに撥ねられ記憶を失う。
綾小路直戸　表向きはヴァイオリン鑑定士。元警察官で陰の名探…続きを読む