おはようございます〜!毎度波乱の惑星間飛行ですが、今回のは特大級でしたね!∑(゚Д゚)
スノウ、もっと命を大事にしてくれ!とイヴァンと同じことを思ってしまいつつも、彼女の中にイヴァンを守りたい気持ちがしっかり芽生えてることが感じられてキュンとしました。女だって守られているだけではないですからね!もう身体だけが自分の価値ではなく、自分にできることのすべてを尽くして最愛のひとのそばにいたいんだなあって決意がひしひしと伝わってきて、錯乱者相手で恐ろしい場面だったというのに不思議とこちらも勇気をもらえたような気分です。麻薬の犠牲になった乗組員さんには同情しかないですが、きっとこういうことがあちこちで起こる(そして処理するしかない)のが戦後のリアルなんだろうなって思います。心に残された傷の方がずっと本人を苦しめるのでしょうね…( ; ; )せめて天国で奥さんに会えますように。
そして上記の事件が伏線になっていて、お誕生日ショッピングがまさかの殺人未遂事件に!!ほんとにプレゼント探してただけだったのに災難でしたねイヴァン…!!ただでも精神を痛めているのに、麻薬の成分で見させられる悪夢はつらかったでしょうね。スノウがそばにいてくれてよかった……。スノードームってきらきらした夢が詰まっている素敵なおもちゃですけど、その中に人を堕落させる麻薬が溶け込んでいるという設定がなんだかとても皮肉的でゾッとしました。こんなところにも戦後の昏い影があるなあと勝手に思ったり。
前のバレンシアでもそうですけど、近くにあるものほど失いかけた時にその大事さを実感するものなのですよね。スノウは今回本当に胸がつぶれそうな思いをしたでしょうし、無事に帰ってこれたイヴァンも同じ心地だったことでしょう。でもふたりとも、もう生きることをどうでもいいなんて思ってないんだなっていうのが伝わってきて読者としてはとても嬉しかったり……。この先も色々あるでしょうが、がんばって生きて……!ヽ(;▽;)ノ
というところで次の惑星が見えてまいりました。目次だけでもうステーションに着くより前に宇宙船を飛び出してしまいそうな私がいます。はよおおお!!!←
作者からの返信
文遠ぶんさま
またまたありがとうございます……!!
特大級の波乱パート、お楽しみ頂けたでしょうか?
今回の章は戦後の社会に麻薬が蔓延してることを窺わせるところから組み立てていったのですが、イヴァンとスノウが対等になっていく重要なパートでもあります。
「人違い」では、もう護られるばかりでない女の子になったスノウを描きたかったんですけど、ぶんさんの仰るとおり、何よりも彼女を強くしているのはイヴァンへの愛であって。
対してイヴァンは、スノウが大切な存在だとバレンシアで気付いた思いが明確になって、誕生日プレゼントを買いに行く。結果スノードーム事件に巻き込まれてしまうのですが、買い物に行くとき「誰のためでもなく、スノウのことだけを意識して考えて」となるのが、彼の中でもう彼女は特別になっている証拠なんですよね。そういう存在のために、必死に、誕生日プレゼントに迷ってもだもだモール回るおっさん、かわいいですよね……。
スノードームに麻薬、というのは、書いたときは「いやー怖いこと思いついちゃったなー」と自分の発想に感心?したんですが、後から読者の方に「実際にそういう事件があった」と教えてもらって、「ヤバい、犯罪者と同じ事考えついちゃった…」と怖くなりました。いやあ、小説より現実は上を行っている……。こわい。
ボコボコにされながらもなんとか生還したイヴァンですが、麻薬に操られて彼の見る悪夢の内容、ってのが今後の展開のヒントにもなっていまして。そして現われる何かと意味深なキースくんも、この後の重大なストーリーの鍵を握るキャラです。どうぞ彼にもご注視いただければ幸いです。
そして何より、ぶんさんがイヴァンとスノウが「もう生きることをどうでもいいなんて思ってない」というところに気付いてくださってるのが嬉しくって。序盤のふたりから考えると感慨深いものがありますね。ふたりが向かい合い、時にはぶつかって、結果、お互いの人生に生きる意義を見いだしてく過程がちゃんと書けてたのかな、と書き手は狂喜乱舞してます。ほんとうに深く汲み取って読んでいただけて嬉しいです。大感謝です。
そんなところで、また新しい惑星でのものがたりです。イヴァンは再びここで「戦後」というものと真っ向から相対する羽目になります。また楽しんで頂ければ幸いです!
