どの話も考えさせられるような短編になっていてとても面白い。どの層にでもそれぞれの面白さを感じれるような内容になっているが故に短編集でタイトルをまとめてしまっているのがちょっと残念。
芸術に可能な社会貢献の一つに、触れた人に影響を与えることで思考を促したり、加速させたりといった、間接的に人を動かすことで社会によい変化を起こすことが挙げられると私は考えていて、その点において、この小説は効率的にその貢献を成せるものです。一読して、何か考える足掛かりとするには最適の一篇。お試しあれ。
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