編集済
28 くちづけのその後への応援コメント
ふと、心配になったんだけどイヴァンの資金源はどうなってるのかな。
退役軍人の恩給みたいなのがあるのかと思いながら読んでたんだけど
国家機密の義眼関係で憲兵を殴って逃走したでしょ?
それで追われる対象になったとしたら、その時点で恩給ストップしてない?
それとも軍人時代の貯蓄の食いつぶしだとして、それは
この先の命を狙われながらの逃亡生活を維持できるくらいに潤沢なんだろうか。
…キースの言う通り市民権を消されてしまったらそれもなくなってしまうだろうけど。
自分が貧乏性なせいかイヴァン達のこの先の生活が心配になってしまった。
作者からの返信
@gennsijinnさま
おいでくださりありがとうございます!
イヴァンの逃走資金源、いいところに目を留めて下さいました。仰るとおり、憲兵をぶん殴った時点で恩給は止まっていると思いますが、その前にスノウに逃走資金を渡すために現金を下ろしているので、それが資金源ですね。海賊殲滅ですべての船代は船長持ちになっているので、そのぶん、その現金はそちらに当てているかと。あとはローディの描写であるように随時口座から下ろしていたのでしょう。
ご参考になれば幸いです。
28 くちづけのその後への応援コメント
こんばんは(^^)/ ご無沙汰しております。
小手先ではなく、素直に、王道的にイヴァンとスノウの気持ちが交互に伝えられることで、二人の心の重さ、人情味とでもいうのでしょうか、そういったものに胸を打たれます。
そしてイヴァンが追われていくというサスペンス性も帯びてきて、否応なしに『ターミネーター』を思い出してしまいました(^^;
これは批判ではありません。
あの大傑作に匹敵する衝撃を僕が『個人的に』受けた、ということです。
ううむ、『ターミネーター』を宇宙規模で撮る、っていうのも凄そうですね(笑)
作者からの返信
岩井喬さま
お久しぶりです、またイヴァンとスノウに会いに来て下さってとてもうれしいです。
ふたりの視点移動で話をすすめることにしたのは、最初はほぼ思いつきだったのですが、確かに、ふたりの心情が交互に重なり合う感じが出せて書き上げたいまとなっては良かったと思っています。そしてこの辺からイヴァンを追う追っ手のきな臭さが出てきます。大詰めですね。
「ターミネーター」はわたしも傑作だと思っていますので、うれしいお言葉です、ありがとうございます!
また、ふたりの旅を見届けに来て下さい。
9 湖畔にてへの応援コメント
こんにちは。
これはまた……負うた業を抉り合うような回でしたね。
前回の指輪の話が奪われ続けたものたち、今回は喪失しながらもその責も持つ者同士。
深く沁みる話でした。
最後まで丁寧に読ませて頂きます。
作者からの返信
沖ノキリさま
こんにちは。いつも拝読下さいましてありがとうございます。
ここでは戦後の世界の世代間対立みたいのを書きたかったんですね。でも仰るとおり責を負うもの同士の諍いでもあります。自分でも好きなシーンなので沁みてくださってうれしいです。
この惑星スフェーン編はものがたりの方向性を決めたような箇所なので、ここが沁みて下されれば最後までお楽しみいただけるかと思います。
どうぞ、お気に召すものがたりでありますように!
36 その日までへの応援コメント
いつか必ず読もう、とフォローしていたものの、しばらく読めなくて申し訳なかったです。腰を据えて一気読みしました。ハート連打で通知を騒がせてしまったかもしれません。
……良かったです!
道中次から次へと起こる事件、イヴァンの記憶の謎、巻き込まれていた陰謀のスケール、どれもがワクワクさせられました。
年の差カップルもツボなので、二人が結ばれたときは本当に嬉しかったです。
行間が適度に空いていたので、地の文が続いていても読みやすく、ストレスが無かったです。
これからも応援しております。素敵な読書体験をありがとうございました。
作者からの返信
惣山沙樹さま
このたびは一気に読了下さいましてありがとうございます!
また、長らくお気に留めて頂いていたことも、感謝です。
もともとこのはなしは、「2クールくらいのロードムービーTVドラマ」を意識して最初プロットを組みました。なので道中であれやこれやと事件が産まれる格好になったのですが、それを展開が早すぎると捉えられることもありました。ですが、ワクワク読み進めて頂けたのならうれしいです。
ストーリーの根底にある陰謀については、個人にはどうにも手に負えないスケールの大きさ、同時に、人間のどうしようもなさ、戦争の狂気みたいのを描き出せればと思い執筆していました。それも伝わっていたら幸いです。
年の差恋愛はわたしも大好きです。このふたりには困難だらけだったぶん、末永く幸せでいて欲しいと作者ながら願ってしまいますね……。
行間は今読むとしまりがないな~と感じるのですが、読みやすかったなら良かったです。
お心にこれからも残るものがたりであるよう願っています。
心からの感謝を込めて。
36 その日までへの応援コメント
ゆっくり読むつもりでしたが、最終話まで読みきってしまっていました。感想が後日になって申し訳ありません。
相変わらず丁寧で美しい文章なので、読んでいて最後の最後まで惚れ惚れとした気持ちになりました。イヴァンといい、キースといい、スノウといい、キャラクターの心情が本当にリアリティがあって、彼ら一人ひとりに思いを馳せながら読んでいました。映画を見終わったときの気持ちいい爽快感があって、しばしぼうっと考え込んでいましたね。
イヴァンの過去の秘密が明らかにされたとき、あまりにも悲しくて救いがなくて辛かったです。それだけイヴァンに感情移入していたんだと思います。戦争と国の陰謀の犠牲になり、娘と妻を失うことになったのは、あまりにも悲劇的ですね。キースが思い出さない方がいい、と言っていたのは単純に消されるからというのもありますが、イヴァンにとっては辛すぎる過去だったこともあるのかもな、とキースの死に様を見ていると思ってしまいます。その後、車の中でスノウを抱いた展開にも、賛否はあるかもしれませんが僕としては納得感がありました。ようやく、記憶というしがらみから開放され、愛を受け入れることができるようになったイヴァンを祝福したい気持になります。でも、一方で、亡くなった妻子のことも頭にちらつきます。彼女たちのことを抱えながら、それでもスノウを抱いた。そこに、あらゆる見方ができますよね。単純じゃないんですよね。愛の複雑さと悲しさを見た気がします。
スノウとイヴァン、二人には幸せになってほしいですね。ディアレストがいること。それがすごく羨ましいです。
ああ、たぶんこの物語に惹かれたのもそこに理由があるのかも。僕には、ディアレストがいないので……。美しいなあと、羨望を抱いた自分がいたのかな。
読ませていただいて、ありがとうございました。レビューかきます。
作者からの返信
浜風ざくろさま
このたびは読了、本当にありがとうございました。こちらこそ感慨深くご感想を読んでしまい、返信が遅れてすみません。
素敵なレビューもありがとうございました。
まずは1本の映画を見終わったくらいの没入感をもって読んで下さったことに感謝申し上げます。Twitterでも申しましたが、長編も短編も、読了後は、映画を見終わった後くらいの感覚を持って欲しいと常に思っているので。それが叶いました。ありがとうございます……!!
イヴァンの過去、失われた記憶の謎。あまりにも過酷だったわけですが、ここには戦争による人間の狂気を込めたくて、そういう事情にしました。仰いますとおり、キースの忠告は「思いだしたら生きてるのさえ辛くなる」っていう思いやりでもあるんですね。彼はきっとイヴァンには全てを忘れていてほしかったと思います。それが叶わなかったけじめとして、自分の生にあのような決着を付けたのだと。彼はどこまでも甘くて、狡く、弱い人間です。
そして、イヴァンがスノウを抱いたこと。死を意識したこのときにあって、スノウの気持ちに応えてやりたい気持ちがあったのは勿論なんですが、彼もああでもせねば過酷な現実に打ちのめされるだけだったのでしょう。救いが欲しかったんだと思います。でもご指摘の通り、自分が死に追い込んだ妻子のことも頭にある。仰るとおり、色んな見方が出来るシーンだと思います。ただひとつ言えるなら、キースと同じく、イヴァンもやはり人間であったということなのではないかと。
ディアレスト。最愛の存在。ざくろさんにはそれがいないとおっしゃりますが、このものがたりを深く読み込んでくれる方は、きっとなにか「愛」というものの複雑さを感じて生きている人なのでは、という感触があります。
「愛」、もしくは譲ることの出来ない「信念」や「信条」。そのために人間は争いと平和を繰り返す。個人レベルで言えば、スノウは愛によって強くなり、イヴァンはそれに救われた。だけどキースは愛ゆえに罪を犯した。愛ってどの立場からどう捉えるかで、その意味も重みもそれぞれ異なる。時には美しくもあり、時にはエゴでもある。そういう人間の一筋縄ではいかない心の在り方を、わたしは書き続けたいのかなあ、と、この作品を振り返るたびに考えております。
長々書いてしまいましたが、ざくろさんにとって、お心に響くものがたりであったことがとても嬉しいです。本当にありがとうございました。
24 かつての戦友への応援コメント
ここまで一気見してしまいました。
話が面白くて、キャラクターの心情がリアルで、惹き込まれますね……。
イヴァンの記憶について、核心に近づく回でしたね。消されるぞ、と忠告される過去ってなんなんでしょう。学童疎開船の事故と、精神を著しく病んでしまった奥さんが言っていた「イヴァンが殺した」という事実とどう絡みあっていくのか……伏線回収されるときが楽しみでなりません。
というか、この物語、キャラクターの心情が絹を織るように丁寧に綴られていて、ひたすらに感嘆させられます。イヴァンのスノウに対する親心のような気持ちが少しずつ変化していくさま。記憶喪失の不安にかられて、スノウのことをそっちのけで元恋人に手を出してしまう、男としての弱さと少しだけ理解できてしまう身勝手さ。絵を大切にするスノウをみたときの嫉妬心。スノウに対する誠実さ。なんというか、強いところも弱いところも余すことなく書いていて、キャラクターの人間としての奥行きが段違いで素晴らしいです。これだけ丁寧に「人」を書ける字書きってあまりいないんじゃないかと思います。
それはスノウも同様で、イヴァンに対する恋心と葛藤もさることながら、過酷な経験をしてきたからこその大人びた少女性。でも、大人びていても、ふとした仕草や考え方にきちんと年若い少女の青さもあって、なんだこの娘めっちゃ愛らしいな……と思いました。幸せになってほしいなあ、この子には。
すごい面白い小説ですね。
多忙につき、いつ読み終わるかはわかりませんが、終わりまで追いかけますね!
作者からの返信
浜風ざくろさま
一気に読んで下さってありがとうございます……!!
嬉しくて何回もご感想を見返して返信遅れました。申し訳ありません。
ここのエピソードは前回までの麻薬事件云々でいったんお預けになっていたイヴァンの記憶の謎が、キースというキャラの登場で一気に再浮上してくる重要なところですね。
キャラの心情が丁寧と仰っていただけたこと、とても嬉しいです。もともとこの物語は「恋愛ロードムービードラマ2クールくらい」ってイメージでプロットを組んだので、ふたりの心境、とくに近づいていく様子はは各エピソードを絡めながらどうするかはとても気を遣いました。同時にイヴァンとスノウがそれぞれ戦争で凍らせてしまった感情を取り戻していく話でもあります。だからキャラクター小説でもあると思って書いた節もありますね。
ですがイヴァンは序盤で格好いいところが強調されすぎてたので、そこをどうするのかには大分苦心しました。彼も強いだけの人間でないので。そこでアンナとの絡みになるわけですが、あそこが特に読んだ方の反応が様々で……。あそこで「え?」ってなって読めなくなってしまう方もなかにはいらしたので、人間の強さ弱さを描くのは難しいなあと痛感したところです。でもわたしは人間の姿を余すところ書きたい書き手なので、そこをざくろさんはきちんと読み取って下さってるようで、ただただ感謝です。
この先もお楽しみいただけましたでしょうか。
重ね重ね本当にありがとうございます。
36 その日までへの応援コメント
高い文章力と読みやすさに思わず一気読みしてしまいました……!
イヴァンさんが格好良いです…!スノウさんとのやり取りは最初、年を重ねた大人と幼子という感じでしたが、共に過ごす内に大人のやり取りへと変わっていくのがドキドキしてしまいました。
拝読しながらこの二人がいつまでも幸せであれと望まずにはいられませんでした。
この物語は善悪のお話ではなく戦争の、立場が違えば白黒変わる残酷さと、戦争によって変わってしまった人々の生活や思いというものがありありと伝わってくるかのようでした。
何より戦争を美徳として描いていないところが好きです。目を逸らしたくなるような残酷さを真っ向から描き、読ませる物語でした…!
個人的にはアンナさんも好きです...!女性らしい格好良さがたまらないです。
拝読しながらはらはらしていたのですが、二人が共に歩める未来へと続いてとても良かったです。
素敵な物語と出会えて良かったです。ありがとうございました。
作者からの返信
白原 糸さま
『寄る辺なきエトランゼ』に引き続いてこちらもお読みいただきましてありがとうございます!
イヴァンが格好いいとのお言葉うれしいです。これは戦争によって心を凍らせてしまった男女が感情と尊厳を取り戻していくものがたりでもあると思うので、イヴァンもその過程で(アンナとやらかしたり)色々格好悪いところもあるんですけど、その過程がイヴァンとスノウが対等になっていく道筋でもあるので、そんなふたりの幸せを願ってくださったこと、本当に有り難いです。
戦争というか「戦後とは」みたいなテーマの話なのですが、仰るとおり、誰が正しくて誰が悪かったのか、という視点からは意識して離れて書きました。善悪の話ではない、そこを汲み取って下さったのもうれしいです。あと、『~エトランゼ』でもお分かりになったと思うのですが、わたしはどうしても戦争を美徳とするような話は書けなくて。エンタメとして戦争を扱う以上、なおさら、そこには厳しくいたいなと常々思っています。
あとアンナ。彼女はキーパーソンでもあり、格好いい女性ですね。最初はスノウのライバル的立ち位置だっただけに、好きになって下さって嬉しいです。
はらはら楽しんで下さりありがとうございました。
このものがたりが少しでもお心に残りますよう祈っています。
0-0 イヴァンへの応援コメント
コメント失礼しますっ。
この度は企画参加ありがとうございますっ。
イヴァンさん、顔半分機械とは。よっぽどの大怪我だったんですね……。
これからスノウさんに会うということで、色々気になりますっ。スローペースで申し訳ないですが、続きを追わせてもらいますねっ。
作者からの返信
冥沈 導さま
ようこそおいでくださいました。素敵な企画の立案もありがとうございます……!!
大戦争が終わった遠未来の宇宙の話となります。イヴァンの負傷もいろいろ後からその真相が話に絡んでくるのですが、まずはスノウとの出逢いをお楽しみ下さい。イヴァンとスノウがW主人公となります。
どうぞじっくりとでも読んで頂ければ嬉しいです!
36 その日までへの応援コメント
最後まで読ませて頂きました!
今日は文フリ、『ディア・レ・スト』の日でした。
ハラハラドキドキしながらたどり着いたハッピーエンドはいいですね。
スノウのひたむきな気持ちも、イヴァンの不器用な優しさもグッときますね。
最終話には、つるさんの想いや考えがギュっと詰まってますね。
ディア・レ・スト、心に残る1冊になりました。
ありがとうございました!
kanoko
作者からの返信
伊崎夕風さま
このたびは一気に読了いただき本当にありがとうございました!まだ文フリにもお越しいただき感謝申し上げます。
ハラハラドキドキできましたか?苦難だらけの旅だからこそ、最後にイヴァンとスノウがともに歩いてくる光景が沁みるものがたりなのではと思います。
仰るとおり、最終話にはわたしの考える「戦後とは」とか「生きていくこととは」みたいな多少重苦しい問題の考えを、ふたりの口を通して語らせた感じです。わたしにとってはこれが初の長編だったので、今読み直すと、恥ずかしいくらい書きたいことをぶつけた痕跡がある作品です。それだけに大切なんですが。
イヴァンとスノウの旅、いつまでもお心に残りますように。どうぞ外伝もお楽しみ頂ければ幸いです。
36 その日までへの応援コメント
はわあああ、めちゃくちゃ好きなラスト!ヽ(;▽;)ふたりとも長い旅お疲れ様でしたあああ!!(数年経ってるけど)
地味(失礼)に生きてきたイヴァンが世間から注目されるのはさぞかし大変で居心地が悪かったと思うんですけど、とにかくふたりが無事に暮らしていてくれて安心しました。宇宙を旅していた時とは違う、地に足つけた生活って夫婦っぽくていいですね♡
さてまじめに書きますと、ふたりの愛の結末はもちろん、よしのさんが描きたかった戦後の物語への答えが示された最終話だったのではないかなと感じました。どんな理由や大義があろうと大勢が死んでしまったことは取り返しようのない事実。それは遺された者がどう懺悔しようと善行を積もうと変わることも、ましてや楽になることもない。真っ黒になったり真っ白になったりもできなくて、ずっとずっと足掻きながら、それでもひとは生きていく――そんな現実を突きつけられたような感じがしました。理不尽であり、でもこれが世界の現実というか“当たり前”なんですよね。ふたりが、自分の行動が高潔だったかとか意義があったかとか確認や理由づけをするんじゃなくて、自分達は色々と愚かなことをしたけれどそれを背負って歩いていこうってスタンスを貫く姿にとてもじーんとしてしまいました。それでこそ人間です。それってやっぱり強くないとできないことですし、本当の意味での存在肯定なんじゃないかと思ったので。うーん、うまく言えない!^^;
困難ばかりだった旅ですけど、最後にはこうしてお互いの“ディアレスト”になれましたね。これから手を取り合って、ゆっくりとたくさん楽しい思い出を作っていってほしいなと思います。外伝を拝見するに、なかなかそうもいかないようですが!笑(こちらも完読しましたのでまた別口で感想お送りしますねー!)
