第2話 出逢い2
涼風さんの大声に驚いたものも「行こうか」と教室へ向かった。教室は3回の1番奥だが景色は最高だ。教室への移動時はお互い緊張して話す事が出来なかった。
ようやく教室に着き涼風さんと「これからよろしく」との会話が終わった。
席は1番最後だから教室の端っこだ。涼風さんは入り口から3番目の席だった
はぁと溜め息付いていると前から
「おいおい、朝から溜め息なんかつくなや!幸せが逃げていくだろう」と言われた。
前を向くとそこには、中々のイケメンがいた。
(何か御用ですかリア充さん)と心の中で思ったものもいつもの顔で
「おはようございます。良い天気ですね」と返した
「出会って一言目が挨拶だと!まぁおはよう。朝から溜め息なんかしてどうしたん」と尋ねられた。
「いや、知り合いが居なくてなんかぼっちになりそうだなぁと思って」
「いやいや、それは無いだろう!三校新入生ベスト4の涼風深雪さんだぞ」と強い口調で言われた。
「そんなに入試結果が良かったのかぁ。凄いなぁ涼風さん」と返すと
「確かに入試成績が良かったらしいが俺が言った、三校新入生ベスト4は美人という意味で決して成績では無いぞ!」と真面目の顔で言われたものだから少し引いてしまった。(まさか、女たらしか!)と思うと
「おい、お前今女たらしと思わなかったか」と正確に指してきたから、ビクッとしてしまった
「まさかの図星だと!いいか女たらしでは無い。男子高校生にもなって彼女がいないというのは悲しいだろうが、その為色々な女生徒の情報を集めているだけだ」
おいおい、それって只のストーカーじゃないかよと内心思いつつ、「君の名前は」と訊ねると
「俺の名前は山下悠一だ。お前の名は?」と聞かれたがお前呼びで少しムカついていた
「俺の名は山本浩一だ。それと、お前呼びはやめろ」と応えると悠一は
「すまんすまん。これからよろしくな!」と笑顔で返された。
こんな風になんとなく話していると1時間経っていた。しかし、9時開式だから移動を含めると30分程ある。すると突如
「浩一は彼女いるの?」
いきなり、名前呼びかよ。とツッコミを入れかけたが
「いや、いないよ」とはっきりと言った。
「そうだよな!いたら、一発かましてたかもしれないぜ」と怖い事あっさり言いやがった。
「俺に惚れる女などいないよ。どうせ俺の事を知ると誰もが避けてしまうから」
これは事実だ。あのせいで中3の3学期から仲の良かった友人も何もかも失ってしまった。その原因とは2.25事件である。
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