ヴィエラ・コード　～ディオスの夢を見る少女に、聖断にして断罪の剣を～

「法に従う者には法の加護を。法に背く者には法の裁きを」

王都グラ・ソノルには人々の平和を守る組織が存在する。
彼らは闇の法衣に身にまとい、聖断の剣を掲げ、聖王と法の名の下に陋劣なる輩を断罪する。
ゆえに、彼らは人々からこう呼ばれている。
聖なる火を掲げ、罪人を断罪する騎士――すなわち、聖火騎士、と。

「――なんていう今時流行りもしない自己陶酔の頂点を極めた仕事をすんのが聖火騎士ってやつなんだが、これについて、んな設定盛り込むのは舞台役者だけにしとけよって同僚の女に文句言ったらなぜか半殺しにされかけた。この件について俺は絶対悪くないと思うんだがオマエどう思う？」
「どう考えてもリュシアンさんが悪いと思いますけどね！？」

聖人君子の面を被った詐欺師ことリュシアンは、一人の少女と出会う。
同…続きを読む