リーダーは寛容であった。
博愛なんて事は幻想でまやかしだと思っていた。悪とは、何で正義とは何なのか。を考えてきた。考える前に動けと、人の上に立つものはいった。
子供の頃の純情なリビドーを思い出せと励ました。
人を信じ、人はいいものだといった。世界さえ愛していた。
まごうことなき、人類賛歌であった。
人間の偉大さを語り、自らも偉大であろうとし続けた。何でもできる、人なんていないと思っていた。そんなものは想像上の産物で、何でもできるのは、道具があるからだろう。
人間の能力を拡張させる道具がなければ人間は出来ることはその身体能力に限られるのだから。
道具を動かす本体にさえ思考にさえ思考する何かがある。
それは、自然の作った道具であり其れを使っているのは本体だ。
正義の心をもった、この世界の代表。政治によって選ばれた、真っ当な正義。一切の不正を行わずその徳業のみで100%近い支持率を示した、圧倒的正義。
何物をを受け入れる寛大さ。伊藤 忠臣をこの世界初にの世界の統領である。
其れは、或る日突然起きた世界大戦から始まった。大戦には多くの犠牲者がでた。其処で、世界は愈々統一へ向かったのだ。未だかつて世界の地球上の全てを統治する機関は存在しなっかった。
世界の代表者。それが選挙で決まる。
世界の変革が、行われたのは、終戦後間もなくだった。
突如として表れた圧倒的才能、の政治家 は、広大な世界を遂にまとめ上げた。
天才的演説。人々は涙した。圧倒的能力の高さ。
そして、圧倒的正義の心と人間賛歌は誰しもが嫌いにはなれないものだった。
悪をくじき、あらゆる人間を信用し愛した。
圧倒的な人間愛。人間への信用。
彼は、世界を正しく導いている。誰もがそう信じていたが。
それは、人間が不完全な事を示す事件であった。自然は猛威を振るい、世界を脅かした。
人類は、自然さえ淘汰せんと、知恵を出し合った。
その度に文明は強化され、豊かになっていった。
死という、運命にさえ、立ち向かったが、彼は死んだ。寿命には太刀打ちできなかったらしい。その代わり彼は最新の情報科学により、自分のデータを残した。自分のアルゴリズムを残した。
そして、世界の頭脳として機能するようになっていた。
この、システムは世界の最も効率的でいて、正しい統治システム、間違うことのない統治システム。
抗うものも受け入れる。寛容で寛大な、偉大な初代世界の統治者のシステム。
世界は、彼に支配されている。
永遠に影響を与え続けた作品がある。其れは、この本の溢れる現代社会にとっては、誰しもが
言葉の影響からは逃れられない事だろう。生れてこの方本を読んだことのない人はいないだろう。
或る、作家の書いた本の内容は、幾らかの私の文章に影響している。違う。僕は、彼等とは、違うのだろう。彼等の考えだした空想上のキャラクターも、設定も、私のものの様に思える。
子供の時思っていたのは、本とか、映像作品だとか、お見て、一度見てしまえば、其れは自分の物になるじゃないかとうことで、其処に充てられる知的財産は、見た瞬間、頭の中に入るではないか、と考えていた。
僕はもの覚えがいいが、其れは小さなころから、一度見たり聞いたものを忘れさえしなければ、何度も見返せると考えて、そして願って、いたからかもしれない。僕の考えでない別の人間の考えが、僕の中には其の儘の状態で保存されている。
いつからか親に、あれを買ってだとか、これを買ってだと頼めなくなった私は、どうしても読みたい本や、必要なものを買いそろえる事が出来なくなっていた。御金だとか、の概念を理解し始めた時から、親に何かを頼むのは何故だか億劫になった。
決して金持ちの家では、無かった。
それに、家の人間はバカだった。
「バカは貴様だ。」
馬鹿というやつが馬鹿なのだ。