こちらではご無沙汰しております。
再びの事件、イヴァンとスノウのすれ違い、そしてその解決。
貴作が巧みなのは、それを一章ごとに繰り返しつつ、だんだん真相――イヴァンの記憶に近づいていく歩みがしっかりしているところかと存じます。
そして、スノウとの関係性が深まっていく過程の丁寧さ、ですね。
ついに、かつての戦友から、その記憶の危険性を明示されるイヴァン。今後もじっくりと味わわせていただきたく存じます<(_ _)>
作者からの返信
岩井喬さま
じっくりお読みいただきまして、ありがとうございます……^^
自作の「巧み」な部分をそうやって具体的に仰っていただけるのは、とても参考になり、励みになります! 自分では気付かぬことも多いですから。感謝です。イヴァンとスノウもすれ違いを経て漸くお互いの気持ちに素直になり、そしてイヴァンの記憶の謎も提示され……とどんどんこの先山場に向かっていますが、どうぞその先もお楽しみ頂ければ幸いです。こちら、非公開にする予定が近日中にあるんですけどそれは事前に近況ノートでお知らせしますね!
記憶にどんな秘密が隠されているのか……
何か国の威信にかかわるようなことを知っているんでしょうかね。
イヴァンさん、自分が賛同できないことは多分しないだろうと思うので、イヴァンさん自身が何かをしてしまったというよりは、何かを知ってしまった方じゃないかな、と思っているんですが……
娘が死んでしまった事件を追っていくうちに、やばいことを知ってしまったとか、そういう方向性じゃないのかなって思うんですけど、どうなんだろう。
こればかりは続きを読むしかありませんね! 楽しみに追いかけさせていただきます。
それにしても、アンナさんにしろ、キースさんにしろ、いいお友達(片方元カノですけど)を持てているらしいところを見るに、やっぱり記憶を失う前からイヴァンさんはいい人だったのだなと思います。
散々な目にあったイヴァンさんだけど、スノウへの気持ちを自覚できたことは一歩前進ですね。
愛とか恋に年齢なんて関係ないんだなって、この二人を見ていると感じます。
それにしてもほんと、スノードームに麻薬仕込むなんて、本当に風流も雅も何もないことをしてくれちゃって……
せっかくイヴァンさんが良い誕生日プレゼントを見つけたのに、全くもう。
作者からの返信
Ifさま
引き続きおよみくださって、本当に嬉しいです。
イヴァンの記憶には、かなり大きな存在が関わっているものなのですが、それがイヴァンの娘の死という個人的な出来事とどう絡まっているかですよね。そしてそれを妻は知っているのはどういうことなのか。いずれにしろやばいことに関わってしまってます。この先をお楽しみに、としか言えないのがもどかしいですが、追いかけてくださるとのこと幸せです。アンナとキースも今後の話の鍵に関わってきます。イヴァンはそこそこ人格者なので(あれこれやらかしましたが)友人にも恵まれているのでしょうね。
イヴァンとスノウは麻薬事件では完全に巻き込まれたかたちで、いい事全くないのですけど、戦後という荒れた世界のエピソードのひとつとして入れました。イヴァンにしてはスノードームなんておしゃれ?なものを手にしたゆえに、散々な目に遭いましたね。でも漸くこの事件で2人の気持ちが繋がったのが怪我の功名といいますか。
ちなみにスノードームに麻薬、は現実に実例があるそうです。わたしはこれを書いてからそれを知ったので「まずい、ほんまもんの犯罪者と同じ事考えちゃった」と少し怖くなったり。余談ですが。
どうぞこの先もお楽しみ頂けますよう。
今度はどんな感想頂けるか、わたしも楽しみにしております。
弱ったときに本音というものはでるものですよね。
スノウのことが愛しいという思いをイヴァンさんには大事にしてほしい。
記憶については、キースさんが意味深なことを言いますね。
かなりヤバい代物なのか。
イヴァンさんは機械の部分があるだけに、記憶を消した人物がいたりしてと思いました。
作者からの返信
lachs ヤケザケさま
祝・イヴァン生還&スノウへの思いを自覚、な話でした。
めでたいです。書いててなんですけど、
イヴァンのじれったさにはやきもきされます。
そして、過去を知る男、キースの登場です。
イヴァンのヤバい記憶……。
あれこれご想像して楽しんで頂ければ…嬉しいです。
本当に、いつもありがとうございます…!
