結末
「何が要求だ」と交渉人が尋ねた。
「強盗しているなら金しか無いだろう。それと、福岡に奴が来ているらしいと聞いた。」
「奴とは誰だ?」
「あのSPだ。そいつを殺したいとボスが言っている。」
もしかしてSPと言うのは俺のことか?けど何故俺を殺したい?
「そのSPって誰だ。SPはこの国にたくさんいる。」
「それが分かればすぐに殺ってる。けど見た感じ170後半の中肉中背だ。」
「流石にそれだけでは分からない。が、金は用意する。だから人質は解放してくれ。」
交渉人は上手く交渉している模様も日が暮れ始めて視界が悪くなってきた。
時間は6:30。4月なので日が暮れるのはこの時間くらいだ。
「人質の解放には条件がある。警官と交換だ。」
「分かった。武器を全て捨てて入らせる。」
するとその瞬間!
パーンッ!と銃声が響いた瞬間俺の横を弾丸がかすめていった。
人生で初めて銃口に気づかれた。
「全隊員が武器を捨ててないようだ。前言撤回、人質を皆殺しにする。」と言いライフルを手にした瞬間!
バーンッと相棒のPSG1が弾丸を放った。
その瞬間にSITが突入した。
見事に放った弾丸は強盗犯の後頭部を貫通した。即死だ。
バーンッ!と大きな銃声が響いた。
普通なら殺さずに身柄を確保するが人質の命最優先にしたため長官が射殺命令を出していた。
しばらくすると、銀行から人が出てきた。どうやら解放されたみたいだ。
「ご苦労。強盗犯全員死亡。人質に被害は無し。任務成功だ。」
「お疲れ様でした。」と無線で連絡が入った。
「お疲れ様です、ボス。」と慎二が言う。
「お前もご苦労だった。暇さえあれば夕飯食って行くか?」と尋ねると
「いいっすね。行きましょう。何がいいですか?中華、和食、イタリアン。」
「俺の家の近くのお好み焼き屋はどうだ?昨日行ったがめちゃくちゃ美味しかったぞ」
「いいっすね。そこ行きましょう!ただ装備を返しに行かないと...」
「時間はまだある。」
「そうっすね。」と言いビルを出た。
ようやく長い1日が終わった。
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登場人物紹介
中田慎二 23歳 180cm 73kg
浩一の相棒。生まれも育ちもアメリカだが、両親はコテコテの日本人。
浩一とは軍の訓練で一緒のペアだった。
大学はアメリカで19歳でわずか1年で卒業した、エリートだ。
射撃技術、近接格闘も優れているが浩一には叶わない。
長所は誰にでも頼られる人物
短所は浩一のことになると後先考えずに突っ走る
浩一に忠誠を誓っており、FBIからも信頼を得ている。
得意分野は潜入捜査
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