尊敬する、作家の作風の一部がこの作品にも表れてしまっている事だろう。そう考えると、そうした作家に申し訳ない気持ちになる。僕は、僕の作品を書くのであって、尊敬している作家達の真似事をしている訳ではない。しかし、彼らの残したものは私にインスピレーションを与え、私は、その力を完成させるのだ。
何。なんて事はない。僕は、世界征服者だと言われたって、一向に構わない。平和の為の世界征服、私に支配されて、さぞお前たちは安全で安心だろう、私という保護膜に守られてその偽りの平和を享受しているだけの、人類にようはない。
そうだ。私は。神だ。そう民衆を欺いた。神になる存在なのだと。欺いて、そして敬われた。尊敬され、仰がれ、信じられた。誰も彼を咎めるものは無くなり。完全な独裁。正義による独裁が続いていた。間違いのない人間なんていないが、伊藤 忠臣は、何時だって自分が正しいと思った事をし続けた。
面接について、或る人間は考えていた。
「不採用、うん素晴らしい響きだ。」
彼は不採用を称賛した。
また、別の人は、不採用を馬鹿にした。
「私を不採用にするなんて見る目がないね。」
また、ある人は不採用が続いて死んだ。
あな、恐ろしき不採用。
あれれ、君が採用、不採用を決めるのでは、無いのかねえ。
労働は嫌いです。
西城 喪我は生まれてきてから一度も労働を経験したことがない。労働とは奴隷のすることである、彼はそう考えている。労働者に本来人権などなく、この世界は使うものと使われる者とに分けられる。
「駄目です。あなたは高貴なお方です、人の上に立つお方です。そんなあなたが労働だなんて許されません。」
採用とは、詰まらい話だ。私なんかを採用するだなんて変わった処だ。上のものも騙されたのだろう私の巧妙な交渉に、幻惑に。
何とも詮無き話だ。
僕を使うだなんて、畏れおおいにも程がある。
「おや、おや。働く気にでもなったのかい。なあに。そうだなあ。君が心配だぞわたしは。様子を見に行ってやろうか。」
現代社会にとって労働とは,雇い主に雇われる側の人間のする仕事という事になる。
僕は、この世界が嫌いだ。労働が嫌いだ。どうして、坊ちゃんが正規社員ではなく非正規社員として働こうと思ったのか、そもそもが、坊ちゃまがお手を煩わせることはないのに。
なに、労働などというものは金のない人間のすることよ。
時給も月給もくだらない。金を稼ぐ。其れだけが、人間であると思える唯一の証拠。
使われる側の人間は、収入だけが、家畜と違う唯一のポイントで、労働者は飼われているのだ。御金という餌で。
厭なものだ。
これが、労働の存在するか。この世界から労働など無くなってしまえばよいのに。人間は自分の頭で考え行動する生き物だぞ。どうして、このような、意味のないまるでこれでは、パシリじゃないか、給料のためにと我慢するだけのそんな労働なのか。
わからない。雇用なんて糞くらえ。わからない。いい人なのか。わからない。化けの皮をかぶっていて、酷い扱いを受けるかもしれない。一番偉い人は、社長か、実にくだらない。どうして大企業であれ中小企業であれ、国であれ、この世界の偉い人間は、発言力があるんだ。労働者の声は届かない。偉い人間の一存なのか。
そして、御金はどうするんだ。
偉い人間は、金を巻き上げて労働者を困らせるんだ。
弱い奴は弱い奴と団結するしかないのか。なんと愚かな恐ろしい。
全く不当な扱いを受けたものだ。小さな店の店長だとかは、大企業の社長以上に太刀が悪いよ。
小店舗で満足している奴は、駄目だ。向上心が見受けられない。売れているのかも分からないし駄目だ。
自営業も糞くらえだ。売れなきゃ意味ねえんだよ。上司は死ね。働くなんてクソだ。現代社会は第三次産業の呪いを受けているようだ。飲食店死ね。クッソだ。社会で生き抜く力なんて微塵も持ってない。必要ない。社会は僕の敵だ。