10万字という短い字数の中にこれだけのスペースオペラを展開するなんて本当にすごい。すごいお話でした……(私の語彙よお願い、いるなら今目覚めて)。よしのさんが深くお話を愛してしまうのもわかります。これは良いものだ……!もっともっと有名になりますように。
この名作に出会えた感謝とともに、素敵な物語を書いてくださってありがとうございましたー!!
作者からの返信
文遠ぶんさま
はわわ……遂にここでぶんさんにコメントさせていただく時がきてしまいました。
(今回はいつも以上にクソ真面目に語らせていただきます……すみません……)
名作とのお言葉めちゃくちゃ嬉しく、そしてラストのコメ返信がとてもさみしいです。なぜなら、ぶんさんのコメント、解像度の高さが半端ないだけでなく「ああ、そうだわたしはそういうことをここで書きたかったんだ」と気付かされることがすごく多くて。本当にありがとうございます。
今回のコメントもまさにそれです。戦後のものがたり、これからもずっと続いていく戦後という時代のストーリー、そのなかを主人公ふたりはどう生きていくことにしたのか、という姿を通して「結局は、人間が生きていくのって、そういうことなんじゃないかな」というアンサーを綴ったつもりです。ぶんさんのお言葉で言うと「自分達は色々と愚かなことをしたけれどそれを背負って歩いていこう」ってやつです、まさに。
わたしはなにかと重苦しいテーマを作品にぶち込みがちで、そのことでweb小説界に居場所を感じられずに日々呻いているんですけど、それでもやっぱり書きたいのは「人の業」そして「人間がそれを超えて足掻いて生きていく姿」なんですよね。(お、重い……)この作品は初の長編だったわけですが、それだけにそれをストレートにぶつけた痕跡が今読んでも恥ずかしくなるくらい露わで。(それでも自分は今もエンタメのつもりで作品を書き続けているんですけどw)
でもそういう人間の赤裸々な姿を書くことで、伝えたいのは人間性の否定でなくて、まさに、ぶんさんが仰るとおり「存在肯定」なんです。そこをぶんさんが分かって下さったのが、もう、とてつもなく嬉しいです。ただのラブストーリーでなく、戦争の物語でなく、究極に書きたかったのはそれなんだ、ってところにぶんさんが辿り着いて下さって、わたしにもそれを再確認させてくださって、本当にありがとうございます、としか言葉が出ません。人間の愚かさや汚さを描くことで、「それでも生きていく」いのちやこころの在り方を書きたい、改めてそう思うことが出来ました。
そして、全くの赤の他人だったイヴァンとスノウが幾多の困難を超えて「ディアレスト」になれたことが示すように、ひとを動かすのは結局のところ「最愛の誰かのへの愛」なんだと思います。クサいけど。だからこそ人間は平和と戦争を繰り返すし、個人レベルで言えば、愛があったからこそキースは罪を犯し、スノウは強くなり、イヴァンは生き続けることができた。『ディ・ア・レ・スト』って、分かりづらいことこのうえないタイトルなんですけど、わたしは今考えてもこれ以外のタイトルが浮かびません。単語がぶつ切れになってるのはイヴァンの記憶や人間関係が戦争によって断線してるニュアンスを込めてのことなんですけど、その辺も含めて、やっぱりこのタイトルで良かったなって思います。
……ああ、ほんとーにクソ真面目に語ってしまいました。これは後から読んで赤面するやつですね。もっと気楽にいろんな裏設定とか好きなシーンに関してとか、お喋りしたかったんですけど、これ以上書くのもなんですので、それは別に機会があったらいいな!と思って、いまは我慢します。
イヴァンとスノウの旅を見届けて下さって、本当にありがとうございました。稚拙なところは数あれど、わたしにとって、『ディ・ア・レ・スト』はなにか迷ったときにいつも立ち戻りたい作品であるので、そういう大切なものがたりをぶんさんが味わい尽くして下さったことに、心より感謝申し上げます!
読了、ありがとうございました!!
35 終着点への応援コメント
こんにちは。ついに、ついに…読み終えましたあああ!!泣 この次のラストエピソードも拝見済みですが、今までも惑星ごとにまとめてきたのでまずはヒモナス編の感想から。
始終どっきどっきしながら読んでおりました((((;゚Д゚)))))))困難が訪れることは予想していましたが、まさか着いてすぐだなんて!泣 ふたりで雪を見てからでもよかったじゃないか、わーん!(どちらもよくはない)黒幕も予想通りのキースでしたが、娘殺しの真相は予想の上をいくものでヒャアアアってなりました。こ、これは辛い……!宇宙船だって大きな道具には違いないのですもの、たしかに他人に操られたらただの凶器ですよね。このあたりすごくSF感があるし宇宙空間ではもうどうやったって人間にできることなんかなくて、イヴァンの呆然とした気持ちがひしひし伝わってきて辛かったです。良い……!
ううーんキース、ズルい男なんですけど最後に魅せてくれましたね!自分を殺して欲しかったのか……。スノウみたいな女の子なんてわざわざ連れて来なくても自分や部下でも殺せただろうに、きっとスノウを守るためにならイヴァンは自分に銃口を向けるだろうって思ったのかな、なんて。嫌気が差して自分だけこれまでの大罪から解放されたいと言えば都合の良い男ですけど、なんとなく彼のことも嫌いになれなかったりします。いつでも始末できただろうに、記憶が戻らなければイヴァンをあのまま平穏に生かすつもりでもあったのでしょうし。優秀だからこそ難しくて汚い仕事に引っ張りだこになってしまったけれど、世が世なら近所の良いおまわりさんとかになってそう。たくさんのものを守ってきたつもりが気づけば血に染まりすぎていて、だからこそ最後ぐらいは自分の“ディアレスト”に恥じない死に方をしたかったのかな、とも(私の感じたことですので、よしのさんの意図と違っていたらすみません;)。撃ってあげるイヴァン相変わらず優しいんだからもう。すき。
車の中で身を寄せ合い、ついに溶け合ったふたりには感涙しかなかったです。よかった…よかったねえ…!ヽ(;▽;)もう一度、今度はなにもかもの始まりとなった“魔法の指輪”を嵌めてのプロポーズはとてもロマンチックなんですけど、危機迫る状況下なのでとても切なくもあって大好きです(情緒)。『初めて心から愛する人に抱かれた』というスノウの語りにこれまでの苦悩がひしひしと詰まっていて涙でした。ずっとずっと待っていましたもんね。できたら温かいシーツの上のほうがよかったでしょうけど、きっとそんなの関係ないくらいこの時の彼女は幸せだったことでしょう。雪があるからなんとか水分補給はできるもの、がんばれ…!と願ってましたが、ふたりとも救出されて本当によかったー!!涙
はっ、流れるようにこの次のコメントも書きそうになった…!ちょっと分割しますね!
作者からの返信
文遠ぶんさま
ありがとうございます……!!この二日何回ぶんさんの感想とレビュー読み返したでしょうか。あっち読んでこっち読んでまたあっち読んで……とあわや永久機関でした。それだけ嬉しかっんたです。本当にありがとうございます。
クライマックスのヒモナス編は始まった途端にイヴァンとスノウの別れがきちゃうんですよね。あっけないものにしたかったんです。現実がガッ!と容赦なくふたりの繋いだ手をえぐり取っていくような。その分、スノウが雪に埋もれるシーンはじっくりと書きました。スノウに関してはここが一番思いをこめて執筆したシーンです。
娘殺しの真相は読んだ方全てに「うわわひでぇぇ…!」ってなって頂きたくて書いたので、予想の上をいってて良かったです。戦争の生み出す人間の狂気を描いたつもりですが、イヴァンには非情すぎる現実ですよね。イヴァンごめんね…。でもそういうことだったんです。ちなみに連載時はここの更新が元日にあたっちゃって、年明けからなんてもん読ませるんだというお声もあって申し訳なかったなあ、という思い出も。
キース。彼は最初単なる悪役だったんですが、バックボーンを考えているウチにいつのまにかタイトル回収役にまでなってしまって。狡い男なんですよ。弱くて、甘くて、残酷な男です。でも仰るとおり優秀だったんでしょうね。彼がどうしてこういう汚れ仕事に手を染めたのかは、色々考えるところあるんですが、きっと「優秀な軍人」だったことは間違いなくて。本当に平和な世だったら世の役に立つ優れた人材だったんだろうと思います。皮肉ですね。そしてご指摘の通り、彼がスノウを殺さず雪原までイヴァンとセットで連れてきたのは、自分が確実に殺されるためです。あそこでグズグズしてたらスノウの命に関わりますから。イヴァンはまんまと彼の作戦に嵌まったわけです。スノウがいなかったらイヴァンはキースを殺さないで、ちゃんとした裁きの場に引っ張り出そうと尽力したことでしょう。キースはほんと、どこまでも狡く、優秀で、そして弱い人間です。
そして車内で結ばれた二人ですが、もうここはスノウの喜びと幸せを表そうとそう照れもなく穏やかな気持ちで綴りました。イヴァンもスノウも死を意識してて、これがもう最後だと思ってのことですしね。私にとってはどうあっても省けないシーンなんです。そしてそのあとのイヴァンのプロポーズ。自分たちにそんな未来が与えられるのか分からぬまま、ふたりはこの時間を過ごしたと思うのですが、それでも間違いなくこのとき、イヴァンとスノウは心から幸せだったんだろうと思います……。
ヒモナス編に関してはほんと私もとめどなく書いてしまいそうですので、この辺にしておきますが、とにかくぶんさんが真摯にイヴァンとスノウを見つめてくださったことが嬉しくて。
感謝申し上げます。
終章のコメントもありがとうございます。返信、少々お待ちくださいね。あー、ぶんさんとこうしてここで話せるのもあと少しと思うと寂しいです……!
28 くちづけのその後への応援コメント
おはようございます〜!惑星ローディ編、ランしながら堪能してまいりました。
今度こそゆっくりできるかと思いきや、やはり放っておいてもらえないのが物語のキャラクターたちです笑 相変わらず物騒なお話が転がり込んできて、スノウは心配だったでしょうね。もうこのおじさんお部屋に閉じ込めて面会謝絶にしたほうがいいんじゃないかしら……(至極真面目な顔)。
敗残兵のお話も、スフェーンで起こったあれこれを思い出させる切ない一幕でしたね。戦争に勝とうが負けようが、どちらもきっと等しく傷を負うものなんだろうなと思わずにはいられません。食料を盗んでいく彼らだって、国のために戦ったのに……。どうか重すぎる罰を与えられませんように。イヴァンに何もなくてよかったー!!
そしてターニャの死。訃報を聞いて複雑に思うスノウの純真さが沁みます( ; ; )そうだよね、死んでほしいとまでは思っていなかったはず。彼女は憎しみと悲しみを抱えたまま逝ってしまったんですね……。元気な時は素敵な奥さんお母さんだっただろうに、運命とは残酷なものです。
アンナさんとの会話は重かったですが、ついにふたりが最後の旅への一歩を踏み出す覚悟を決めたように感じました。辛い過去を背負っている同士が対等になり、お互いに前へ進むために真実や現実と対峙する……あ、アツいッッ!!雪の惑星に降り立つ前に読者は溶けてしまいそうです(T ^ T)口づけも良い〜〜♡♡これでようやく恋人という名目を背負っていいのですよね。ね!?
最近になってイヴァンが少し記憶を辿れるようになったというくだり、そしてキースさんのくだりを聞いてもしや…と思う展開はあるのですけど、外していたら恥ずかしいし当たっていても他の方に迷惑なのでそっと心に秘めたまま最後の惑星を目指すことにします。むしろ当たってませんように!そのほうが楽しいから!!笑
あああ、次がいよいよヒモナス……。どんな星で、そしてどんな真実が待っているのか楽しみでもあり寂しくもあります。私、好きな作品は読み終えたくなくて最終局面の手前で長く読み止まってしまう癖(くせw)があるのですけど、覚悟が決まったらちゃんと参りますのでしばしお待ちください…(えいやっと一気にいっちゃうこともありますw)
今朝も長々と失礼しましたっm(_ _)m
作者からの返信
文遠ぶんさま
またまたありがとうございます……!!ああ、ついにローディまで辿り着いて下さって、嬉しい。感謝感謝です。
ほんとイヴァン、他の読者の方からも「……どんだけ厄介事の星の下に生まれてるんですか?」とコメをいただいたこともあるほどのトラブル引き寄せおっさんですね。ふふふ、でも彼の真の厄介事、消えた記憶の謎は最終章に持ち越しです。果たしてどんな大トラブルが彼の身にあったのか。お楽しみに。
でもぶんさん、ちょっと勘づいておられる節もあるようで。その予想がどんなものなのか……。正直、もともと謎解きが主題の話ではなかったので、そのへんの作り込みは浅いかなーという反省はいまもあります。なのでお見通しだったら、ちょっと恥ずかしいんですけど。でもこればっかりはもうヒモナスで見定めて頂くしかないですね。わたしもドキドキです……。
ターニャに関しては、最後まで報われない人だったなという思いがいまもあって。もうちょっとなんとかしてあげたかった気持ちがあります。イヴァンの大切な伴侶だったわけですからね……。
それだけに、アンナとの通話はイヴァンとスノウに重くのしかかってくるわけですが、仰るとおり、ここでふたりはようやく対等になれて。それだからこその口づけです!スノウ主導だけど!!いやー、ここまでが長かったですね!さんざ焦らしましたが、これでようやく両思いです。スノウ嬉しかっただろうなあ、よかったね、スノウ……。
と、気持ちが通じ合ったところで、いよいよ最終章です。大詰めです。当初の目的通り、ふたりは雪を見られるのか。イヴァンは過去とどう対峙するのか。それをスノウはどう見つめるか。クライマックスです。どうぞ、ぶんさんのお気持ちに区切りがついたところで、えいやっと読んで下さいませ。もともと10万字ちょいしかない短い作品ですから、気が付いたら最終章、みたいなことを皆さん仰いますね。でも文字数の割には、いろんな出来事とテーマをぎゅうぎゅうにつめた作品だという、自負……みたいなものはあります。
どうぞ最後までお楽しみいただけますように!
では次は雪の惑星で会いましょう!!
24 かつての戦友への応援コメント
おはようございます〜!毎度波乱の惑星間飛行ですが、今回のは特大級でしたね!∑(゚Д゚)
スノウ、もっと命を大事にしてくれ!とイヴァンと同じことを思ってしまいつつも、彼女の中にイヴァンを守りたい気持ちがしっかり芽生えてることが感じられてキュンとしました。女だって守られているだけではないですからね!もう身体だけが自分の価値ではなく、自分にできることのすべてを尽くして最愛のひとのそばにいたいんだなあって決意がひしひしと伝わってきて、錯乱者相手で恐ろしい場面だったというのに不思議とこちらも勇気をもらえたような気分です。麻薬の犠牲になった乗組員さんには同情しかないですが、きっとこういうことがあちこちで起こる(そして処理するしかない)のが戦後のリアルなんだろうなって思います。心に残された傷の方がずっと本人を苦しめるのでしょうね…( ; ; )せめて天国で奥さんに会えますように。
そして上記の事件が伏線になっていて、お誕生日ショッピングがまさかの殺人未遂事件に!!ほんとにプレゼント探してただけだったのに災難でしたねイヴァン…!!ただでも精神を痛めているのに、麻薬の成分で見させられる悪夢はつらかったでしょうね。スノウがそばにいてくれてよかった……。スノードームってきらきらした夢が詰まっている素敵なおもちゃですけど、その中に人を堕落させる麻薬が溶け込んでいるという設定がなんだかとても皮肉的でゾッとしました。こんなところにも戦後の昏い影があるなあと勝手に思ったり。
前のバレンシアでもそうですけど、近くにあるものほど失いかけた時にその大事さを実感するものなのですよね。スノウは今回本当に胸がつぶれそうな思いをしたでしょうし、無事に帰ってこれたイヴァンも同じ心地だったことでしょう。でもふたりとも、もう生きることをどうでもいいなんて思ってないんだなっていうのが伝わってきて読者としてはとても嬉しかったり……。この先も色々あるでしょうが、がんばって生きて……!ヽ(;▽;)ノ
というところで次の惑星が見えてまいりました。目次だけでもうステーションに着くより前に宇宙船を飛び出してしまいそうな私がいます。はよおおお!!!←
作者からの返信
文遠ぶんさま
またまたありがとうございます……!!
