概要
なりたかったものになれなかった人へ。
スポーツ選手になりたかった肇は、自身の才能の無さと、挑戦する事無く、大好きなことから逃げて、芸術や科学の世界にのめり込む様になっていた。そうしている内に大学へ進学し、大学2年の秋頃、某有名財閥の使いのものに、不死身の実験の手伝いを要請される。胡散臭いと思いながらもどうした訳か、言葉に真実があると感じた肇は、指定された実験所へ向う、そこで、出会った人は…。
衝撃のSFミステリーが此処にはじまる。
衝撃のSFミステリーが此処にはじまる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!圧倒的スリップストリーム風メタフィクション!(?)
やっと読み終えました!
なんと説明していいものか……。
断片に垣間見える思考や発想は面白く、
全体として見ると、
あらかじめゲシュタルト崩壊しているような物語です。
綺麗な形のストーリーラインが見えない。
これは小説なのでしょうか?
枠組みが多層に重なり合ってフラクタルを成し、
極端にデフォルメすることで、
アンチテーゼとして
世界そのものを描き出そうとした結果がこれなのかもしれません。
ある意味では究極的なリアリズムであり、
ある意味では完全なニヒリズム。(あるいはナンセンスか?)
理解できない、けど、良い。
理解されることや読みやすさを
(意図的に?)無視したような文体、構成、…続きを読む