第5話 担任との出会い
気づけば、もう12時になっていた。小中学校の時の入学式、卒業式などは帰れる時間だが、校長の話が長すぎたからしょうがない。すると
ガラガラと教室のドアが開いた。
「遅くなってすみません。」と一言若い先生が入ってきた。男子はその先生に釘づけだった。何故なら、ものすごく美人だったからだ。スタイル良く目鼻立ちが美しく、なによりも胸が大きいからだ。やはり、男共は胸が好きだそうだ。
「今回、1年3組の担任になりました進藤春乃です。教科は数学です。新任なのでたくさん迷惑かけてしまうと思いますがよろしくお願いします。では出席を取ります。大きな声で返事してください」と小学校みたいになっていた。
点呼が始まり、外を見ていた内に「山下悠一さん」と呼ばれていたから、次は自分だと思い前を向いた。悠一は大きな声ではい!と返事したから驚いた。
「山本浩一さん」と呼ばれ、はいと普通に返事した。
「それでは、今日はもう下校時間になりますので明日の予定を確認します。明日は5限までです。持ってくるものは筆記用具とクリアファイルぐらいで良いです。明日も元気に来てくださいね」また、ここは小学校かと思ってしまった。
荷物を片付け帰ろうとしたら
「浩一、今日空いてる?」と悠一に尋ねられた。別に今日は用事はない。あるとしたら引っ越しの片付けぐらいだ。
「別に空いてるけど、引っ越しの片付けがあるから早めに帰るけどそれでもいいなら」と返すと
「引っ越し?まさか、1人暮らし?」と訊ねられると
「そうだけど。」と返すと
「羨ましい。良し、今日片付けを手伝ってやるよ」と言われ
「別にいいよ。結構荷物あるし大変だと思うし」と返したが
「まぁまぁ、1人より2人の方が効率がいいだろう。これは決定事項だ。」どこかで聞いたことのある台詞だったが、ここは好意に預かろう。
確かに、1人より2人の方が良い。
「ありがとう。ここは好意に預かろう」と返すと
「あの私も手伝ってもよろしいですか?」と涼風さんが尋ねてきた。それと同時に奈央ちゃんからも「私も手伝うよ」と言われた。
「気持ちは嬉しいけど、2人とも用事は無いの」と聞くと
「ありません」「無いよ」と言われたから此処は快く受けよう。別に疚しいものはないから。
「ありがとう。助かるよ」と返した。
「よし。今から浩一ん家に行くか。何分かかる?」と聞かれたため
「電車に乗って40分くらい」と返すと
「OK!早く行こう」と言われ駅へと向かった。
電車には三校の1年生が多く帰る人が多いのだろう。新居はオフィスが立ち並ぶ祇園の高級マンションだ。別に金持ちではないが、祖父が土地を持っていたため、特別に入居させてもらった。しかし、何故引っ越したかというと2.25事件により、俺に差別があったからだ。幸いにはまだ誰も俺の家は知らない。在来線で、博多駅まで行きそこから地下鉄に乗り換え、祇園駅まで行くというめんどくさいが、マンション自体は高級マンションと言えるほど、大きいため苦ではない。しかし、あの担任の進藤先生だが見たことがあるような気がした。
博多駅まで着き、時計を見ると1時半だった為、博多駅で昼食をとるようのした。しかし、最悪な展開になるとは思ってもいなかった。
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