特大級の波乱パート、お楽しみ頂けたでしょうか?
今回の章は戦後の社会に麻薬が蔓延してることを窺わせるところから組み立てていったのですが、イヴァンとスノウが対等になっていく重要なパートでもあります。
「人違い」では、もう護られるばかりでない女の子になったスノウを描きたかったんですけど、ぶんさんの仰るとおり、何よりも彼女を強くしているのはイヴァンへの愛であって。
対してイヴァンは、スノウが大切な存在だとバレンシアで気付いた思いが明確になって、誕生日プレゼントを買いに行く。結果スノードーム事件に巻き込まれてしまうのですが、買い物に行くとき「誰のためでもなく、スノウのことだけを意識して考えて」となるのが、彼の中でもう彼女は特別になっている証拠なんですよね。そういう存在のために、必死に、誕生日プレゼントに迷ってもだもだモール回るおっさん、かわいいですよね……。
スノードームに麻薬、というのは、書いたときは「いやー怖いこと思いついちゃったなー」と自分の発想に感心?したんですが、後から読者の方に「実際にそういう事件があった」と教えてもらって、「ヤバい、犯罪者と同じ事考えついちゃった…」と怖くなりました。いやあ、小説より現実は上を行っている……。こわい。
ボコボコにされながらもなんとか生還したイヴァンですが、麻薬に操られて彼の見る悪夢の内容、ってのが今後の展開のヒントにもなっていまして。そして現われる何かと意味深なキースくんも、この後の重大なストーリーの鍵を握るキャラです。どうぞ彼にもご注視いただければ幸いです。
そして何より、ぶんさんがイヴァンとスノウが「もう生きることをどうでもいいなんて思ってない」というところに気付いてくださってるのが嬉しくって。序盤のふたりから考えると感慨深いものがありますね。ふたりが向かい合い、時にはぶつかって、結果、お互いの人生に生きる意義を見いだしてく過程がちゃんと書けてたのかな、と書き手は狂喜乱舞してます。ほんとうに深く汲み取って読んでいただけて嬉しいです。大感謝です。
そんなところで、また新しい惑星でのものがたりです。イヴァンは再びここで「戦後」というものと真っ向から相対する羽目になります。また楽しんで頂ければ幸いです!
19 プラットフォームへの応援コメント
というわけでバレンシア編にも参上しました!(瞬間移動したようですが先にちゃんと読み終えてますので…!;)
えーっと……今の所一番好きな章です!!!!(大声)うわーなんですかこのエモさ!!アニメになったらここはもう作画に超気合い入れて神回にしていただきたい!って感じです。傷心のふたりが一旦離れてそれぞれの心を見つめ直すとかもう、大好きな展開なのですけど><
しかしイヴァンさんは辛かったでしょうね。奥さんがまさかあんなことになっているなんて。娘を殺したなんて言われてドキリとしましたが、アンナさんいわくそれは違うとのこと…うーんもう少しピースが集まらないと見えてこなさそうです。あの状態でこれ以上話すのは無理だとは思いますが、言い方からしてもう会わない感じなのかな?それとも記憶が戻ったら向き合ってみるつもりなのか…。あっでもスノウと新たな道を行くなら彼女とはやはりここまでなんでしょうか∑(゚Д゚)物語の役者としては仕方ないかもですが、ちょっと気掛かりですね。イヴァンさんの記憶を操作したひとが仮にいるなら、彼女からもいっそ夫と子供の記憶を奪ってあげてほしいものです…。誰が面倒見てあげてるんだろう。やっぱ軍に責任があって…とかなのかな(悶々)
そしてスノウのほうも大きな動きが!嫌だと思いつつも元の道に戻ろうとパークへ行く少女、辛いですね…( ; ; )堕落した夜の街の描写が生々しく、これはほんとにダメかもしれないと思っちゃいました。ショーンさんいいひとだーーヽ(;▽;)ヌードモデルでもやらせるんだろうかと戦慄しちゃいましたが(ヌードデッサン反対ではないのですけどw)、抽象画の方でしたか。『自分』が描かれている絵を見て自分の清濁を受け入れたスノウのシーン、めっちゃ良かった…無意識にじんわりしてしまいました。何も事情を知らないショーンがそう描いてくれたんですもの、十分信じていい絵なんですよね。これは救われるなあ…よかったね。
一方で必死にスノウを探しにいくイヴァンさんもめっちゃよかったーー!!もう、どうして彼女がじっと待ってられると思ったんですかこの不器用さん!笑 インフォメーションでとんでもない発言ぶちかましたりテンパっててかわいい( ; ; )男娼くん(ここがただの娼婦ではないあたり逆にセクシーでドキドキしました…奪われちゃった♡)に弄ばれながらついに自分の心を自覚してしまったんですね。尊い。尊すぎる。再会したあとテンプレならお説教でしょうけど、もうただひたすら安堵してちょっと泣いちゃうとか何ですかこのおじさん、かわいい……(無限ループ)
ほんと、離れてみてわかることってありますよね。不穏続きの二人でしたから、お互いに自分の心を見つめ直すことができて本当によかった。旅もそろそろ大詰めのようですし、ここからふたりがどう距離を詰めていくのか楽しみです!
作者からの返信
文遠ぶんさま
こちらにもありがとうございます……心の籠もったコメントなのでどう返信しようか考えるだけで楽しみで、結果返事が遅れてしまいすみません。
ものがたりの大きなキーポイントであるバレンシア編、一番好きですか! ありがとうございます! とっても嬉しいお言葉です。
ターニャとの再会から始まるこの惑星でのストーリーは最初が重苦しいものなので、どう緩急つけるか考えて書いたのですが、私のエモさを詰め込んだエピソードが揃ってると手前味噌ながら思っています。京アニあたりでマジでアニメ化お願いしたい(妄想はタダ)
ターニャはここで退場するわけではないのですが、なんとも彼女は不幸な人で、この辺なんとかできなかったかなーと今でも思います。でも彼女のイヴァンへの怒りの吐露によってストーリーが動いていくので、重要なキーパーソンなんですね。彼女の言うことは真実なのか、妄言なのか。イヴァンの「子殺し」疑惑については、ぜひそこに注目して話を追っていていただきたいです。
そしてセントラル・パークでの2エピソード!
双方閑話的な話なんですが、ターニャとの再会の重みから、一気にここは動きのあるエピソードにしてみました! 自暴自棄になってしまったスノウですが、ここで彼女には救いをあげたかった。なので、ただ心を癒やすだけで無く、奪われてきた自尊心を取り戻すような出来事を描きました。やさぐれた街にもショーンのような人がいて、思わぬ安らぎを得ることが出来て。この出会いでほんとうにスノウの心は救われたと思います。ちなみにショーンにはモデルがいて、知人の画家です。描いている絵は全く違うのですが。
そしてイヴァンのほうはガラッと趣が変わって、BL回(笑)。テンパって弄ばれちゃって、挙句にキスまで奪われちゃうおっさんはかわいいものですね。インフォメーションでの台詞に笑っていただきありがとうございます!わたしもあそこのイヴァンは大好きです。そしてなんやかんやでスノウへの想いを自覚する、という。
プラットフォームの再会では、まず説教かな、と最初考えたんですが、ここでのイヴァン、一晩中スノウを必死に探して心身ボロボロなわけですから、そんな余裕ないだろうな、と考えてああいうシーンになりました。スノウへの想いの自覚を経て、本当に彼はやっとここで感情を表に出せるようになったんですね。かわいいし、尊いなあ。このおっさん(笑)
さて想いも自覚したふたり、このまま急接近と行くのか? と思ったところで、虚空Ⅲです。またも「そうは簡単にいかせないぞー!」という波乱が起こる宇宙空間です。イヴァンの記憶の謎、子殺し疑惑を引っ張りながらも続くストーリー、存分にお楽しみくださいね!
15 痴話喧嘩への応援コメント
おはようございます!バレンシア編終了まで拝見しましたが、こちらの『虚空』にもこれはコメントしたい!と思って戻ってまいりました^^(しかし章題とおりといいますか、惑星から惑星への間のお話はいつもザワザワするものが差し込まれてきますね…!まさに宇宙空間を漂っているふたりの停滞や迷いが表現されているようで、こっそり楽しみにしています←こら)
なんと昔の女友達さんでしたか。ああこれはスノウが迷ってしまうのわかりますねー><イヴァンさんの記憶が戻らなければいいと思っているのは確かなので、その手がかりになる(しかもいい感じの女)ひとが彼に近づくのは非常に心苦しかったでしょうね。
そしてやっちまいましたか、イヴァンさん)^o^( 私的にこれはアウトかセーフか論ではなく、もう…仕方ないんじゃないかと思いますね。心細く待っているスノウを思い遣れとか妻の生存を知りながらとか、いくらでも倫理を述べることはできるのですけど、自分が彼ほど混乱していたらやはり目の前にある存在にすがるんじゃないかなあと思っちゃいます。向こうも否定しませんでしたし(スノウに結構食ってかかってたので、アンナさんとしてもちょっとオトナの女の意地を見せてやろうという魂胆があったのかもしれない…?)。男性って強いですけど、わりと折れる時にはポキンといってしまうことも多いですしね。むしろ私はイヴァンさんの弱いところや雄なところを見れて満ぞk(自主規制
戻ってきたイヴァンさんを容赦なく問い詰めるスノウも痛々しいしかわいそうなんですけど、もう隠すことなんてできないほど彼のことを愛してるんだなあっていうのもわかってすみませんニヤニヤしてしまいました。意地汚い読者です。年頃の娘らしく健康的で良い反応なのではないでしょうか、なんて言ったら私も枕でぼふぼふしてもらえますか?(期待すんな
波乱は波乱だったのですけど、なんというか二人とも最初にトラムで向かい合った時よりもずっと人間らしくなってきたんじゃないかって思います。かっこいいヒーローにだって、かわいいヒロインにだって嫉妬心もあるし、自暴自棄になる時だってあるでしょうし。その部分を正面から描かれていてむしろ清々しいと感じました(毎度ながらまとまりのない文ですみません…!;)
作者からの返信
文遠ぶんさま
またまたありがとうございます……!!しかもわざわざ戻って下さってまで。大感謝です。
虚空Ⅱ、新キャラが出ていろいろあります、というのはイヴァンの女友達というか元カノ、アンナの登場なのでした。宇宙空間は静謐そのものですが、人間たちはどーのこーのあるわけで……。
イヴァンの「やらかし」、ぶんさんなりの見解ありがとうございました。いろんな方が色んな感想を残してくれる件でして、スノウに肩入れして読んでた方からは「イヴァン暫く許せない」というお声を頂いたり、「奥さん生きてると知ってからのそれはない」、または「イヴァンの混乱を考えると致し方ない」「抱かれてやったアンナは優しい」等々、ほんとうに様々で。その方のお心が透けて見えるようで、書き手はドキドキしつつも少し楽しませてもらって感想を拝読しています。
ここまでイヴァンは人格者で格好いいところが強調されてたので、彼の人間としての弱さもちゃんと入れないと、と入れたエピソードなので(彼の弱さはもっと早めに示したかったのですが、ここに至るまでタイミングが無く……)どうしても外せない話なのですよね。書き手としては。彼の弱さ・狡さ・たがが外れてしまった感情……時系列で見れば彼も戦争でフリーズしていた感情がここまで戻ってきたということなのですが、まあ、スノウにはショックですよね。
でも同じくスノウも娼婦としての凍り付いていた心が、ここにきてイヴァンへの想いの激発という形で爆発したわけですから、ぶんさんの「健康的な反応」ってのには思わず頷いてしまって。だから、イヴァンを枕でタコ殴りするスノウは、可哀想なんですが、実は書いてて楽しかった部分なんですよね。イヴァンとスノウが対等になっていく過程の大事な一部として。だから意地汚い読者なんて思いませんよ!(笑)むしろありがたいです。
そして物語は急転しながら、バレンシアに向かっていくわけですが、このあたりからイヴァンの記憶の謎が話を引っ張っていく格好になります。ただのラブストーリーにはさせないぞ、とことさら気合いを入れて書いた覚えがあります。
どうぞこの先もじっくりお楽しみ下さいませ♪
12 祈りへの応援コメント
こんにちは、お邪魔します^^ 惑星スフェーン編、色々考えさせられるお話でした。これまではふたりのことが中心でしたが、老夫婦や運転手さんとのやりとりを通して戦後の世界に残された傷が明確に語られてきましたね。
せっかくの美しい惑星なのに、ふたりは行く先々であまり気持ちの良い旅ができなくて残念でしたね(;ω;)うーん、でも老夫婦にしろ運転手さんにしろ、誰にも簡単にヘイトを向けることができない作りなのがお見事です。立場が変わるだけで誰を恨むかも180度変わりますし、どう綺麗に繕っても平和に生きているひとをみるのは妬ましいのも分かります。運転手さんの愚痴も、規模は違えど私たちも似たようなことを普段口にしたりしますしね。
誰の言い分もわかりますが、戦争の世界しか見たことのないスノウの立場を悪く言われて怒った時のイヴァンさんが最高にカッコよかったです。そうですよね、ずっと前の人間がはじめた戦いに巻き込まれて一番の被害者となっているのは子供たち。イヴァンさんは随所で語っている通り、その責任から逃げるつもりはないんですね。痺れる…!!!////
美しい星が兵士たちの墓地になっているのは、せめて緑多い場所で眠らせてあげたかったからなのかな、なんて勝手に考えて切なくなりました。軍人達の決まり文句がまたかっこいいんですけど苦しくて(ノ_<)遺骨さえないひともたくさんいて、本当に大きな戦いだったのだなあと伝わってきました。眠ってしまえば敵も味方も関係なく、みんな安らかでいてくれるといいなあ……。
これだけの死を目前にするとやはり、イヴァンさんは自分が生き残った理由を考えてしまいますよね。スノウの「私がいるから、そんな理由では、駄目?」という提案がまたいじらしく、また切ないです>< 明確な理由がなくても生きていていいんじゃないかって私は呑気に思うのですけど、きっと彼の背にのしかかる多くのものがそれを許してはくれないのでしょうね……。
素敵なお宿で過ごせたのは幸いでしたが、二人にとっても印象深い滞在になったんじゃないでしょうか。続きもまた楽しみに伺います^^
(感想とは全然関係ないのですが、惑星の名前が素敵ですね。スフェーンは木々が多いからなのかなとか。目次を拝見するとシアンやバレンシアなど、色をイメージさせる名前が踊っていてワクワクします。そこもまたお話と繋がりがあるのか…楽しみです。全然見当違いかもですけど笑)
作者からの返信
文遠ぶんさま
またまたありがとうございます……!!本当に解像度の高いコメントで震えるばかりです。ふるふる。
さて、虚空Ⅰからスフェーンでの物語、楽しんで頂けたようで嬉しいです。仰るとおり、このへんはイヴァンとスノウ自身の話から、ふたりが生きている世界の世界観に迫っていくターニングポイントでもありまして、とくに「ラブストーリーね、フンフン」と読んでいた方はこのあたりで「……ん?」となるらしいです。わたしもこの作品は、最初はイヴァンとスノウ主体の恋愛ロードムービーのつもりで書いていたので、自分自身も「……んん?」となった記憶が。どうやら自分の書きたいのそれだけじゃないぞ、って。
Twitterでもお話ししましたが、わたしは手前味噌ながら湖畔のシーンは凄い好きで。戦争で感情がフリーズしちゃってたイヴァンが感情を取り戻していく象徴的なシーンでもあるんですね。彼は話の節々で「責任」っていう言葉を繰り出していますけど、彼自身も戦争に責任を感じつつ、自身もそれをどう取ればいいのか分からない苛立ちがあって。で、ああいうかたちで爆発しちゃう。そしてその感情が墓参に繋がるわけなんですが。
スフェーンは美しい星で、だからこそご指摘の通り軍人墓地が作られた場所でもあるのですが、こんなことでもなければ、イヴァンはきっと一生訪れたくなかった地なんでしょうね。ホント彼は辛いんじゃないかと思います。だからこそ、彼の傍にスノウが居ることが救いにもなるのですが、彼女を見ることでまた色々な責任を感じてしまうというジレンマ。
そのジレンマを抱えながらも、この先、穏やかと思われた旅がいろいろと急展開していきます。イヴァンもかっこいいだけの人間ではなくなっていくし、スノウも変わっていきます。どうぞふたりの心の軌跡もお楽しみください。
そうそう、惑星名、気付いて下さってありがとうございます……!!スフェーンはその美しさともの悲しさを込めて宝石から取りましたし、シアンやバレンシアも色から星のイメージを膨らませています。「ローディ」はポーランド語で「アイスクリーム」の意で、色ではないのですけど。
そして目的地の「ヒモナス」はギリシャ語でずばり、「冬」を表します……。
32 雪原への応援コメント
キースが何だか
「神の棘(著 須賀しのぶ)」のアルベルトと似たような状況を持つ人物だなと思いました
イヴァンにとっては敵にあたる立場だけど憎めない!
