第2話/ただならぬもの
2.
市瀬探偵事務所は、普通の探偵事務所ではない。
友人に紹介されたこの職場に、この探偵事務所に無事就職することに成功したわけだが――面接の時点でただならぬものは感じ取っていた。
フィクションの探偵と現実の探偵は違うという話は今更するまでもなく、有名な話ではある。
現実の探偵は殺人事件なんんて仕事はまず請け負わず、警察に行くことを奨めて、取り合わない。
これは市瀬探偵事務所でも同じだ。
しかし、市瀬探偵事務所は、フィクションのような探偵事務所でもなければ、現実のような探偵事務所でもなかった。
市瀬探偵事務所が取り扱う案件は――門前払いされるような案件だ。
『それ』が行き着く先が、この市瀬探偵事務所である。
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