緩くて暖かくて、どこか陰の潜む。そんな青春

本作の登場人物達は、とにかく「楽しそう」である。
いや、どちらかと言えば主人公の西園寺紅音は口が悪くてローテンションだ。冠木紫乃をはじめとする他の人物達も、皆が皆騒がしいという訳でもない(無論、そういう人物もいるが)。
では、何故こんなにも出てくるキャラが楽しそうに見えるのか。
「生きている」から、だと思う。
本作の登場人物達は、生きている。それぞれに個性があり、生き方があり、青春の日々を過ごしている。
昔、過ごした緩くて楽しくて、永遠に続くと思った日々。これは、それを確かに感じさせてくれる作品だ。

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