概要
新世2000年3月、ぼくは「石頭」として差別されることになった。
一度崩壊した世界は生まれ変わり、それから「新世」として特に成長したのは人類の脳開発だった。頚椎に「開発小板」と呼ばれるチップが埋め込まれ、脳が発達し、人は超能力を手にするようになり、超能力を扱えるものは「有能」と呼ばれる。
しかし、チップを埋め込まれても尚能力を持てない者は多数いた。「無能」は『石頭』と揶揄され、第二新釜山に住む大学生、ググもまた、『石頭』であった。
ある日ググは、アルバイト先のチキン屋を閉めようとしていたところ、パジャマ姿の「全能」、キリに出会う。まるで子供のようでろくに会話が成り立たないキリだったが、キリは言った。「キリ、逃げてきたんだよ」。
一方で、監禁されていたキリが部屋から飛び出し第二新釜山まで逃げてきた原因の一つである有能力者の青年・テトは、義父の指示を
しかし、チップを埋め込まれても尚能力を持てない者は多数いた。「無能」は『石頭』と揶揄され、第二新釜山に住む大学生、ググもまた、『石頭』であった。
ある日ググは、アルバイト先のチキン屋を閉めようとしていたところ、パジャマ姿の「全能」、キリに出会う。まるで子供のようでろくに会話が成り立たないキリだったが、キリは言った。「キリ、逃げてきたんだよ」。
一方で、監禁されていたキリが部屋から飛び出し第二新釜山まで逃げてきた原因の一つである有能力者の青年・テトは、義父の指示を
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