緊急事態

「入って」と涼風さんが言う。

「久し振りだね浩一くん。」とダンディーな男性が顔を出した。

この男性が涼風正治警視監だ。

「お邪魔します。それとお久しぶりです警視監」

「あー今はその呼び方は勘弁してくれ。せっかく仕事から解放されているからね。お義父さんと呼んでも良いんだよ?」

「お父さん!!」と涼風さんは真っ赤になりながら言った。

「冗談だよ。でも君なら深雪を任せて良いぞ。」

「だから、お父さん!!」涼風さんは言った。

「前向きに検討します」と少し笑いながら言うと正治さんは笑っていた。


すると、携帯の着メロが鳴った。この携帯はFBIのだ。


「少し外します。」


「何にかあったのか?」

「緊急出頭命令です。福岡工業銀行で立て籠もりです。」

「分かった。すぐに向かう」


「警視監。すぐに署に戻ってください。」

「何かあったのか?」

「すぐに準備してください」

「分かった。深雪は家に残っていろ。帰るのは遅くなる」と言い家を出る準備をした。


「署に用意しておけ。」

「了解」


すると警視監が言った。

「ただ事では無いのだろう?」


「銀行強盗で立て篭もりです。だから俺の出番ということです」


「なるほど。君も気をつけてくれ」

「無論です」


警視監の車で署まで移動した。


「お待ちしてました。」と男が言う。

彼は相棒でもある中田慎二だ。


「アサルトスーツとMP5を用意しました。」

「助かる。ベレッタは?」

「ここです」


「今から出発する」

と言われ特殊車両に乗り込んだ。

今回の作戦はSITとの合同作戦だ。

正直、アサルトスーツは嫌いだ。

何故なら、スーツに比べると動きにくいからだ。


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