キースの言う「ディアレスト」が心にずしりときます。
こういうの好きです。
お見事!
作者からの返信
蒼河颯人さま
お読みいただきましてありがとうございます!
キース、最初はただの黒幕の予定だったんですけど、彼の背景とか考えてたら、タイトル回収までも担うキャラクターになってしまいまして……。ここで彼はイヴァンを食ってしまいましたね、苦笑。
彼のような人物にも「ディアレスト」がいる。ひいては宇宙の誰にも。これがこの作品のテーマで、だからこの話はキースの物語でもあるのです……。
7 甘くて苦いへの応援コメント
ここの2エピソードも、それぞれの気持ちがぎっしり詰まっていて刺さります…‼︎。゚(゚´ω`゚)゚。スノウちゃんのこれまでを知り、そしてあの夜のことと繋がってしまった時のイヴァンさん、辛い!そこでどうにもしてあげられなかった気持ちがこのフルーツに詰まっているのかな、と思ってしまいました。家族のことへの不安も抱えながらも今は目の前の旅をやり遂げようとする気持ち、とても素敵です……。
スノウちゃん、そうか、大人びていても恋は初めてなんですよね。イヴァンさんに帰る場所があるかもしれなくて、自分がそこへ入ることはできないことを焦っているんでしょうか、これもまた辛い…!ワンピースやフルーツに心躍らせる少女らしい心がありながらも、愛するひとを獲得したいという大人の心もあって…うあーっっ(言葉にならない叫び
私も2人をずっと見ていたいという意味で、旅が長引けばいいなと姑息に願いつつ…←
作者からの返信
文遠ぶんさま
引き続き、ありがとうございます……!!
惑星シアン編、お楽しみ頂いたようで何よりです。白いワンピースにはしゃぐスノウがかわいいねえ……からの、暗転だったわけですが、自分の素性を望まぬ形でイヴァンに知られてしまったのは、スノウにとってはやっぱりショックで。そんなスノウに戸惑いつつ、不器用ながらもイヴァンが寄り添おうとするエピソードでした。まだもだもだしつつ、ですが。
スノウは恋をするのも許されなかったような境遇ですので、急激に産まれてしまったイヴァンへの恋心をうまく制御できないんですね。人を好きになるということが嬉しいことであり、そして辛いことでもあると彼女はイヴァンとの旅で学んでいきます。それが彼女を強くしていくことになるのですが、この時はただ盲目的にイヴァンに縋り付きたい思いが強い状態ですね。
この先のスノウの変化、ぜひ、感じ取って欲しいです。
そしてイヴァンのスノウに対する想いも、ゆっくりと変わっていきます。お楽しみください。
4 襲撃への応援コメント
お邪魔します!(((o(*゚▽゚*)o)))イヴァンさん、記憶が薄れていっているのですか、大変だ…!しかし数日前まで平気だったなら、もしかして置いてきた義眼に関係あるのかな…ミステリアスです。ご家族はどうなったんだろう…。
目的地も決めて運良くガラガラの宇宙船に乗れたのに、まさか襲撃されるとは!しかしイヴァンさんの敵ではありませんでしたね。レーザー銃での戦いが淡々としていてリアルで、SF感もありドキドキしました。
でも初めての夜は苦い思い出になりましたね…。゚(゚´ω`゚)゚。抱いてほしいというわけじゃないけど、興味外だとつきつけられたらショックですよね、スノウちゃん…。少女との距離がつかめなくてモダモダするおっさんが尊いです←
しかし旅は始まったばかり!次の星では良いことありますように。
作者からの返信
文遠ぶんさま
おいでくださりありがとうございます……!!
はい、ふたりの旅が始まりました。この旅を引っ張るのが、消えゆくイヴァンの記憶だったりするのですが、それはもうちょっと先のことですね。
イヴァンの戦闘シーンは淡々と書いたのですが、これは、彼が長らくの戦争で戦闘に慣れきってしまって、そういうことに関する感情もまだ凍り付いている彼の状態をも表しています。この時のイヴァンはかっこいいんですけど、もの悲しさもありますね。
初めての夜……まだこの時点ではイヴァンはスノウの事情を全く知らないわけだから、そりゃあそう言うだろうよ、という感じなのですが、スノウからしてみたらそれまでの自分を全否定されるような言葉を投げかけられちゃって、そら泣くわ……という。イヴァンも女慣れしてないわけではないのですが(このへんはあとで分かってきます)スノウに関しては完全に扱い方が分からず、不器用にもだもだしています。
もだもだ、尊いですか?嬉しいです。このもだもだがどう変わっていくのか、ぜひ先もゆるりお楽しみください。
1-3 連れていってへの応援コメント
お邪魔します〜!実は数日前から少しずつお邪魔しておりまして、キリの良い所になったのでコメントをと参りました(((o(*゚▽゚*)o)))(よく読み上げ機能で聴いたあとにこちらに足跡付けに来るので、一気にPVや♡がつくことがありますがご了承ください^^;)
形だけは戦争が終わった世界で出会う軍人と少女……良いですねえ(*^ω^*)歳も身分もかなり離れているというのに、どちらも身体と心に大きな傷を負っているという点では対等なのがグッときます。最初の出会いが貧しい少女を助ける軍人ではなく、軍人を助け起こす少女というのも予想外でとても印象的でした。
イヴァンさん、良い〜‼︎真面目で強面(傷のせいですけど)なのに、丁寧で優しい!とりあげる代わりの指輪を用意するなんて素敵です。スノウちゃんも、その歳で経験しなくても良かった苦労をたくさん背負ってきたのでしょうね。夜の仕事の表現が生々しいのにどこか淡白なところが、彼女にとってその地獄がもう日常と化していることを表しているようで刺さります。でも逃げたいと言えてよかった…。゚(゚´ω`゚)゚。
ここから2人の心の傷を癒す旅が始まるんですね。それぞれの家族の件もなんだか複雑そう…!続きも楽しみに伺いますね!
作者からの返信
文遠ぶんさま
わーい、ぶんさま、このたびはよくぞお越し頂きました!嬉しいです。
静かにお読みになっていて下さったんですね。幸せです……。
「形だけは」戦争が終わった世界、ってところにまず着目してくださったのがすごく「そう!そこ!」な気分です。この作品は恋愛ものとみせかけて「戦後とは」という隠しテーマがあるのですが、冒頭部分だけでは「あー恋愛要素のあるSFねー」という感じのご感想を頂くことが多くて。そのたびに「違うんだよおおお。それだけじゃないのおお」となっていました。だから凄く嬉しいです。
イヴァンもスノウも、もともと人格者で優しい人間ではあるんですよ。だけど話の最初では、イヴァンは戦争で、スノウは娼婦としての暮らしで、双方感情がフリーズしてしまってる状態です。それがふたりが出会うことで、麻痺していた感情が動き出す、そんな過程を書いた話でもあります。どうぞこの先もそこにご注目いただきながら読み進めていただけると嬉しいです。
次章からはエピソードごとにイヴァンとスノウの視点が入れ替わって進むストーリーとなります。そして旅が始まります。ときに癒やされ、ときに残酷な旅路をふたりは歩みます。お楽しみ下さいね!
1-3 連れていってへの応援コメント
傷だらけの二人
これから先どんな展開となるか楽しみです
少しずつ読ませていただきますね
作者からの返信
蒼河颯人さま
おいでいただきありがとうございます……!!
仰るとおり、イヴァンとスノウ、目に見える傷と見えない傷だらけのふたりです。ふたりの旅はその傷を癒やすものになるのか、抉るものになるのか、どうぞお楽しみください。
次話からは、ふたりの視点がエピソードごとに交互に話がすすむかたちとなります。
1-3 連れていってへの応援コメント
返信は不要です。
戦争が終わった後の虚しさがよく描かれており、文章力の高さを感じました。
36 その日までへの応援コメント
読み終わるのがなんだかもったいなくて、最終章を読むのが遅くなってしまいました。時として残酷で、でもとても美しい物語でした。イヴァンとスノウ、二人の主人公がとても魅力的で、二人の関係性や世代感(?)を通じて、SF的な世界観がとても立体的に感じることができました。素晴らしい作品をありがとうございます。
作者からの返信
刻露清秀さま
このたびは、たっぷり・じっくりと『ディ・ア・レ・スト』を味わって下さってありがとうございます……!!
文字数がそんなに多くないので「一気に読める、だが、一気に読んでしまうのが惜しい」というご感想はたびたび頂くお言葉でして、そのたびにこの世界を作った書き手冥利に尽きると感じます。嬉しいです。
また、美しくない世界、残酷さと裏表になった戦後の宇宙、そのなかで必死に足掻く人たちの愛の姿を描きたかったので、そこも汲み取っていただけて感謝申し上げます。SF的な設定には乏しい作品なんですが、イヴァンとスノウというふたりの人間を通して、そこも楽しんで頂けたとしたら、もう感無量以外の何物でも無いです。
こちらこそ素晴らしいご感想をありがとうございました。
36 その日までへの応援コメント
本当に本当に素敵な物語でした!タイトルである「ディアレスト」が回収された時は鳥肌が立つほど感動しました。そこから何回も出てくる「ディアレスト」の言葉に、何度涙が出そうになったことか…(/_;)
ここに至るまで困難な道のりが続きましたが、お互いに想い合う二人の姿がなんとも美しく、夫婦になった二人を見届けることができて感無量です。
つるさん、素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
結月 花さま
このたびは最後までスノウとイヴァンの旅路を見届けて下さり、感謝に堪えません。急に非公開にすると言うことでお忙しい中せかして読ませてしまったなら、本当にごめんなさい。でもありがとうございます。結月さんに見届けていただき嬉しさでいっぱいです。
「ディアレスト」という言葉をどこでどう回収するか悩んだのですが、最大の回収役はこのふたりだけでなくてキースというところが、この作品のいちばんの見せ場かも知れません。でも、イヴァンとスノウにとってももう、おたがいはいつのまにか「ディアレスト」になっていて。その関係性を長い時間を書けて書くことが出来て、そしてじっくり楽しんで頂けてほんとうにありがとうございます。
非公開にするのは後ろ向きでも前向きでも無い理由からなのですが、また何らかの形でふらっとこのものがたりは皆さんの前に戻ってくると思います。そのときは、また、イヴァンとスノウに会いに来て下さると嬉しいです。
こちらこそ、ありがとうございました! 重ねて御礼申し上げます。
33 忘れられないことへの応援コメント
スノウさん、やっと愛する人と結ばれて良かったですね😊今までずっとお預けで読者もモダモダしていましが、なんとも最高な結ばれ方でした。
たくさんの試練を乗り越えた結ばれた二人。この作品は好きなシーンがたくさんありますが、ここが一番好きかもしれません(*^^*)
二人の幸せな顔が見られることを願って最後まで追いかけます✨
作者からの返信
結月 花さま
お待たせしましたー、ようやっと、焦らしに焦らした挙句の……でした!
最高と仰ってくださってわたしも最高に嬉しいです。カクヨムで何処まで書いてよいものか、おっかなびっくり、でもとにかくスノウの喜びを伝えたくて、照れはふしぎと無く書くことは出来ました。なのでここが好きと仰っていただけるのはなんとも感無量です。そこまでスノウの想いを理解して下さってるということでしょうから……。ありがとうございます。
編集済
29 雪の惑星への応援コメント
なんと切ないシーン…!しかし恐ろしいほどに美しい描写でした。
丁寧な心情描写に加えて、スノウが雪に埋もれて死を願うシーンが美しすぎて、大変印象に残る場面でした😌
つるさんの文章は、登場人物の心情と共に場面がパッと飛び込んでくるので本当に素晴らしいです!
作者からの返信
結月 花さま
ありがとうございます……!
別れはあっけなく唐突なものにした分、スノウが雪に埋もれる描写は思い入れたっぷりで描きたかったんです。手前味噌で恐縮ですが、イヴァンに関しては湖畔のシーン、スノウに関してはこのシーンがいちばん好きかもしれません。そこを素晴らしいと仰って下さり、ほんともう、なんと御礼を述べたら良いか。本当に本当にうれしいです。
25 つかの間の微睡みへの応援コメント
イヴァンさんとスノウさんの視点で交互に心情描写が書かれているので、お互いにお互いを想い合っているのが伝わってきて、なんとも甘い気持ちで一杯です(*^^*)
ですが、イヴァンさんの記憶の件など、解決していないことはまだたくさんあり…このシリアスな世界観と美しいロマンスの描写がお見事です!この二人には幸せになってほしいと心から願ってしまいます…😌
作者からの返信
結月 花さん
引き続き有難うございます!はい、やっとこさイヴァンも自分の気持ちを自覚して……というストーリーになってきました。ふたりを取り巻く状況はどんどん厳しくなっていくんですけど、そのなかでふたりの絆が強まっていく過程をクロスして書きたかったので、甘い気持ちになって下さって本当にわたしは幸せです。
21 人違いへの応援コメント
ああ…なんて芯の強くて優しい子なんでしょう(/_;)つるさん、私はスノウさんが大好きです😌✨
イルクは可哀想でしたが、それでも死んだと思っていた妻の顔を見られたという幸福の中で散っていったと思うと、スノウさんの勇気のある行動と優しさに拍手を送りたいです😊
作者からの返信
結月 花さん
スノウを好きになって下さってありがとうございます。彼女も最初は悲惨な境遇のなかから逃げ出したくてイヴァンの腕を掴んだだけだったかもしれないですが、愛を知ることでどんどん強くなっていきますね。このエピソードは彼女がひとりで困難に立ち向かう姿を描きたかったのでそれを感じ取って下さりとても嬉しいです。
36 その日までへの応援コメント
24日には非公開にするとお聞きして、急ぎ拝読しましたヽ(*´∀`)
惑星間を移動しながら明かされるイヴァンの過去、秘密。そして深まるスノウとの仲。ヒロインはスノウでかつ彼女が救われる側なんだなと思いながら読み始めましたが、読み終わってみると沢山救われたのはイヴァンの方で、つまり…イヴァンがヒロインでしたね(こういうの好き)♡あとキースも良き…。
辛い事を多く経験した二人ですが、その分これから穏やかで幸せな時間を過ごしてほしいと願ってやみません。
素敵な物語をありがとうございました。読めて良かったです。
それでは外伝に飛んできます!!
作者からの返信
コノハナ ヨルさま
このたびは拙作をお読み下さり本当にありがとうございました。急ぎ拝読していただけたとのこと、申し訳ない気持ちながら、ありがたさで胸がいっぱいです。
ヒロイン=イヴァン説! おおっ。そう来ましたか。そうですね、スノウがどんどん守られるだけの女の子ではなくなる過程と、イヴァンが冷徹で頑強な男性だけではなくなる過程。それがクロスしてゆくような話なので、そのご指摘は鋭いです。たしかにこれだけのことを経験してしまったら、イヴァンの傍にはスノウが居なければ、彼も生の意味を見いだせないでしょう。キースのことも気に入って下さって嬉しいです。彼は最初ただの悪役だったのですが、気がつけば主役2人を喰ってました(笑)
こちらこそ、このものがたりを味わい尽くしていただき感謝に堪えません。外伝はキースが主要キャラとなってます。どうぞお時間あれば、そちらも無理ない範囲でお楽しみ下さい!
