愛してるから死ね
気づくとこんな歳になっていた。
何もせずにこんな歳になっていた。こんなつもりじゃなかった。
友達、夢、希望。そう言ったものが薄れていくのを感じていた。
僕の事を知っているいる人はいるのだろうか。
そうだ。そうなのである。
無邪気に騒いでいた私は何処へいった。
どうして、こんなに、悔しい。
かっこ悪い。
頑張って、諦めず、夢を追っている姿はかっこいい。人はそういった姿に惹かれるものだ
僕は、なんだ。ダサくて。かっこ悪い。諦めていいはずがない。わかっている。けれど、この状態は負け犬だ。分かっているんだ。なにもかも御金のせいにして、逃げていること位は、御金なんてどうにだってなるのに、僕は一度もお金を稼ぎにでなかったし、頼みもしなかった。
あの時だって、僕にチャンスがあった。夢に近づくチャンスだった、けれど僕は空気に勝てなかった。終わりだという空気、そんな空気に勝てなかった。あの時、僕はまだやりますと言えて居ればどれ程違った未来があったことか。
僕は、こういった人生を左右する選択で、間違う事がよくある。大事な場面で、飛び出せない事がよくある。かっこう悪くても必死なほうがかっここいいのに、僕は大人になる一歩手前の時期に、諦めきれず、けれど確実に壁にぶち当たっていた。見切りなんて付かなかった。
時間は過ぎていくばかりで僕を待ってはくれない。僕は躊躇していたのだ。実力に不相応な夢だった。
逃げたんだ。あの場から。夢追い人は逃げた。将来を苦慮して逃げた。
君と話した事は何度かあった。僕は君が好きだった。君とは気が合った。話していてわかった。この人は僕に似ている。其れが恋愛感情かどうかは分からなかったが、彼女は、僕のよき友人であった。僕は、彼女にいいところを見せたかった。諦めず、夢を叶える。希望に向かって進み続ける、そんな姿の自分でありたかった。君は、僕をどう思っていただろうか。わからない。頑張ってるね位は思っていたと思う。其れは、空気もそうだった。周りの空気さえ其れは認めていたし、家族も友人さえ知っていた。
その空気でありながら、僕はどうして、こんな引きこもりになってしまったんだ。僕を否定するものは、当時なかったのに、二つの大きな問題はあったがそれだけで、それはもうずっと以前のいざこざで、その空気も少なからず当時の僕の人格を形成していたのかもしれない。 卑怯なsnsをつかった、喧嘩。友達だと思っていた人の気持ちが分からなくなるような陰湿ないじめ。上手くいかない部活動。
そこから、逃げた。逃げるように勉強をして、空気を変えたかったのだ。空気は確かに変わった。僕のイメージは大きく上書きされた。 僕を知っている誰かが、僕の学校時代の残念な性質を広めてしまうのではないのかと。だから、結果を残す必要があった。夜も寝ずに頑張った。もう、あんな底辺の生活は厭だと、僕は頑張ったんだ。
それさえも、終わりの、空気に曝されて、僕は道に迷った。迷子になった僕は、これ以上生きていても意味はないと死のうとさえ思った、が死ねなかった。死ねもせず、目標も無くなり、夢に敗れ、未来を語れず、どうにもこうにもならなかった。
試練だと思った。これは、一つの試練で乗り越えれば違った未来が待っている。 そう信じていた。それは、もう祈ってさえいたかもしれない。 ナーバスでいて、強欲な僕は、満足しない。全てを手に入れたい。
恋愛が出来ない。いや。恋愛が書けない。恋愛を書こうとるると性欲になる。だから、書けない、それに、恋愛なんて、ちゃんとしたことがない。片思いはあるけれど、付き合った事もない。
熱心に、僕を好きだと、アピールしてくる、人が居たことがある。その人は、きっと僕が好きではなくて、僕の財産とか、友達関係とか、自分の容姿から、釣り合っていそうな人を捕まえたいだけだと思った。僕は、恋人なんて出来た事も無かったから、軽はずみで付き合おうということになって、三か月で別れた。きっと、女の愛に飢えていたんだと思った。当時の彼は、女からの愛に飢えていた。だから、手ごろな女を見つけては、やったのだろう。そうして、凄いと思われたかったのかもしれない、手頃な女を捕まえてやる。これしか、取り柄のなかった僕は、一体何人の女の子を泣かせたことだろう。