ここまで一気見してしまいました。
話が面白くて、キャラクターの心情がリアルで、惹き込まれますね……。
イヴァンの記憶について、核心に近づく回でしたね。消されるぞ、と忠告される過去ってなんなんでしょう。学童疎開船の事故と、精神を著しく病んでしまった奥さんが言っていた「イヴァンが殺した」という事実とどう絡みあっていくのか……伏線回収されるときが楽しみでなりません。
というか、この物語、キャラクターの心情が絹を織るように丁寧に綴られていて、ひたすらに感嘆させられます。イヴァンのスノウに対する親心のような気持ちが少しずつ変化していくさま。記憶喪失の不安にかられて、スノウのことをそっちのけで元恋人に手を出してしまう、男としての弱さと少しだけ理解できてしまう身勝手さ。絵を大切にするスノウをみたときの嫉妬心。スノウに対する誠実さ。なんというか、強いところも弱いところも余すことなく書いていて、キャラクターの人間としての奥行きが段違いで素晴らしいです。これだけ丁寧に「人」を書ける字書きってあまりいないんじゃないかと思います。
それはスノウも同様で、イヴァンに対する恋心と葛藤もさることながら、過酷な経験をしてきたからこその大人びた少女性。でも、大人びていても、ふとした仕草や考え方にきちんと年若い少女の青さもあって、なんだこの娘めっちゃ愛らしいな……と思いました。幸せになってほしいなあ、この子には。
すごい面白い小説ですね。
多忙につき、いつ読み終わるかはわかりませんが、終わりまで追いかけますね!
作者からの返信
浜風ざくろさま
一気に読んで下さってありがとうございます……!!
嬉しくて何回もご感想を見返して返信遅れました。申し訳ありません。
ここのエピソードは前回までの麻薬事件云々でいったんお預けになっていたイヴァンの記憶の謎が、キースというキャラの登場で一気に再浮上してくる重要なところですね。
キャラの心情が丁寧と仰っていただけたこと、とても嬉しいです。もともとこの物語は「恋愛ロードムービードラマ2クールくらい」ってイメージでプロットを組んだので、ふたりの心境、とくに近づいていく様子はは各エピソードを絡めながらどうするかはとても気を遣いました。同時にイヴァンとスノウがそれぞれ戦争で凍らせてしまった感情を取り戻していく話でもあります。だからキャラクター小説でもあると思って書いた節もありますね。
ですがイヴァンは序盤で格好いいところが強調されすぎてたので、そこをどうするのかには大分苦心しました。彼も強いだけの人間でないので。そこでアンナとの絡みになるわけですが、あそこが特に読んだ方の反応が様々で……。あそこで「え?」ってなって読めなくなってしまう方もなかにはいらしたので、人間の強さ弱さを描くのは難しいなあと痛感したところです。でもわたしは人間の姿を余すところ書きたい書き手なので、そこをざくろさんはきちんと読み取って下さってるようで、ただただ感謝です。
この先もお楽しみいただけましたでしょうか。
重ね重ね本当にありがとうございます。