36 その日までへの応援コメント
ようやく読むことが出来ました、ずっと知りたかった二人のお話。
何度となく互いへの想いを試される旅と、たぶんこれからもそれは続くのだろうな、という未来の長さと不安定さと幸せと、色々なものを感じることが出来ました。
次々降りかかってくる試練に、途中で何度も読めなくなりそうになりましたが、これがラストチャンス!と思って前に進めました。
イヴァンが疎開船を撃った、という事は何となく序盤で気付きましたが、ではどうして生かされたのか、今生き残っていても、どうやってこれから生きていけば良いのか、と、それこそ足元の不確かな雪原を歩いているような気分で読んでいました。
最後は本当に死んでしまうのでは……と思っていましたが、それが法廷で明らかにされ、スノウと夫婦として生きていける結末に辿り着いて、ホッとしています。
ここまで書ききってくださって、ありがとうございました。
彼らの未来が幸せなものであることを祈っています。
作者からの返信
しらすさま
ずっと気に留めて下さって、そしてお読みいただくことが叶い、本当に嬉しいです。急かすように読ませてしまったらごめんなさい。
試練の連続のイヴァンとスノウの旅でしたが、それだけに「なにげにキャラを不幸に落ち入れがち」作者のわたしですが、なんとか最後は救ってあげたかったんですね。
そうしてこそ、イヴァンとスノウ2人、出逢った意味があるのであろうと。いまを生きていくことに意味がある。そんな気持ちを込めたラストでした。そこにホッとしていただけたとしたら、こんなに幸せなことはないです。書ききることが出来てよかったです。(それにしても、イヴァンが疎開船を撃ったことに序盤で気付いてたとはおさすがです)
本当にこのものがたりに出逢ってくれて、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
36 その日までへの応援コメント
重くて、救われない出来事が多々起きて。
それでも最愛の人を求め合う二人の、切なくも激しい想いのぶつかり合いが、もう!
SFですが、ものっっすごい甘く激しいロマンス小説読んじゃったよ!という気分です。
始まりが指輪だからでしょうか。これは凄くロマンチックな物語だわ、と思っていました。義眼の指輪というアイテムが、どうも私にはずぶっと刺さってしまったようです。
完成度の高さに脱帽です……。
シリアスで、SFとなると独特の世界観だから読み進めるのは多少気を張るかしら、なんて思いつつ読み始めました。が、驚くほどに読みやすくて。
想像より内容が軽いとかいうことは全くなくて、むしろ読むほどにヘビーだったのですが。
構成の妙とか、設定の生かし方やその提示のうまさとか、文体とか色々理由はあるんでしょうが。やはり物語そのものと、キャラの魅力に引っ張られたんだなあと思います。
素晴らしい作品でした!
作者からの返信
いいの すけこさま
このたびは最後までご堪能いただきまして、本当にありがとうございました。
そうなんです、SFというよりはこれ、恋愛が軸になっている作品なんですよね。「ものすっっごい甘く激しいロマンス小説」という読後感も仰るとおりで。なんならジャンル恋愛にしたらよかったのかな、と時々思うこともあるのですが、一応テーマに「戦後とは」という軸があるのと、人間の普遍的な愛とか矛盾とかを描き出したかったという想いが大きく、SFというジャンルに居座らせております……。でも当初はもっともっと恋愛ドラマで突っ切るつもりだったんですよ。これでも恋愛要素は抑え気味にしたのです。なのにこの甘さ。いいの様のコメントを拝読してから「SFハーレクイン小説作家」を名乗ろうかと本気で考えてます(笑)
それはさておき、SFなんだか恋愛なんだか、というどっちつかずの拙作にもかかわらず、「完成度が高い」とのお言葉は本当に嬉しいです。やはりイヴァンとスノウというふたりの「人間」を描ききった感はいまもかなり胸の内にあるので、そこが読んだ方の心に響いた、もしそういうことだったら、それはとても幸せです。ちなみにその視点から読むと「これは純文学」と評した人も居て、もうそうすると、いよいよジャンル迷子なんですけどね。
イヴァンとスノウの旅を見届けて下さって、心より感謝申し上げます。重ねて御礼申し上げます。
2 混線する記憶への応援コメント
今日は。
ふと思ったのですが、
惑星ヒモナス駐屯中、関係を持った女性の子供がスノーなんて無いですよね?
親子程年が離れて居ても、二人は結ばれて欲しいです。
作者からの返信
犬時志保さま
こんにちは。お読み下さってありがとうございます。
なるほど、そうお感じになったわけですね。
このエピソードの時点でイヴァンとスノウは、会話に出てきていますように、イヴァン39才・スノウ18才ですから、イヴァンの子どもにしてはスノウは歳をとりすぎていますね。
2人が果たして結ばれるかどうかは、どうぞゆっくり見守って下さいませ。平坦な旅ではない故、いろいろその間に事件は起こりますが、それを果たして2人は乗越えてゆけるのか……?
1-0 スノウへの応援コメント
今日は。
昔読んだ、手塚治虫先生のSFの定義
ただ科学的に空想を盛り込んだ話で無く
作者のメッセージを伝えなければならない。
この作品は間違の無いSFですね。
作者からの返信
犬時志保さま
続けてお読みいただきありがとうございます……!
偉大な手塚治虫先生のお言葉を引き合いに出していただき……なんというか、恐悦至極に存じます。この作品は、科学的設定がどうかより、2人の主人公の生き様や、ストーリーを貫くメッセージが読者のかたに届くように念じて書いたものですので、こんなにありがたいお言葉はございません。感謝です。お星様もありがとうございます……!それにレビューも!
どうぞ、この先もイヴァンとスノウの行く末を見守って下さいませ。
編集済
36 その日までへの応援コメント
あぁ、つながった。つながりました。
こうやって外伝に突入するのですね。
軍事裁判の証人として、どのような証言をするかというと、学童疎開船の悲しい事件のことだったのですね。
奥さんも娘さんも死んでいたのはわかってたのですが、政府の謀殺によるものだったとは。
特に奥さん。本編で生きて登場してたことには驚きでしたが、イヴァンを憎んだまま死んでしまったとはやりきれない……。
裁判は失った家族のためでもあり、戦争で多くの命を奪った自分自身への責任でもあるのですね。
キース……、思ったより出てくるのが遅かった! 外伝では重要キャラとして書かれていたから、いつ出てくるのかと期待していたのですが、かなりラストのほうだったのですね。
イヴァンが義眼を落としてからずっと追いかけていたと思うのですが、その背景を途中差し挟まないのはもったいないなー、でも一人称視点で書かれてますし、記憶のネタバレにもなりますから、書きずらそうではありますね。
一つの案としては、キースの素性を伏せつつも、「イヴァンを追う魔の手」視点を章の間に加えると緊張感が出るかもしれない。ターニャを火災で殺す寸前、キースがこっそり真実を教えてあげれば不遇のターニャも救われるかも……、って思いもあります。
叙述トリックとして、追っ手は一人に見せかけて実は二人で、検察官も追っていた、という演出があっても面白いかもしれないですね。
そういう下地があれば、登場時の唐突感は避けられるかなと思います。ただ書き手のハードルが上がるので、改稿時に採用するかはおまかせします。
さてこのキース、政府の命令でイヴァンを陥れた人物ではあるのですが、彼にも最愛の人がいて、最後にイヴァンにわざと撃たれて政府に反逆する生き様はなかなかかっこいいものです。けれど残された人にはやりきれない……というのが、やはり外伝につながるところで。キースの心遣いも裏目に出てしまうものです。死んだ本人は満足なのに。
外伝での青い石の指輪はアクアマリンではなく義眼のほうだったのですね。ここで序盤の出会いに帰結するので、やっぱり義眼のほうがいいですね。でもイヴァンがプレゼントしてくれたアクアマリンも捨てがたい……! 見つかったらスノウには両方つけてもらいたいです。
アンナについては途中、疑り深いコメントを残してしまいましたが、「勢い」か……よかった。変に勘繰ってしまいました、すみません。
やっぱりいい人ですね。外伝の最終話を読み返してみたら、ちゃんと祝福してますね。よかったよかった。
でも外伝のラストに指輪の描写がなかったので、余裕があればぜひとも加えてほしいです。と、外伝のほうに要望を出します。
主役の二人についてですが、出会いから成就までをしっかり堪能させてもらいました。
各エピソードを通しての心の機微が見事だなあと思います。
台詞や情感にもハッとさせられる力があり、そのセンスがうらやましい。
特にスノウは、ただ可哀想なヒロインだけというわけではなく、序盤での娼婦としての凍りついた感情からの、イヴァンとの旅によって尊厳を取り戻していく過程というのが、素晴らしいなと思います。清くもなく汚くもなく。そこに気づかされたのは、大きな成長になりますね。
イヴァンも過酷な運命ですけど、スノウが傍にいてくれたおかげで救われたかと思います。最初は子供扱いしてたのに、いつの間にか一人の女性と見て惹かれてしまっているという。
読み進めて、じわりじわりと近づくのを感じます。そのステップがとても丁寧に書かれているので、やっぱりこのお話は主役二人の恋愛ものなんだなと、実感させられるわけですね。主軸はやはりここなんだと。
最後に。公募に出す予定ということで、私からの率直な所感を述べさせておきます。
お話の構造としては、回転がめっちゃ速い。
よくもまあ、これほどの手数(エピソード数)を用意できるなと感心してます。
それは作者様の強みでもあり、作風であるとも思ってます。
ただこの速さは読む人によっては、マイナスに取られるかもしれないという懸念もあります。
事件があってもすぐに解決してしまい、さっさと次に行ってしまうので、物足りなさはあるかもしれない。
その場限りのゲストキャラに引きずるところではないなーとは思いつつも、もしかしたら評価が分かれるところかも。
個人的にはキースが物分かりよすぎるので、どろどろした確執を見たいと思うところではありました。
スタンスの問題なので、今の作風を崩す必要はないですが、頭に入れておいて損はないかと思うところです。
いろいろと述べさせてもらいましたが、面白かったです!
素晴らしいお話をありがとうございました!
作者からの返信
源かしこさま
ラストまでお付き合い下さいましてありがとうございます……!
そうです。こうやって外伝に繋がるんです。逆から読んでみてのご感想は大変貴重ですので、ふむふむと拝読させて頂きました。
まずは、順序が逆になってしまいますが、公募目線でのご意見、大変に為になりました。物語の回転が速いのは、きっと私のプロットの作り方のせいですね。私は10万文字の作品を作るときは「2クールくらいのTVドラマ」をイメージして、そこから話数を割り、各話各話のエピソードを考えて入れ込んでいくんですよね。結果、それをテンポ良いと感じる方もいれば、物足りなさを感じる方もいるということですね。なるほど。自分の作品のストーリーの性急さはどこにあるのかずっと悩んでいたのですが、そこにあったか、とちょっと目から鱗です。気付かせていただきありがとうございます……! これは要検討ですね。
あと、各キャラに関しましては……、そう、裁判とは疎開船撃墜事件のことでして、ここのあたり、特にターニャはほんとうに浮かばれない人なんですよね、イヴァンは話には出てきていないのですが、かなりこれが心の重荷になっていて、それがラストの「俺は生きていて良いのか」という問いに繋がってはいるのですが、ちょっとここは書き切れなかった部分です。
はい、あと、仰るとおりキースは本編では、かなりあとでの登場で、登場シーンも少ないです。唐突感は否めませんね。あともの分かりが良すぎちゃうのもさもありなん。もうちょっと存在感を出したいところですよね……。キャラとしての造形は気に入ってるだけに。
スノウとイヴァンのじわりじわり近づく感じを堪能していただけたのは本当に良かったです。スノウも護られるばかりの女の子でなくなっていく過程が書きたかったので、そのあたりも汲み取って下さってありがたいです。各エピソードでの心の機敏もお褒め頂き嬉しいです。
その他指輪のことなど、いろいろご指摘、頷くところばかりです。重ね重ねありがとうございます。
兎にも角にも、『ディ・ア・レ・スト』という物語世界を味わい尽くして下さって、書き手冥利に尽きます。心から感謝申し上げます。こちらこそ、本当にありがとうございました!
36 その日までへの応援コメント
こんにちは。こちらの作品も拝読いたしました。じっくりゆっくり読み進める作品と思いきや、意外と早く読んでしまって、もったいないことをしたと思う反面、読了後は満足感でいっぱいでした。
内容やテーマは重く、暗く、時に激しいものなのですが、景色や人々の心情がするする身に入ってきて、じんわりと染み渡っていくような、不思議な心地よさがありました。考えさせられることも、ずんと胸に来ることもあったのですが、それでも何だか居心地が良いというか、ずっとこの世界に浸っていたいような気分でした。見返すと10万字あるし話数もあるんですが、「短くないか……?」と物足りない感じです。でも外伝があったので、そちらを読んでこの物足りなさを解消します!
戦後ということもあり、人々がそれぞれ背負っているストーリーの重さや悲惨さが、そういうキャラに魅力を感じてしまう身としてはすごく良くて(本人たちからしたら全然良くないんですが)、名前のない老夫婦や村の人々にも「ああ、いいなぁ」となってしまいました。本当に当人たちからしたら全然良くないのですが、思わずにはいられなかったです、ごめんなさい。
イヴァンとスノウの関係は、最初はスノウが盲目的に片思いしている感じがあって、彼女の不安定さが心配だったのですが、後半では互いにかけがえのない人と思うようになっていて、安心しました。飛べなくなった鳥たちが、とまり木の上で寄り添い合っているようにも見えて、ほんわかとした気持ちにもなりました。支え合う二人もいいのですが、痴話喧嘩のシーンが可愛くて、密かにお気に入りです。
そして思わぬ爪痕を残していったのがキースさんでした。登場時から絶対何かあると疑っていて、イヴァンを追っていたことが判明したときも「やっぱりな」という感じだったのですが、最期とその時の言葉が何とも言えなくて。何とも言えないこと、戦禍の被害者であることは登場人物たち全員に共通なのですが、利用され尽くした彼の最期は、やるせなかったです。
長々とすみません。非常に心地よい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。次は外伝の方にお邪魔いたします!
作者からの返信
葉霜深海さま
こんにちは。『誰がために~』に続き本作をお読み下さって、本当にありがとうございます。そしてとても(またしても!)丁寧なご感想を頂いてしまい、恐悦至極に存じます。
まずはご満足頂けたとのお言葉にホッとしています。書き足りないところもあった作品ではあるのですが、反面、いっぱいいっぱい語りたいことを詰めた作品でもあるので、この世界を心地よいと感じていただけて本当に嬉しいです。きっと、何かしらの形でわたしの想いが葉霜さまに伝わっているということでしょうから。『ディ・ア・レ・スト』の世界を共有してくださって、幸せな想いでいっぱいです。
モブキャラに目を向けていただけたのも、嬉しいことです(あやまらないでくださいね!)彼らなしには、この話は成立しないので。とくに湖畔での老夫妻、ローディでの掃討戦のエピソードは、どうしても削れないものでした。その彼らの存在を「いいなあ」と感じていただけたのは書き手冥利に尽きます。ありがたいことです。
イヴァンとスノウ。スノウの最初の恋煩いは、仰るとおりで、彼女は苦しい境遇から逃げ出すためにイヴァンにすがりついていた部分も大きいと思います。その彼女がストーリーを通じて精神的にも強くなっていったのは書き手ながら感慨深いものでした。でも、痴話喧嘩のような歳相応さもスノウならではですね。イヴァンを枕でタコ殴りにするスノウは、書いていて実はとても楽しかった場面でもあります。
キースについては、狂言回しのような得がたいキャラに思いも掛けずなってくれて(『誰がために』でのセヲォンのような存在でしょうか)でもその最期はなんともやるせないですよね。わたしもそう感じます。彼の生がそれだけに、爪痕を残せて良かったと思います。只の悪役にはしたくなかったので。
彼について書き切れなかった部分は外伝で大きく割いてありますので、どうぞ、そちらをお楽しみいただければ幸いです。なかがきとかあとがきとかの余計な部分もありますが、そこはご愛嬌としてお見逃しくださいね。
わたしも長々と書いてしまいましたが、とにかく、この世界を共有して下さって、心から感謝しております。出逢って下さったことに、重ねて厚く御礼申し上げます。
編集済
15 痴話喧嘩への応援コメント
後日談の外伝を知ると、ここはニヤニヤするところです。
スノウをあんなに溺愛しているイヴァンが……ねぇ。
本編では、さすがにそこは二人の距離は遠回りであり、その途中にいろんなトラップが仕掛けられているものですね。
妻が生きていることを知って、動揺を隠しきれず滅茶苦茶になってしまうイヴァン。
そんな彼を慰めるように、抱かれてやったアンナは優しいものです。(とはいえ、スノウや妻への当てつけがあったかは謎ではあります。本心は果たして?)
男というのはほんとに哀れだ。戦争に参加した軍人という身分は特に。
そんな情事に嫉妬しているスノウがちょっとかわいいぞ。蚊帳の外になっているので、かわいそうではありますが。
記憶の謎という縦軸についても、これから動き出すところでしょう。
楽しみです。
作者からの返信
源かしこさま
引き続きお楽しみいただけているようで嬉しいです。
そうそう、外伝からいらっしゃると「……ほう」ってニヤニヤしちゃいますよね。本編ではこのふたりについては、いろいろ焦らしに焦らしまくってます。
ここでもイヴァンのやらかしは、色んな方から反響があり「ひどい」「わかる」など様々ですが、源さまがご感想を下さった方では一番大人の意見かも知れません。俯瞰的というか。ここまでちょっとイヴァンが完璧すぎたので入れたエピソードではあるのですが、結果、男のどうしようもなさと、枕でイヴァンをタコ殴りにする年相応のスノウも書けて、書き手としては好きな話なんですね。
はい、記憶の謎が今後物語を引っ張っていきます。それがどう2人の関係を変わらせるのか、どうぞお楽しみに。
1-3 連れていってへの応援コメント
本編にもお邪魔させていただきました。
数日前に、前日譚・外伝企画をしていた者です。
外伝に登場していた青い石は、こんな重みのあった出会いだったのですね。
イヴァンの義眼をそのまま身につけてるかと思いきや、軍事機密モノだったのでポケットマネーでアクアマリンの指輪に交換……ほんとにいい人ですね、軍人さん。
それにしても、義眼とはいえ虹彩を指輪にするセンスがすごい。そして青い石を通して、イヴァンの瞳に思いを馳せるスノウというつなげ方も、見事なものだと思います。
両者の思いが交錯する導入部。
これからどう転がって、あの外伝につながるのか楽しみです。
続きも読ませてもらいます。
作者からの返信
源かしこさま
ようこそ『ディ・ア・レ・スト』本編にいらっしゃいました。
ありがとうございます……!