けれど、僕は一度だって、本命の子と付き合えた事はない。
好きな人には滅法弱いのだ。
けれど、好きな人と付き合わなくて良かったとさえ思う。其れは、今の僕じゃ釣り合わないからだ。今の僕じゃあ、彼女の隣は、許されない。
有名になって、大物になって迎えにいくんだ。
僕の夢は終わらない。
君に振られるのが怖い。君に幻滅されるのはもっと怖い。だから、僕は強くなるんだ。君は其れを望んでは居ないかも知れない、だけれど、僕は君を守りたい。君の力になりたい。
バカな男だと笑ったって構わない。
君が大好きなんだ。ずっと前から、君に惚れていた。
僕、がんばるよ。君に幻滅されないように。君を驚かせられるように、かっこうを付けさせてよ、それぐらいしか君に何もしてやれないんだ。
「私、デートに行きたいわ。」
君が僕とデートかい。珍しいね、君が進んで何かがしたいだなんて。
「私、君と一緒にいられたらそれで幸せだよ。無理何てしなくったって私は幸せだよ。君が誰よりも私を思っていてくれているって私は知っているから。」
君は、僕を甘やかす。僕はそんな君に甘えてしまうんだ。
「この時だけは、誰にも邪魔させない。僕と君だけの時間。」
ラブラブな二人は愛を囁き合う。
こんなのしか書けないし考えられない。私は、こんなのしか書けない。純愛しかかけない。三角関係は嫌いだ。ハーレムなんてもっと嫌いだ。純粋な愛しか受け付けない。
「本当にそう?モテモテになりたいんじゃないの。愛人を作りたいんじゃないの?男の欲望でしょ?女の欲望でもある。」
能力のある人間は、何股をかけてもいいものなのか。
しかし、愛人を作っても僕は、愛せられる気がしないな。きっと、放っておくだろうな。子供だって多すぎるとその愛に偏りが出来てしまうものだ。
「しかし、僕にとって、ラブとは、そう容易いものではなくて、死に近いものなんだ。」
「殺されるんだよ。浮気をすると殺される。」
君は、知らないのかい。
愛は狂気なんだよ。
君が、複数人を愛せられるほどできた人間じゃない事は知っている。きっと、特定に人物に恨まれ、殺される。浮ついた奴は、きっと殺される。遊び人は、見られてる。そして、殺されるんだ。
お金で買った人間でさえ、其の中には、犯罪級の恨みを飼い主に感じて、殺害する。
賢い奴は、気づいてる。
この世界に、対等なんてないと。押しつけの愛しかない。受け止めきれない愛しかない。
この世界は、理不尽だ。
愛を形にするには、御金しかないだろう。御金はまさに形になった愛。数値化された愛だろう。
行動で愛を示す。恐ろしい概念だ。愛。
愛があるのだったら、言うことを聞け。
嫌われたくない人間は、この命令に従う。
この世界は主従関係にある。
愛とはまがいのものの平等で、何の役にも立たない。実にみすぼらしい姿だ。
恋人なんて作るものではない。愛を囁き合うのに疲れるし、精神が削られる。
純情のみが、美しい愛のかたち。
やはり、僕は純情しか書かない。
結婚して生涯を共にする。とは、悪魔のようにおそろしい事ではないか。
付き合うことも、恋人になる事もつまらない。
結婚して、子供を残すことも。つまらない。
恋愛とは、努力だ、その人を好きでいる努力なのだ。
恋愛マスターの 愛中 恋はそう語った。
「私は、恋愛マスター。どうです。私に相談してみませんか。君の恋の悩みを解決に導いて差し上げましょう。」
「あのお。私、彼氏に好みじゃないから別れようって言われて。」
「整形しろ。」
「整形。。。ですか。御金がありません。」
「貯めて。整形しろ。そうすればもっといい男寄ってくる。以上。」
顔に自信がないなら、顔を弄ればいい
「彼が、如何しようもない紐だけれど、好きで好きでしようがない。」
「お前が養え。以上。」
紐に嵌るのは多い。
「彼氏がホモだったんです。」
「それは、君が、君に魅力がないからだ。男に魅力を感じる彼はきっと、君の魅力にだって気づいてくれるはず、彼と話をして、彼の本音を聞き出そう。」
しかし。どうだ。世の中のサラリーマンどもといったら、汚い溝のようだ。
恋愛の形は歪で、捻じり曲がった不倫で溢れ還っている。情ない大人の巣窟だ。
