異界の鍵と鍵の騎士

作者 山散晩餐

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前世の恋人が生まれ変わるのを待っていました。 山散晩餐

女学院の学生・空木は前世の夢を見た。
異界の城を冒険し、銀の蛇を武器に変え戦う女の夢を。そして愛する男の前で自害する女の夢を……。
友人である教師・森賀に異界の門へ誘われ、門の先の霧を抜けると、そこは麦の揺れる黄金の島だった。
島をさ迷っていると、前世で恋人だったという騎士が現れ、抱きしめられる。彼は夢に見た男と同じ姿をした青年だった。
彼の持つ銀の蛇が空木の腕に巻きつく。白金の蛇というそれは異界の門を開く鍵だった。
その瞬間から空木は、島を襲う悪意と戦う運命に――。

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長編「黄金郷に蛇来たる」編完結済み。