はい、青い石は実は義眼なのでした。もともと「傷痍軍人が義眼を落とす」というシュチュエーションを思いついた所から書き始めた物語なので、導入部はそのエピソードをイヴァンとスノウの両視点から描いています。
次話から、両者の視点が交互に入れ替わりながらストーリーが進みます。恐らく、外伝からお読みになって下さった方は源さまがはじめてなのではないでしょうか。ですので、源さまならではのご感想、ぜひ拝聴したいです……! (あ、勿論ご無理無い範囲で!)どうぞこの先も楽しんで下さいませ。
4 襲撃への応援コメント
Twitterから来ました。
描写がリアル過ぎて、イヴァンとスノウの感情がビシビシと伝わってきます。
イヴァンの気持ちも分かるし、スノウの気持ちも分かります。
スノウの描写の話になると、つい感情移入をしてしまって悲しくなります……
スノウにとって悲しまれることが正しいかは分かりませんが…
素晴らしい作品だと思うので、時間はかかると思いますが、最後まで読みます!
作者からの返信
山口マミカさま
ようこそおいでくださいました。ありがとうございます……!
感情描写がリアルとのこと、うれしいです。主人公2人、特にスノウの目線については寄り添うように綴りました。彼女に感情移入してくださるの、だから書き手は喜んでしまいます。
このさき、イヴァンとなんやかやありながら、スノウも哀しいことばかりの女の子ではなくなっていきます。素晴らしいとのお言葉光栄です。どうぞ最後までお楽しみ下さいませ!
(年明けには非公開にする可能性があるのですが、その際は近況ノートでお知らせしますね)
24 かつての戦友への応援コメント
こちらではご無沙汰しております。
再びの事件、イヴァンとスノウのすれ違い、そしてその解決。
貴作が巧みなのは、それを一章ごとに繰り返しつつ、だんだん真相――イヴァンの記憶に近づいていく歩みがしっかりしているところかと存じます。
そして、スノウとの関係性が深まっていく過程の丁寧さ、ですね。
ついに、かつての戦友から、その記憶の危険性を明示されるイヴァン。今後もじっくりと味わわせていただきたく存じます<(_ _)>
作者からの返信
岩井喬さま
じっくりお読みいただきまして、ありがとうございます……^^
自作の「巧み」な部分をそうやって具体的に仰っていただけるのは、とても参考になり、励みになります! 自分では気付かぬことも多いですから。感謝です。イヴァンとスノウもすれ違いを経て漸くお互いの気持ちに素直になり、そしてイヴァンの記憶の謎も提示され……とどんどんこの先山場に向かっていますが、どうぞその先もお楽しみ頂ければ幸いです。こちら、非公開にする予定が近日中にあるんですけどそれは事前に近況ノートでお知らせしますね!
23 暗転への応援コメント
よかったです……!!幸か不幸か、記憶に関与していそうな機械手術ですが、そのおかげで助かったのですね。
物語の端々や、指輪の輝きで、二人がお互いを大切に思い合っているのがますます伝わってきました。
どうかどうか、二人がこのまま旅を続けられますように。
作者からの返信
スキマ参魚さま
引き続きお読み下さいまして本当に感謝です!
スノードーム事件には完全に巻き込まれてえらい目にあった格好のイヴァンですが、どうにか回復しまして……スノウの心配いかほどかと思うと、よかったなあと書き手ながら思います。この事件でイヴァンもスノウへの思いにより気付きましたし……思い合えるって、素敵なことですよね。本当に。
17 絵描きへの応援コメント
指輪を置いて云った時に、やけっぱちな選択をするのではないかと不安でしたが、良い出会いが彼女をほんのいっときでも救ってくれてよかったです…
出来上がった絵の色が凄く気になります。
彼の目にはスノウはどう映っていたのかな。
朝の中、トラムに乗った彼女にどうか朝の光のような希望が訪れますように。
作者からの返信
スキマ参魚さま
お読み下さりありがとうございます……!
ショーンという人間に救われることで、やけっぱちになったスノウも「清くも汚くもない自分」という自己に気付き、それまで只痛めつけられるだけだった自尊心に何か新しいものが芽生える、そんなエピソードでした。この回はがっつり本編にかかってくる話ではないのですが、希望がそこはかとなく見えて、私も好きな話なんですよね^^
16 死んだのか 殺したのかへの応援コメント
謎が徐々に浮き彫りになって…真実が知りたいような怖いような…
再会も決して喜ばしいものではなかったですね。皆が傷ついていて、それでもイヴァンがまだハッキリと記憶を取り戻せないのがもどかしい。
縋りたい相手が今そばに居ないスノウも心配です。
作者からの返信
スキマ参魚さま
お読み下さいまして本当にありがとうございます。
妻との再会は苦いものになってしまって、イヴァンの「子殺し」という疑惑が出てきてしまいました。この状況下、一番苦しいのはイヴァンなんでしょうけど、さて一方スノウは……といったところですね、次回かなり彼女は自暴自棄になってしまうのですが、果たしてその行く末や如何にといったところです。そしてまたそれに対して、イヴァンはどう出るか。
二人の絆が試されるパートです。是非じっくりまた味わって下さいね。
17 絵描きへの応援コメント
素敵なシーンですね。キャンバスの上で色が踊るシーンを「全てが私になる」と表現しているところが素晴らしかったです。
スノウという名前から連想されるのは白く清純なイメージですが、描かれたのは様々な色の集合体。恋に翻弄され、甘い気持ちも、嫉妬する気持ちも、悲しみ絶望する気持ちも、好きな人のそばにいたいと焦がれる気持ちも、全て持っているスノウの恋心を表現しているようでしたね。
作者からの返信
結月 花さま
引き続きお読みいただき感謝に堪えません。
また、結月様こそ素敵な表現でご感想を綴って下さり、うれしいです。スノウだけでなく、全ての人間って白でも黒でもなく、色んな要素が集まった複雑な存在なわけですから……というエピソードですが、そこを汲み取って下さりありがたい限りです。
また、スノウに寄り添って読み進めていただきありがとうございます。彼女も少しずつ守られるだけの少女ではなくなってきます。どうぞこの先もお楽しみ下さい。
8 小さな罪人への応援コメント
指輪をどれだけスノウが大切に思っているかと、その誰かの綺麗な指輪を奪ってでも母親に笑顔になって欲しかったという子供達と…切なさがちりばめられたお話でした。
攻撃され、指輪を取り返したものの、子供達の境遇にそうなってしまった戦争に責任を感じるイヴァンも、真面目というか。
戦争の爪痕はまだまだ各所に残っているのでしょうね。
旅は回り道になったようですが、これからどうなっていくのかも楽しみです。
作者からの返信
スキマ参魚さま
いつもありがとうございます。
切ないし、残酷な話ですよね。
はい、イヴァンは真面目なんですよ。真面目というか、なにかと考え込まずにいられないタイプで。
これからも戦争の爪痕は色んなカタチで出てきますが、そのなかでイヴァンは己の戦時中の立場故、またいろいろと悩むこととなります。
その葛藤をも、恋愛パートとともにお楽しみ下さいませ。
7 甘くて苦いへの応援コメント
こんにちは。ここまで一息で読んでしまいました。
イヴァンとスノウの心情描写が丁寧で、特にスノウの恋心の切なさが胸をうちます。彼の妻に嫉妬してしまう気持ち、すごく良くわかります。まさにエピソードタイトルの通り、甘くて苦い恋心ですね。
続きも大事に拝読させて頂きます。
作者からの返信
結月 花さま
ようこそお越し下さいました!お読み下さいまして本当にありがとうございます。一気に読み進めていただき感謝に堪えません。
スノウとイヴァン、序盤はとくに丁寧に2人の心情を描いたつもりですので、とても嬉しいお言葉です。スノウは恵まれない境遇のなかから次第にイヴァンに惹かれていくのですが、相手が居る人を好きになったならではの刹那の感情を描き切れていたら幸いです。(ここの果物のエピソードは手前味噌ながらわたしも好きなところなのです……!)
このあと、ふたりがどういう関係を築いていくか、楽しみながらお読み頂けたらさらにうれしいです。どうぞ味わい尽くして下さい。
1-3 連れていってへの応援コメント
はじめまして。
戦争が終わっても人の傷や諍いは消えていない重い世界観がリアリティ溢れて描写されていて、一気に惹き込まれました。
お互いの視点で描かれているエピソードも綺麗でした。
それぞれに深い傷を抱えている二人が、今後どうなっていくのか楽しみです。
作者からの返信
スキマ参魚さま
ようこそおいでくださいました。ありがとうございます……!
こちら、戦争の話、というか「戦争とはひとの心の中で何時終わるのか」というテーマをもって綴った作品です。それを、序盤で汲み取ってくださいましたこと、とても嬉しいです。感謝申し上げます。
次からは章ごとにスノウとイヴァンの視点が入れ替わりで描かれてゆきます。寄る辺ない旅の果て、お互いの傷は癒やされるのか、それとも……? という展開ですが、どうぞ今後ともお楽しみいただければ幸いです。
19 プラットフォームへの応援コメント
こちらではご無沙汰しております。
イヴァンとスノウ、互いの意志が試される章でしたね。さらっと生々しい言葉が出てきて、現実とはこんなにも汚くも悲しいものなのか、と思い知らされた次第です。
無駄な情景描写がなく、しかし雰囲気はがっしり押さえている。そのお陰(?)で、二人の織り成すドラマが輝いて見えるのでしょうね。
まだまだ勉強させていただきます!(^^)!
作者からの返信
岩井喬さま
こちらではご無沙汰です。またおいで下さりうれしいです。
スノウとイヴァン、それぞれの試練の章でした。イヴァンは妻の現在に直面せざるを得なくなるし、スノウは自暴自棄になっちゃうし……。この章の「絵描き」と「少年」2話は今後にがっつり絡む話で無く、箸休み的なエピソードなんですけど、自分では気に入ってる話です。2人の生きる「戦後の宇宙」という世界観を再認識させるような。そんななか、ドラマが輝いて見えたなら光栄です。
どうそ今後もお楽しみいただけますように!
編集済
36 その日までへの応援コメント
最後まで拝読しました。大変楽しく読ませていただきました。
全編通して思ったのが、やはり違和感のない端正な文章って大変な強みだなということです。
本当に優れた文章とは、普段は存在感を消していて、いざというときにだけ輝くようなものなのだなと改めて理解したような思いです。
ノーストレスで読めるので、読みやすくて長く読んでも苦になりませんでした。
そして何より、私はメッセージ性が強い作品が好きでして、こちらの作品からはそのメッセージ性を強く感じられたのが、何か感動したような気持ちになって……
ネット小説でメッセージ性があるものって、そうたくさんはないと思うんです。微かに香るくらいのものはたくさんあるんですけど、こんなにも何かを深く考えさせてくれるお話には、そうお目にかかれないなと思っています。
愛すること。それはキースのように罪のきっかけになり得るものであり、スノウのように人を強くするものであり、イヴァンのように生きる理由を与えてくれるものでもある。
愛をテーマにした話は数多くあれど、ここまで深く愛に切り込んで(しかもこのコンパクトさで!)描かれたお話は、そうないのではないでしょうか。
読了にかけた時間がちっとも惜しくならない、すばらしい名作です。ごちそうさまでした。
やはり小説はこうでないと、と思えるほどの満足感がありました。人に何かを思わせて(考えさせて)こその物語で、物語の存在意義ってそこにあるんだなと再認しました。何かとても感動しています。
そして、やはり救いが好きな私は、最後がこの終わり方で良かったなと思いまして……いえ、悲劇も好きなのですけど、二人を追いかけているうちにどうしても移入してしまっていて、幸せになって欲しかったんです。良かったなあって気持ちでいっぱいです。
イヴァンとスノウ。年の差はあるかもしれませんが、お似合いの二人だなと思います。
初めて口づけたシーンでは、これまた「良かったね、良かったね」という気持ちで一杯でした。
恋の成就に至るまでに、さまざまな障害があった二人だからこそ、こんなにも祝福したい気持ちで一杯なのだと思います。
そしてイヴァンもスノウも、強くなったなと思います。精神的な面で、とても。
後はキース。どうしても彼に触れておきたくて。私は彼、憎めません。とても酷いことをしたとは思いますが……
守るためだったと言ってしまえば、簡単に免罪符になるかもしれませんけど、やはり彼にだって本人が言っていたように良心の呵責があったわけで。
苦しんできただろうな、と思います。どうかせめて、彼の愛する人たちが無事であって欲しいなと祈っています。
外伝もあるということで、またそちらにも伺わせていただきます。
こんなに素敵な作品を読ませてくださって、ありがとうございました。
作者からの返信
Ifさま
読了して下さって本当にありがとうございます!
まずは厚く御礼申し上げます。読んで下さったことにも、毎回丁寧なコメントいただけたことにも、そして真摯にこのものがたりと向かい合っていただけたことにも……!
端正な文章とのこと恐れ入ります。自分では固くて面白みがない文でもあると思っているので、それを評価いただけて嬉しいです。
そしてものがたりのメッセージ性。これまた嬉しいです。わたしはどうしても作品(とくに長編)にはどうしても自分のリアルでの問題意識をテーマやメッセージとして入れ込まないと、小説執筆の意味が無いと思ってしまう性質で、エンタメ、とくにweb小説ではそんなん邪魔になるだけかなと悩むことも多かったのですね。ことに最近。そこに「こんなにも何かを深く考えさせてくれるお話には、そうお目にかかれない」とまでお言葉頂けまして……! もうなんていうんでしょう、それにわたしの方がとても感動してしまいました。そして、うん、わたしはこのスタンスで執筆し続けていいんだ、という勇気も頂けました。最高に幸せなことです。重ねて御礼申し上げます。
出会った頃が懐かしいほどに、イヴァンとスノウは強くなりましたね。強くなるにつれ、2人の関係性がだんだん対等になっていくところをも、このものがたりでは描きたかったので、汲み取っていただけてこれまた嬉しいのです。
そしてキース。わたしはこの物語は半分くらいキースの話かなと思っています。タイトル回収も彼が担ってくれましたし。最初は単なる黒幕の予定でしたが、そのバックボーンを考えてるうちに、キースはわたしのなかでも思い入れの深いキャラになってくれました。人間は弱くて狡くて、でも譲れないものがそれぞれあって。そしてその根幹にあるのは大抵誰かへの愛であって。作品の根底に流れるそういうニュアンスを彼は体現してくれたと思ってます。
外伝のほうもお読み下さるとのことありがとうございます……! あちらではキースをめぐる物語が半分くらいを占めています。本編では書き切れなかったことをまた別のカタチで込めたので、お楽しみいただければ幸いです。
『ディ・ア・レ・スト』というこの作品に出逢ってくださって、本当にありがとうございました。
書いた甲斐が有りました。
1-0 スノウへの応援コメント
こんにちは。
最初に読ませていただいてからちょっと時間が経ってしまったのでちょこちょこ読み直していたのですが、
この「汚し甲斐がある」という言葉が衝撃的なくらい酷くて、スノウの今までの辛さがそこに凝縮して感じられました。
また少しずつ続き楽しみに(幸せを願いながら)読ませて頂きます。
作者からの返信
萌木野めいさま
こんにちは。
丁寧に読み返してくださり、本当に嬉しいです。
「汚し甲斐がある」という台詞は、スノウの境遇を一言で象徴するような残酷なことばですね、彼女がそれで心身ともにどれだけ傷ついていったかを考えると書き手としても辛いです。
この作品は、汚された自尊心を、彼女が如何に取り戻していくかの物語でもあります。
どうぞゆっくり、それをお見届けくださいませ。
24 かつての戦友への応援コメント
記憶にどんな秘密が隠されているのか……
何か国の威信にかかわるようなことを知っているんでしょうかね。
イヴァンさん、自分が賛同できないことは多分しないだろうと思うので、イヴァンさん自身が何かをしてしまったというよりは、何かを知ってしまった方じゃないかな、と思っているんですが……
娘が死んでしまった事件を追っていくうちに、やばいことを知ってしまったとか、そういう方向性じゃないのかなって思うんですけど、どうなんだろう。
こればかりは続きを読むしかありませんね! 楽しみに追いかけさせていただきます。
それにしても、アンナさんにしろ、キースさんにしろ、いいお友達(片方元カノですけど)を持てているらしいところを見るに、やっぱり記憶を失う前からイヴァンさんはいい人だったのだなと思います。
散々な目にあったイヴァンさんだけど、スノウへの気持ちを自覚できたことは一歩前進ですね。
愛とか恋に年齢なんて関係ないんだなって、この二人を見ていると感じます。
それにしてもほんと、スノードームに麻薬仕込むなんて、本当に風流も雅も何もないことをしてくれちゃって……
せっかくイヴァンさんが良い誕生日プレゼントを見つけたのに、全くもう。
作者からの返信
Ifさま
引き続きおよみくださって、本当に嬉しいです。
イヴァンの記憶には、かなり大きな存在が関わっているものなのですが、それがイヴァンの娘の死という個人的な出来事とどう絡まっているかですよね。そしてそれを妻は知っているのはどういうことなのか。いずれにしろやばいことに関わってしまってます。この先をお楽しみに、としか言えないのがもどかしいですが、追いかけてくださるとのこと幸せです。アンナとキースも今後の話の鍵に関わってきます。イヴァンはそこそこ人格者なので(あれこれやらかしましたが)友人にも恵まれているのでしょうね。
イヴァンとスノウは麻薬事件では完全に巻き込まれたかたちで、いい事全くないのですけど、戦後という荒れた世界のエピソードのひとつとして入れました。イヴァンにしてはスノードームなんておしゃれ?なものを手にしたゆえに、散々な目に遭いましたね。でも漸くこの事件で2人の気持ちが繋がったのが怪我の功名といいますか。
ちなみにスノードームに麻薬、は現実に実例があるそうです。わたしはこれを書いてからそれを知ったので「まずい、ほんまもんの犯罪者と同じ事考えちゃった」と少し怖くなったり。余談ですが。
どうぞこの先もお楽しみ頂けますよう。
今度はどんな感想頂けるか、わたしも楽しみにしております。
10 死と生の星への応援コメント
こんにちは。
スノウとイヴァンの視点が順番に入るのがテンポ良くすらすら読め、また、二人の気持ちが微妙に交錯したり実は思い合ってたりの機敏がきゅんとしますね💓
イヴァンの忘れてしまってる記憶がこれからどう繋がってくるのかが気になります…!