どうして、誰もこの腐れ切った、安月給に不平を唱え、事業を拡大しようとはしないのか。そのようなルーチーンワークで意味があるのか。残念だ。待遇がいいとはなんだ。どうしてなのか。ブラックかホワイトか、潰れればいいのに。失業者をみると、どうも面白い。
食つなぐ、実に馬鹿らしい。野垂れ死んだ方がましだ。
学問も糞の役にも立たない。どころか、その知識を生かすなんてそんな事は許されていない。
命令。規則。変化を嫌う上司。社員。アルバイト。
普通に稼げたらいいよ。で働く人。僕は厭になる。
良くないし。こんな仕事。変えないと駄目だ。潰さないと駄目だ。無くてもいい仕事が多すぎる。そんな仕事は要らないんだ。糞みたいな仕事ばかりだ。福利厚生も充実している癖に、どうしてこんなにくだらない。安心、安全なんていらないんだ。そんな者は、人を愚かにするだけだ。
生温い社会。それでいて、このブラックな雇用形態。商売はこんなものなのか。農業はこんなものなのか。林業は。漁業は。そうだ。この世は人が多すぎるんだ。実にくだらない。農林水産なんて儲からない。この世界は、ブラックだ。大量生産の呪いで物の価値がブラックな事になっているんだ。
こんな事は、僕一人の力ではどうにもならない。民衆が馬鹿なのだから。偉い人間は儲かる。その現実。儲かる商品を作るか見つけてその商業的利益を獲得したものが、儲かる仕組み。
分配。価値の共有なんてものは、まやかしだ。その恩恵は、非労働者しか得られない。非労働者のエリートの残りかすを啜っているのが一般市民だ。何ということか。一般とは、何か。余剰生産物の恩恵に携われていない人達のことか。いいや。お前ら、人口の90%は非エリートつまり、労働者だ。つまり、人口の90%以上は居ても無駄なのだ。
子育て。があるから。次世代があるから、彼らは存在する。が、彼等は子供産ませ機であり保育機関であるだけで、その実は、社会のお荷物なのである。エリートの少数の人間のみで十分な生産はなされる。実に、糞な社会だ。大量生産の呪いにちがいあるまい。いいや。違う。大量生産、大量消費の呪だ。権力者の呪いでもある。成果を評価しない権力者の呪い。
僕は、社会を否定する。いいや、何者も否定する。批判する。
「くだらない人間だ。」
と言われる、思われる、考えられる。
だろうが、僕は、もう批判せずにはいられない。肯定は出来なない演技でしか肯定はできない。否定する。幸せも否定する。こんな事で幸せになってはいけない。普通は悪だ。偏った変質的な何かしか、偉大になんてなれはしない。僕は、幸せなんて大っ嫌いだ。
幸せなのは、子供の時だけで充分だ。大人は、苦労して自分を追い込んで、結果を残せ。
どうして、こんなに怠惰な人間が蔓延しているのか。死なない程度の食事ができれば十分だ。無駄に生産しすぎなんだ。そして余ったものを捨てる。糞な社会だ。そして太る。デブが増える。生活習慣病で死ぬ。糖尿病。食品添加物。メタボリックシンドローム。ああ。くだらない。これが、大量生産、大量消費の華々しい世界の裏側か。
余剰生産物は富裕層を作りエリートを作った。大量余剰生産物は人を怠惰にした。
貪食家は、食べる。大量消費の見本だ。消費を決して休まない。ある意味では勤勉だ。大食いは、勤勉なのかもしれない、人は、満腹になれば寝るが、大食いは尚喰い続ける。常人の何倍も食べる。どうしてか、エネルギーの消費が激しいからか。
わからない。満腹は幸せなのか。
違う。満腹は不幸だ。腹八分目で十分だ。一日一食で十分だ。
どうして、そんなに頬張るのか。食えと社会が言うからだろう。おいしそうに食えと社会はいう。僕にはできない。食事何て、しないで済めばそれがいいに決まってる、何も食べずに済めば、生き物も殺さずに済むのだ。しかし、食べないと死ぬ。最低限の死なない程度の食事で十分だ。