「男を堕とすのが女の仕事か。」
究極論。中学生なんて、異性にモテたいとしか思ってない。
愛中 恋は考える。恋愛の精神を精神を汚染する。痛いくらいに優しい恋には、健気な恋には、狂おしい程の美しさを感じるものだ。
世の中の、大半の恋愛は、醜く、腐れ切った下賤な愛だ。
一人だけを深く愛せ。
ほかの、人間と仲良くするな。
当然だ。愛を証明せよ。
私だけを愛せ。
私の愛を信じ、私に愛を捧げよ。
無暗に、大多数の人間に愛を振りまく、ビッチであるな。
ただ、一人だけ深く慕え。
君の思い人は誰だ。
叶わない恋は神様になる。一方的な愛。
愛の奉納。愛の祈願。
「ライトノベルに出てくる、主人公の気持ちなんて分からないし、如何して軽い小説というのかも分からない、軽い音楽で軽音のように、どうもこの現代社会人は軽いものを好む傾向にあるらしい。」
夢を叶えて好きな人を迎えに行く。実にいい話だと思う。
だけれど、先は見えている。別れるんだ。
他人を独占しようだなんて思わない。陥れようとも思わない。
かつて、僕は他人を陥れた。SNSを使って、良くない噂を流して、挑発して、陥れた。卑怯な手で陥れて、自分の優位を知らしめようとした。
自分を、いいように見せようと必死だった。友達がいるのだ、と周りに知ってほしかった。
寂しいから、投稿した。
人は、僕を応援して、僕は他人を陥れた。卑劣な手段で陥れて、自分のものにしようと、他人の愛を横取りした。
サイテーのクズだ。やった事は消せない。
「反省してるの?」
未だに、僕は仲直りできていない。
...。
いいのか。このままで。snsで拡散された不仲のイメージは、 仲直りの印象を上書きするまで、消えない。
僕達は、傷つけあった。
「君が女好きだから、いけないんだ。」
僕は、知っていた。
「ネットで、知り合った女とイチャイチャしやがって。」
僕は、知っていた。
どうやら、出会っているらしい。この人達はネットで知り合っているらしい。
なにが、いいのだろうか。こんなもののなにがいいのだろうか。しかし、僕のかつての友人は、だれしもがそれに嵌って、出会おうとした。
しかし、現代社会の人間はここまで出会いに飢えているものなのか。僕は当時中学生だった。その時点で僕のかつての友達はネットの出会い系掲示板を使っていた。
エロ動画鑑賞をしていた。
僕は、飽きていた。こんな、くだらない事に時間を使いたくなかった。
どうも気の合わない奴がいた。僕の中学時代は闇だ。
これも、すべて僕が悪いのだろう。
僕は、その人間が家に来た時、時代錯誤な人間だと思った。もう既に彼の友人と仲良くなっていた。彼は、僕を敵対視していた。僕の友達は彼等に取られたのだ。
小学校時代の友達ももはやなんの役のも立たなかった。誰もが新しい出会いを求めていた。誰も僕に話掛けなかった。僕は一人だった。
何かのきっかけで、運命は変わった。恐ろしいのは、小学校時代の友達の態度が一変して、僕を別の人間として見ていた事だ。
そう。仲の良かった友達が一変する瞬間。それが、あった。その環境だから仲よくしていただけなのだ。散々だった。人は見かけに拠らないなんて事があるが、大抵は見かけでその人間が解る。服装、態度で育ちの良さが分かる。話している様子から何をしている人かわかる。何もしていない人も、自分の事を話したがらない人も、分かる。
しかし、どうだろう、恋は考えて居た。青春イコール恋愛ではないし、恋愛は無駄な徒労にさえ思えてくる。恋愛脳のメルヘンチックな人間は苦手だ。どうして、そんなくだらないものに恋ができるのだろう。それは幸福でもなんでもなく、ただの徒労だ。
そうして、恋は恋をしなくなった。恋の非合理性を呪い。科学により恋愛の真理さえ解き明かしシュミレーションさせた。
「くだらない、恋の魔法で人間を虜にする。」
其れが、私の能力。私の恋の魔力は、人を釘付けにする。惚れ薬のようなものだ。僕の魔法に掛かったものは、僕に恋をする。他人と他人を結ぶ事も出来る。僕の恋愛魔法で、人間の恋愛を支配する。
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