作者からの返信
萌木野めいさま
こんにちは、ここまでお読み下さいまして本当にありがとうございます。
話ごとの視点の入れ替えがテンポよく読めるとのこと、嬉しいです。どちらか一方で無い視点を交互にさしこむことで、スノウへのイヴァンの思い、イヴァンへのスノウの思いの、細やかな機敏が書けたらいいなあと思っていたので、たいへん幸せです。
イヴァンの記憶の謎が、こののち、物語を引っ張っていくのですが、その過程でも2人は惹かれ合ったりすれ違ったり……の連続です。
その果てに、2人の関係がどう変わっていくのか。
そのあたりもストーリーの謎解きと共にお楽しみいただければ幸いです。
19 プラットフォームへの応援コメント
何だろう、元カノとよろしくやったことは別にいいんですけど(いやよくはないんですが)、あの状態の奥さんと「もう駄目だろう」となってしまうのは少し、私は悲しかったかな……
いや、分かるんですよ。奥さんの方だってあんな状態だし、自分が傍にいれば余計に精神を波立たせてしまうだろうっていうのは。
でも、娘を失くしてああなった彼女は、これから何を頼りに生きていけばいいんでしょうか。
イヴァンがおらずとも、入院しての病院代は誰かが出してくれているだろうから、支えてくれる人はいるのかもしれないけれど……
家族だった人たちの関係性が壊れてしまうその瞬間を見たからこそゆえの、もの悲しさかもしれません。
娘の死のこともあって、イヴァンさんとて人間ですから、本当に気持ちは分かるんですけどね!
何はともあれ、スノウの方が前の道に自ら堕ちていかなくて良かったと思いました。
画家の方には本当に感謝しないといけないな。
なんだかんだ男娼の人もいい人でしたね。ちょっと悪戯好きでしたけど。
荒んだ街でも、ああいう人たちもいるんだなって思うと、なんだかちょっと元気になれる思いです。人間って、そう悪い生き物でもないのかも。
スノウがいなくなったのを知ってからのイヴァンの動揺は、感情を目いっぱい書いている訳ではないんですけど、台詞などからよく伝わってきて、とてもお上手だなと思いました。インフォメーションであれは。笑
合流した二人の旅の続きをまた見られるようになって、ほっとしています。続きもまた楽しみに読ませていただきます。
作者からの返信
lfさま
またしてもお読みくださいましてコメントありがとうございます。
ご指摘いただきましたイヴァンがターニャとの関係を直ぐに諦めてしまうのは、全くもってわたしの筆力が足りないところでして、わたしも読み返してはモヤっと自分にしてしまう部分なんですよね。見抜かれてドキッとしてしまいました。流石に深くお読みくださってるだけはある。
ここをどう書けば良いか悩んだ覚えはあるんです。ターニャの存在をイヴァンは自身のなかでどう捉えるのか、と。
そう考えたとき、イヴァンの意識の中で、既にターニャは消えた記憶の中の存在になってしまっているので、おそらく簡単に寄り添って関係を修復しようとは出来ないだろう、となり、結局、物語上はこうしましたが、彼女の報われなさって言ったら本当にないですよね。
とはいえ、もうちょいターニャについて踏み込んで書けなかったか、というのはこの作品を書き上げた後も感じる課題です。
そのあとのセントラル・パークでの2エピソードは、本筋には絡んでこないんですけど、わたしは気に入ってる話です。殺伐とした話になってきたところでわたしも息抜きに書いたような。ですので、人間ってそう捨てたものでないというご感想はとても嬉しいです。
特にスノウにとってショーンとの出会いは大きなものなのですね。ちなみにショーンにはモデルがいます。知人の画家なのですが。
イヴァンのインフォメーションセンターでのあの台詞は読者に笑って頂きたくて書いたので、よかったです。彼は必死なんですけどね。
なかなか至らないところもある物語にお付き合いくださいまして本当に感謝です。
どうぞこの先もお楽しみくださいませ。
15 痴話喧嘩への応援コメント
私は女の身なんですけど、多少男性に肩入れして考えてしまう気があるらしく……スノウのこの反応ってもっともなんですけど、私はイヴァンの気持ちも分かるな……
今まで、妻がいないものとして身を振ってきたわけで、急に生きていると聞かされてもどうしていいか分からないし、今まで放ってきてしまって、どんな顔をして会えばいいかも分からないですよね……
頭の中ぐちゃぐちゃになってしまって、今すぐすべてを忘れたくなる気持ち、分かります。罪悪感って本当に人を狂わせる感情だなって思いました。
奥さんいるならスノウのことも、考え直さなきゃいけなくなるし……
元カノですし、アンナさんも奥さんと知己の仲であっても、今のイヴァンさんを放っておけないのもそうだったんだろうな。でも彼女なら、彼のこれを奥さんへの裏切りとは取らないだろうし(そう取るなら応じないでしょうから)、このことについて触れることもしないだろうから……イヴァンさんもそういう人だから甘えてしまったんでしょうね。
それにしても、奥さんが生きていると来ましたか。どうなるんでしょう。楽しみにまた続きを読ませていただきます。
作者からの返信
Ifさま
続けてお読みいただき、そしてまた丁寧なコメントありがとうございます。
ここのイヴァンの「やらかし」は読む人によって反応がほんとうに分かれるところでして、特に女性のかたにはお心をざわっとさせてしまうのですが、なるほど、Ifさまはそう捉えて下さったのですね。
ここまでイヴァンを完璧に近い人間として書いて来れたのは、彼にはもう護るものも捨てるものもない身という意識がイヴァン自身のなかにあるからなんですよね。そうでなきゃ、スノウにここまで親身になれないし。そこに「妻の生存」を知らされてしまったものですから、彼も混乱に陥り、ついつい一時の衝動に負けてしまう。目の前の元恋人にすがってしまう。
ここのエピソードのイヴァンは狡いとしかいいようがないですけど、イヴァンという人の弱さがクローズアップしたことで、彼も人間なんだなあ……と受け取って貰えればいいなあと思って書きました。スノウにはごめんね、と心の中で謝りつつ。
この次辺りから、物語はイヴァンの消えた記憶の謎が引っ張る形となります。なんやかんやありながらですけど。
そこにスノウはどう向き合っていくのか、続けてお楽しみいただければ嬉しいです。
12 祈りへの応援コメント
本当に戦争は、何もいいことがない……
老夫婦とも喧嘩してしまいましたけど、それぞれが経験した哀しみって、それぞれにとってとても大きなもので、それを他人と比べられるわけがないんですよね。
比べたところで自分の中の哀しみが減るわけでもないし、哀しみってそれぞれのものでしかないから、共感もしにくいし。
ただ自分たちが、そしてその周りの者たちが、戦争でどれだけ辛い目に遭ったかということだけが傷になって、ことあるごとにそれが傷むばかり。
救いのないものだな、と改めて感じました。
でも、なんだろう。イヴァンさん自分で短気だって言ってましたけど、人間らしい面が見られて私はほっとしてしまいました。
これまで人として完璧に近い姿を見せてくれていたので、ちょっと親近感がわいたというか。
それと、ここの「会話があまり続かない」という表現がとても好きです。
つるさんは、感情を直接的に描かないで感情を表現されるのがお上手ですよね。
この、どうしようもないもどかしさのようなものが、とても良く伝わってきました。過不足なくて、心地好いです。
前述したように過去の哀しみってそれぞれのものでしかないけれど、ふと思い出して辛くなったときに感じる哀しみは、二人で分け合えるようになれればいいなと願っています。
作者からの返信
Ifさま
続けてありがとうございます^^
スフェーン、特に湖畔でのエピソードは「この物語のテーマは恋愛だけじゃないんだぞー」とここまでそのつもりでお読みになってきた方に伝えたくて書きました。物語の底に「戦後とは、戦争とは」というテーマが重低音のように響いてることをちらっと見せたくて綴りました。仰るとおり、戦争って個々人に計り知れない哀しみを植え付けるものだと思うのですが、その傷の深さって比べようがないんですよね。だからこそ、戦争が終わってもそこでまた人はいがみ合ってしまう。やりきれない部分です。
「若造で悪かったな!」と怒鳴る下りのイヴァンは、実は書き手にはかなりお気に入りのシーンで、ここでイヴァンも感情の爆発という形で、ロックされていた喜怒哀楽が戻ってきた場面なのですね。彼はやっぱり完璧ではないんです。このあとにかなり多々やらかしてスノウを泣かせますし。
表現、褒めて下さって大変嬉しいです。自分では自覚はないのですが、そこが上手と仰っていただけると励まされます。過不足なく、ということについては、心がけているので、特に嬉しいです。
2人はこのあとあれこれありながらも、傷ついたもの同士ならでは絆を深めていきますので、どうぞこの先もお楽しみいただければ幸いです。
編集済
8 小さな罪人への応援コメント
指輪、見つかってよかったなと思いつつ……
イヴァンさん、割とひどいことされたのに、最後に「平手打ちは余計だった、子供にこうさせる時代を作った大人たちにも責任がある」とまで思えるの、本当に人間的にできすぎているくらいだと思って、どうやったらイヴァンさんみたいになれるのかなって、尊敬の念が湧き始めてきました。
それに、指輪の見つけ方もなんだかこう……自分が怖い印象を与えるのを逆手にとって利用しているのが、強い人だなと思います。
慣れもあるのかもしれませんけど、私ならいちいち傷ついてしまいそうで。
ちゃんとそれはそれとして理解して、使えるときに使う。
やっぱりなんだろう、人間として大変成熟した方だなと思い……
戦争を経験すると、こうなれるものなのでしょうか。
あと、薬指にしっかり指輪はめているスノウ、可愛いです。
結構控え目そうに見えて、そういうところちゃっかりアピールしに行くところ、好きです。可愛い。
作者からの返信
Ifさま
またまた、ありがとうございます……!
イヴァンはこの辺では、わりと「完璧な人間」として描いていますが、人間ができていると言うより、感情が戦争体験によってロックされているような状態だと思うんですよね。強いというより、いろいろ無感情になってしまっていて、それをスノウとの旅で取り戻していく過程に彼はこの辺ではいるんだと思います。真面目で律儀なところは確かなんですが。
指輪薬指に嵌めちゃうスノウ、可愛いですよね。うれしいお言葉です。彼女も感情を制して生きてきた過去の持ち主なので、こういう茶目っ気がでるところが、彼女も心身共に自由になってきたのかなと思います。
両者にとって、この旅は失われた自分を取り戻す旅程なのだなと改めて思えました。
そういう物語を最初から目指した訳でないのですが図らずもそうなっていったのが、書き手としても面白く感じています。
7 甘くて苦いへの応援コメント
切ないんですけど、なんだかきゅんきゅんもします。恋愛もの読んでいるときの感覚……いえ、恋愛も重要素として含まれているのは分かっているんですが!
スノウは、このときめきも切なさも、イヴァンに出会わなかったら知ることの敵わなかった感覚じゃないですか。だからだと思うんです。
恋って楽しいだけのものじゃなくて、切なさも含めて恋なので……辛いかもしれませんけど、年頃の女の子らしい感情を抱けていることそのものが、二人を見守る私にとっては嬉しく感じられているのかもしれません。
イヴァンさん、優しいのに、ちょっと女性への接し方に苦手意識を持っていそうなのがかわいらしいですよね。
でもスノウから見たら全然そうは見えなくて、この辺もやっぱり年齢差があるからなのかなあ。スノウが思っているほど、イヴァンさんスマートに色々やっているわけではないんですけどね。
汚れてしまった白いワンピース、ちゃんと綺麗になりますかね。
今度はいやな邪魔が入らないで、イヴァンさんとスノウ、二人で楽しく歩けるといいな……
作者からの返信
Ifさま
読み進めていただき本当にありがとうございます。
ここのフルーツのエピソードは私も好きな部分で、仰るとおり、スノウも切なくも、年相応の恋の体験をここで生まれ始めてできたわけで、それは彼女も泣きながらもどこか嬉しかったんだと思うんですね。汲み取って下さりうれしいです。白いワンピースにはスノウの心の隠喩をこめています。いまはアクシデントで汚れてしまいましたが、彼女のこころもそのままではなく、きっと自分をその名の通り清い存在として見られる日も来ると思います。
イヴァンはあまり女慣れしていない設定なのですが、年の功でやはりそれなりに色々経験してます。そのエピソードも後から出てきますので、お楽しみいただければ幸いです。
本当に丁寧にご感想頂き恐れ入ります。感謝に堪えません。この先の2人の旅もどうぞじっくり味わい尽くして下さいませ。
編集済
4 襲撃への応援コメント
イヴァンさん、きっと子供がいたんでしょうね。そしてしかも生きていそうな……
記憶を失ってしまったのは、やはり頭を負傷したことによるものなのでしょうか。
でも数日前までは覚えていたとなると……?
ちょっとこの辺り、謎が残りますね。
スノウの複雑な心境が、言葉は多くないんですがよく伝わってきて、私まで苦しくなる思いでした。
今まで相手したくもない人の相手はしてきたけれど、「この人ならそうしてもいいかも」と多少なりとも自ら思った相手に断られるのは、堪えますよね。
強く惹かれるものがあったから一緒に来ることを決めたのでしょうし……
イヴァンさん、強いですね。心強いですけど、私はもうイヴァンさんに人を殺して欲しくはありません……望んでいるわけではないのに、どうしてこう彼の前に災難が現れるんでしょうね。
まだ、分かりあい支え合うには少し時間がかかりそうな二人ですが、きっといつか心を開き合うことができると信じています。
作者からの返信
Ifさま
お読みいただきありがとうございます。
イヴァンの記憶と負傷は、子供の存在は、この物語のキーとなるのですが、まだこのへんでは良く分からない部分ですよね。どうぞ謎を追っていって下さい。彼は強いんですけど、このあと強いだけでない弱い部分やダメな部分も出てきます。その時スノウとどう関わるかも逐一変わっていきますので、彼の人間味やその変化も味わって頂けると嬉しいです。
スノウは……複雑ですよね。イヴァンからすればまだ子供だけど、スノウとしてはそれを越えて強く惹かれているのに、拒否されてしまう。しかもイヴァンはこの時点ではスノウの過去を知らないのですし。やはり、おたがい素性のわからないもの同士、行き違いはあるわけで。この辺はスノウ視点で書き進めるとき、けっこう彼女の気持ちになって辛くなった思い出があります。
この後もイヴァンとスノウの旅はトラブル続きなのですが、2人の関係もどんどん変化していきますので、どうぞその辺を楽しみながら読み進めてくださいませ。本当にいつもありがとうございます。
1-3 連れていってへの応援コメント
初めまして。ところどころでお名前を拝見することがあり、どんな作品をお書きになるんだろうと勝手ながら気になっておりまして、お邪魔しました。
この話、ここからどうなっていくんだろうととてもわくわくしますね。
イヴァンさんはもともと軍人だから(しかも傷痍軍人さん!)もちろんだし、スノウちゃんも望まない仕事を押しつけられて生きてきたわけですから、傷のようなものを抱えている……その二人が出会うところから物語が始まるというのが、なんだろう、すごく惹かれるものがあるんです。
二人が幸せになる未来が見たい……このお話の着地点がどこにあるのかは分かりませんが、幸せを祈って読もうと思います(もしバッドエンドでも大丈夫です!)