生き物を殺す事に抵抗は感じないが、生き物は実験に使える。
しかし、どうして、生き物に痛みがあるのと無いのがあるのか。採食主義者は、如何して肉を食べないのか。肉をバリバリ、食べる人間もどうかとは思うが。
肉を喰らう人間。油ものばかり食う人間は、嫌いだ。
栄養さえ、適切に取れればいいんだ。美味しくなんてなくたっていい。肉汁が美味しいわけではない。不味いくらいだ。この世界の人間は、どうしてよく食べるのか。運動も大してしてない癖にどうして食べるのか。脂肪になるだけではないか。運動をする人だけ食べればいいんだ。
これも、対人関係のストレスからくるものか。つい食べてしまう。職場のストレスから酒を飲む、煙草を飲む。くだらない社会だ。労働なんて、したくてやってる人は殆どいないだろう、給料が出るから仕方がなく働いているだけだ。その癖に、職場では偉そうな上司に、している仕事の小ささ、そしてトラブルに巻き込まれて、其れは、死にたくもなるだろう。
労働の後の贅沢が飲み会だなんて、厭なものだ。
全く、ビールは美味しくないし、何よりも嘔吐を呼び寄せる程の、苦悩だ。
仲間意識が芽生えるのだ。恐ろしい。怖い。
憎かった、彼奴が。如何して幸せそうに飲み食いしてるんだ。飲み食いを誰かとする事が幸せなのか。僕は違う。そんな物は怠惰だ。サボりだ。仕事をしろ。飲み食いを楽しんでいる暇などない。厭な仕事はやめちまえ。意味のない仕事、研究だ。
部屋に籠って研究しろ。喋ったところで、何になる。飲み会の時間さえ無駄なのだ。労働は国民の義務。そう教えつけられた人々には、労働のありがたみしか知らないんだ。労働は決してありがたいものでは、ない。只の時間のむだだ。時間と引き換えに収入があるから働くだけ。その時間に出来ることは他にも山程あるし、寧ろそちらの方が重要だ。幸福追求も、ハードに追及していると、アスリートのようになるだろう。世界で一番幸福な人間は、幸福であろうと努力する。幸福でなければ許されない。幸福を演じ続ける。私は幸福ですと唱える。これが幸福の追求。
幸福なんて言葉は都合がいい。何を幸福とするかなんて言うのはある種の洗脳なのだから。
普通な奴が幸福なんだろうな。行き過ぎた人間は不幸になるのが定めだ。人間は一人でいるときのほうが、力を発揮するという。他人に頼った人間は力を失う。
幸福なんて形のない概念で。測れないものだ。不可解でいて不気味だ。国民の義務はくだらない。その義務は国家が考えたものだ。労働は義務ではない。しないと生計が立てられない人が仕方がなくする事だ。そんなものは、役に立たない。労働は何も生み出さない。事業を起こす事も、作品制作も、労働ではない、仕事にできる、それに、そうした事のほうが価値があるものだ。
国民は騙されているんだ、労働は義務だなんて馬鹿らしい。労働だけが働き方ではない。金さえ稼げていて、薬物取引だとか、衛生面だとかの規制に引っ掛かりさえしない商売だったらなにだってできるし、其れは労働ではなく商売だ。
労働は不要だ。あらゆるものは、人のつくった仕事で創作物で、そこに価値が生まれて生産されるのだから、労働は無価値だ。それは、義務でもなんでもない。役の立つだとか、需要が或るがとかを見極めて、売れるものを作った人が儲かる。其れだけの事だ。労働せざる終えない人は、御金が無い人だ。公務員の其れは労働なのか。如何かもわからない。国に努めるのは、国への忠誠心からで、それは、御国の為ではないのか、御国のために働く事の、国の権力者を目指すことの、また権力者になる事のなにが労働なのだろうか。税金ぐらいの労働者の敵じゃないか。
実に、矛盾した社会だ。どうやらこの世界は、矛盾なくして成立できないらしい。
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