紅音の毒舌ツッコミとでもいうのでしょうか。淡々とした中に味があって個人的にすごく好きです。ツッコミというのはセンスを問われると思っているので、本当に素晴らしいです。紫乃さんやら月見里さんやら、女の子たちも魅力的で素敵です。ゆるゆると和やかに進んでいく彼ら彼女らの話を読んでいると、こっちまでほんわかしてきます。
本作の登場人物達は、とにかく「楽しそう」である。いや、どちらかと言えば主人公の西園寺紅音は口が悪くてローテンションだ。冠木紫乃をはじめとする他の人物達も、皆が皆騒がしいという訳でもない(無論、そういう人物もいるが)。では、何故こんなにも出てくるキャラが楽しそうに見えるのか。「生きている」から、だと思う。本作の登場人物達は、生きている。それぞれに個性があり、生き方があり、青春の日々を過ごしている。昔、過ごした緩くて楽しくて、永遠に続くと思った日々。これは、それを確かに感じさせてくれる作品だ。
主に主人公たちが話をしていることが多いのですが、ネタの引き出しが多く、飽きさせないように灰著しているような気配を感じました。
『1』までを読み終えてのレビューです。会話のテンポといい、合間に挟まれる主人公の客観的な比喩といい、キャラクターの程よい面倒くささが見れて面白い。この2人が今後、どのようなストーリーを奏でてくれるのか楽しみです。まだまだ始まったばかりのお話のため、期待を込めてこの評価にさせて頂きます。
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