それにしても、イヴァンさん、律儀な人だな……
落とし物を拾った人の身になってしまって、返してと言えない。
でもその相手が危険になったら、私財を擲ってでも助けようとするし、代わりの綺麗なものを与えようとする。
すごく優しい人ですよね。この方が、本当に軍人をしてらっしゃったのか……
どんな思いで戦いに臨んでいたんだろう。きっと自分の心を摩耗させていたんじゃないかな……
怪我によって、しかも取り返しのつかないような大怪我によってですけど、この方が戦いから解放されて、私はほっとしてしまいます。
どうかどうか、二人の未来が幸せに繋がっていますように……
作者からの返信
Ifさま
ようこそおいでくださいました。
丁寧で真摯なコメント、本当にありがとうございます。
わたしもIf様のお名前はところどころでお見受けしています。それだけにお読みいただきとても嬉しいです。
ものがたりの掴みであるこの章で、わくわくしていただいてよかったです。仰るとおりイヴァンとスノウ、傷を心と体に抱えたふたりです。それはそれぞれ種類は異なる傷なのですけれど、これからはじまる2人の旅は、それを共有し癒やし合う旅です。その旅は思わぬ方向に進んでは行くのですが、その先にあるものが何か見守って下さるとうれしいです。
イヴァンは優しくて真面目な人間です。戦時中にひとを傷つけてきたからこそ、せめてそのあとでは人間らしくあろうと思ってはいるのですが、その真面目さ故、彼は色々苦しんだりトラブルに巻き込まれることになります。勿論完璧な人間でもないのでときに間違いも犯しますが……。
その彼がどのようにスノウと関わろうとしていくか、ご注目下されば。
それではどうぞこの先もお楽しみいただければ幸いです。
10 死と生の星への応援コメント
荒んだ世界の中で、時折優しさが垣間見える。そんな作品だと思います。一つ一つが奇麗で読みごたえがあるなと思いました。イヴァンもスノウも、とても魅力的で、面白いです。はじめ、おじさんと若い女の子の恋愛というのが苦手で、身構えていたのですが、そんなこと気にせず読み進めてしまいました。
企画参加ありがとうございます。遅くなって申し訳ありませんでした。
作者からの返信
柏木祥子さま
ようこそおいでくださいました。
まずは企画立案ありがとうございました。感謝いたします。
「戦後」という「すさんだ世界」、そしてそのなかの「うつくしさ」を読み取って下さって本当に嬉しいです。そう言った物語でありたいと思いつつ書き進めましたので……!主人公2人もそのなかで懸命に生きていきます。おじさんと少女の恋愛というと、身構えてしまう方も居ますよね。でも、普遍的な恋愛の形を書いて行けたらと思っていますので、お気にならなかったとのこと、これまたよかったです…!
どうぞよろしければ、2人の旅の行く末を見届けて下さいませ。重ねてありがとうございました。
15 痴話喧嘩への応援コメント
読者の感情を揺さぶる展開の連続に、言葉がなかなか出てきません……が、頑張って応援コメントを書きます(^^;
どうしようもない感情のせめぎ合いの迫力、今章は特に圧倒的だったように思います。スノウが気の毒、というにはあまりにも残酷な気がするのだけれど、イヴァンの動揺を思えば、ああいった事態の展開も致し方なかったのだろうか。
一見しただけでは《衝撃的》な印象なのだけれど、そこに読者をひきつけ続ける登場人物の人間らしさ=《ドラマ》があることに、貴作の質の高さを思い知らされます。
今後も圧倒され続けようと思います(^^)/
作者からの返信
岩井喬さま
ゆっくりと、この物語を味わって下さりありがとうございます……!
この前後の章は、話が大きく動いていく部分でもあるのですが、
そのなかでイヴァンとスノウがどう感じ、どう動いたかをも重点的に書いたつもりです。イヴァンとアンナの件・そしてそれに感情を爆発させるスノウ。
特にスノウは、拙いとも言える、年相応の感情表現を見せており、これはそれまでの境遇のなか心を殺して生きてきた彼女が生気を取り戻した証でもあるのかな、なんて書き手ながら思っています。
それが読者をストーリーに引き込むドラマ性を形作っているとしたら嬉しいです。
どうぞこの後もお楽しみいただければ幸いです。
12 祈りへの応援コメント
ああ、この感覚か、と思うところがあります。
当然ながら、僕は軍人でもなければ過去そうであったこともないわけで、ではどうしてその感覚を得ているのかと言えば、様々な映画や文学から、ということになります。
『硫黄島からの手紙』『アメリカン・スナイパー』『帰還兵は何故自殺するのか』――。僅かなりとも、いろいろと見聞きしております。
これはただのご紹介になりますが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』というアニメが、今の僕の感覚に最も近いです。
エッセイに感想などを書きました。もしご興味ございましたら<(_ _)>
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886175711/episodes/1177354055476681768
作者からの返信
岩井喬さま
ありがとうございます。
私も当然軍人という存在は想像と
挙げていただいたような本からの見聞きでしか無いわけですが、
無いなりに知恵を絞って書いたのがこの小説です。
戦争とは、戦後とは、というテーマを自分の頭で整理して書いてみたかったので。
とくにこの惑星スフェーン編はそれが色濃く出ているあたりだと思います。
その辺を汲み取っていただいて読んでいただけたとしたら、とてもありがたいことです。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は名前は存じていますが
見ていないです。興味がわいてきました。
エッセイ拝読させていただきますね。
28 くちづけのその後への応援コメント
結論から申し上げますと、非常に面白いです。二人の過酷な過去から導かれる未来はどれほど壮絶なものなのか、とても気になりました。最後まで読むのが楽しみです。
作者からの返信
たけもふさま
レビュー・★とともに、光栄なお言葉までありがとうございます。
感謝に堪えません。
レビューのお言葉通り、イヴァンとスノウ、2人の幸せを祈りながら
どうぞ今後も読み進めていただければ嬉しいです!!
過酷な過去を経たふたりが、報われることはあるのか…?どうぞお楽しみに。
7 甘くて苦いへの応援コメント
こんばんは(^^)/
……って笑っている場合ではないですね。この緊迫感、悲壮感、生々しさというものが、無駄のない分かりやすい文体で胸に迫ってきます。
イヴァンとスノウ、二人の関係に注目するのは必然でしたが、なるほど、こうして『恋の苦しさ』という描写が為されるのかと、大変感銘を受けております。
二人の背景に家族愛がある、というのが、とても素敵であり、眩しくもあり、辛くもあり……。
とてもまとまりがつきませんが、今後もお世話になります。
作者からの返信
岩井喬さま
おはようございます。
胸に迫る描写とのことうれしいです。
スノウの果物と恋の苦しみの描写は自分でも書いていた熱を入れた部分です。
どうぞ今後もお楽しみください!
3 初めての夜への応援コメント
絶対に読み会いましょう企画参加ありがとうございます。
退役軍人とスラム育ちの少女の織りなす物語には心惹かれるものがあり、いつかヒロインが幸せになれますようにと願わずにはいられません。
とても素敵な物語をありがとうございました。
それと、気にされていた抜け、漏れの件に関しては、近況ノートの方でもご連絡させていただきましたが、確認した限り問題はありませんでしたのでご安心くださいね♪
作者からの返信
黒太さま
このたびは素敵な読み合い企画をありがとうございました。
スノウとイヴァンの2人はこの後、旅の中でなんやかんやありながら、ともに道を共にしていきますので、もし宜しければ物語を引き続きお楽しみくださいませ。
また、企画の規定に達しているかのチェック、ご報告、ありがとうございました。また企画がございましだら参加したいです。感謝をこめて!
36 その日までへの応援コメント
読ませていただきました。良い作品でした。SFという設定に踊らされすぎず、あくまで人の内面を捉えていて……。
何故か私はこの作品を読んで、映画の「LEON」を思い出しました。雪原の中に咲くとびきり美しい白い花のような、何かそういう人の優しさを垣間見た気がします。優しさがないとこういう作品は描けないと思います。うまく言えませんが、良かったです。外伝も読んでみます!
作者からの返信
五味千里さま
最後まで2人の旅にお付き合いくださりありがとうございました。
SFという設定にしては、敢えてでもあるんですけど、しっかりした世界観の設定がなく頼りない作品というコンプレックスも自分のなかで抱えながら書いた物語です。
ですがそれ以上に人間の内面をも掬い取れる話にしたかったので、この様なご感想をいただけてうれしく、ほっとしています。雪原に咲く白い花、という表現も五味さんならではで。
ぜひ外伝もお楽しみいただければ幸いです!感謝!
編集済
36 その日までへの応援コメント
完結おめでとうございます。これは創作ロスになるのもわかりますわぁ。同じく主人公をいじめまくる作風の私としては、あたたかい結末を迎えられてホッとしています。
さて、ここからは修正しておいたほうが無難かなと思った点を。
まず、三点リーダーのこと。
出版界では三点リーダーは『……』のように2つつなげるのが決まりです。活版印刷時代からの名残だそうで。今の印刷技術なら問題なかろうと思うのですが……。
でもこれ、単一使いだとそれだけで審査対象から外されるという噂を結構聞くので、受賞狙いなら直しておいたほうが宜しいかと。最終話は大丈夫でしたが。
それと、疑問符『?』や感嘆符『!』のあとにすぐ次の文章がつながる場合は、全角スペースをひとつ入れます。
え?うそ!
→え?、うそ!。
→え? うそ!
のように、あとに来るべき句読点を。そのままではうるさいので空白に置き換えているイメージですね。
作品がとても素晴らしいので、一次審査を通れば結構いい位置を狙えるのではないかと思い、出過ぎた真似をいたしました。ご容赦くださいね。
とりあえずはカクヨムコン、そして今後の執筆も、応援しております!
追記。
ごめんなさい。別の作家さんの作品も同時並行に近い形で読み進めていたもので……
私、三点リーダーに関しては別の方の作品に指摘を入れるつもりで、うっかりこちらに書き込んでおりました。大変失礼いたしました。修正漏れは3章の4話のみです。
謝っても謝りきれない……。本当に失礼いたしました。
作者からの返信
鬼無里涼さま
まずはここまで読んでくださいましてありがとうございました!苦難続きの2人の旅でしたが、あたたかい結末を迎えられて何より私がホッとしています。スノウとイヴァンの旅、見届けてくださいましたこと、またレビューまでいただけて感謝しきりです。
さて、3点リーダのことですが
気をつけたつもりが、けっこう単一使いになってましたか。
そして疑問符、感嘆符の後の空白は完全に失念しておりました、ありがとうございます。
ですが、パソコンが壊れたいま、スマホで直すとかえって文脈崩してしまいそうで、いまからだと直せない公算が大きいです。折角お教えくださいましたのにすみません……!
ですが物語を楽しんでいただけたのは本当に嬉しいです。
お互い執筆頑張りましょう。
(あ、外伝もございますので宜しければ……そちらもどうぞ!)
1-3 連れていってへの応援コメント
ご無沙汰になってしまいました<(_ _)>
生きていくことの過酷さが凝縮された滑り出しだと思います。今後の二人の関係が気になりつつも、その前提である『生きることの厳しさ』を読者の心に訴え、叩きつける。
怖いもの見たさ、という部分も含め、今後も注目させていただきたい作品です。
作者からの返信
岩井喬さま
こちらこそご無沙汰してます、
おいでいただきありがとうございます…!
仰る通り、イヴァンとスノウは戦争によって生きる厳しさを得た同士です。その2人があれこれありつつ、やがて消えた記憶の謎に追われつつも絆を紡ぎ、どうともに生きていくかが、ストーリーの主軸となります。怖いもの見たさ、というお気持ち、注目したいというお気持ち本当に嬉しいです。どうぞ2人の生き様を見守ってください。
3 初めての夜への応援コメント
先に誤字報告を。
寝っ転がった、というよりかは、
→寝っ転がった、というよりは、
地の文に話し言葉を使うと違和感が出やすいので、書き言葉を使ったほうがいいと感じました。
さて、改めまして。ごめんなさい、前々から読みに伺おうと思っていた作品なのですが、こんなに遅くなっちゃいました。
イヴァンの優しさが、今回はスノウを傷つけてしまったのかもしれないけれど……お互いがお互いの傷を癒やしあう存在になれそうな予感がします。素敵な物語ですね!
この作品も応援したい!
ちょいと今仕事の都合でバタバタなのですが、カクヨムコンの一次審査期間内になんとか完読できるよう、ちょこちょこ読みに伺いますね。
作者からの返信
鬼無里 涼さま
改めて、おいでくださり、ありがとうございます…!
読みに来て下さって本当に嬉しいです。
はい、イヴァンとスノウはこの先なんやかんやありながらも
お互いを大切な存在と認め合っていきます。
同時にイヴァンの消えた記憶を巡って、だんたんとその謎を追う展開にもなりますので、其れも併せてストーリーを追っかけて頂ければ幸いです!
お忙しい中すみません、読者選考期間、あと一週間とちょっとですが、がんばって駆け抜けたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
3 初めての夜への応援コメント
初めまして。自主企画より参りました。
このSFの世界観がたまらないです。イヴァンとスノウの出逢い、そして別々の視点で書かれたところが凄く印象に残りました。
読み進めているといつのまにか10話分になっていて驚きました。読みやすく、それでいて満足感を与えてくれる作品をありがとうございました。また読みに来ますね。
作者からの返信
藤原 司さま
はじめまして。おいで下さりありがとうございます!
読み進めやすい、満足感があるとのお言葉、嬉しいです。
またふんわりした設定のSFですが、世界観に浸ってくださっているとのことも……!
この先はイヴァンとスノウの視点が交互に章ごとに変わります。
いまは、ふたりのあてのない癒やしの旅に見えて、
中盤からはイヴァンの記憶を巡り急展開になっていきますので、また違ったテイストが味わえると思います。
なので、ぜひ、この先もお楽しみいただければ幸いです。
36 その日までへの応援コメント
つるよしの先生。完結、おめでとうございます。
正直に申しまして、『ディ・ア・レ・スト』がまさかこんなストーリーだとは、初めの方では全く予想できておりませんでした。傷を負った退役軍人イヴァンと自分の人生に希望の持てぬスノウ、そんな二人が旅をする、というような物語だと思っていましたので、途中から押し寄せる怒涛の展開に、思わず手に汗握ってしまいました。
その中でも、何度でも言いたくなるキースの魅力。とても痺れました。
『誰が為に花は咲く』から先生の作品を読ませていただいておりますが、やはりすごいと、私の足りない語彙力ではそう言うほかありません。
次回作等でまた先生の作品を読めることを楽しみしております。
完結まで、お疲れ様でした。
作者からの返信
𠮷田 要さま
あ、まず先生はやめてください。はずかしいです…!ぎゃあ。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。
そうですね、
最初のみ読んだ方のレビューを読むと、そんな感じのご紹介が多くて。
そのたびに「最後まで読んでーーー!」って心の中で絶叫してました、笑
途中からどんどこ「戦後とは」というテーマがイヴァンの記憶の謎と
相まって色濃くなってくるのを、ご堪能いただけて、嬉しかったです。
(この辺は近況ノートに裏話を書いたので読んで下されば幸いです)
キースのこととか、外伝が書けたらまた物語を紡いでみたいのですけどね。
『誰がために花は咲く』から追いかけて下さって感謝に堪えません。
すごい、とのお言葉、もったいなくもありがたく頂戴します。
これからも人間の一筋縄ではいかない物語を書き続けたいです。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
0-1 出会いへの応援コメント
はじめまして。企画から来ました。
中々にぐさりとくるスタートですね。良かれと行った行動も良い方に繋がるとは限らないのではとちょっと想像してしまいます。
見つけた美しいものは何処へ転がっていくのか…。
作者からの返信
焔コブラさま
ようこそおいでくださいました。
この作品は美しさと残酷さが相反するような物語だと思っています。それを遠未来の戦後に託して書きました。
ふたりの行く末、ご覧いただければうれしいです。