#3 銀色の男

 月ヶ瀬隼人という男を意識したのは小学一年生のときの運動会だった。

 快晴の下、号砲代わりのホイッスルを聞いて、横一列に並んだ面々が走り出した。俺もその中のひとりだった。

 腕の振り方もままならない俺たちのうちから、隼人ひとりがいち早く飛び出した。抜群という言葉がぴったり当てはまる走り方だった。腕の振り方も、足の差し方も一等鋭く、何より形が整っていた。俺が惚けているうちに、隼人はコースを走り終え、諸手をあげてテープを切っていた。次にゴールしたのは俺だが、その時にはもう誰も俺のことを見てはいなかった。

 俺もそこそこ速かった。だが隼人の前では霞んでしまっていた。

 足の速さだけでなく、隼人は人付き合いも上手かった。元々朗らかな性格だったようで、場を盛り上げるのも得意としていた。一方の俺は独りで居る方が好きだった。とはいえ幼馴染みの朝来は別。そしてその特別枠の中に、隼人も加わった。彼の走り方を見て、反抗心は湧かず、悔しさも消えて、ただもっと彼の走りを眺めてみたいと思うようになってしまった。

 俺と隼人は、暇を見つけて競争し合い、小学四年生の頃に部活動が始まるとふたりで揃って陸上部へと入った。隼人は当然のごとく注目を浴びた。俺は同学年の二番手だった。その時に頑張ればもう少し好成績を残せたのかもしれないが、俺は自分に欠けている才能を埋め合わせようとする前に、まずは隼人を応援する側に回った。

 隼人は俺の憧れだった。

 その隼人は今、高速道路の高架脇に広がる灰白色の病院の中にいる。集中治療室。そこが彼に宛がわれた部屋の名前だ。

 昨年の末に事故が起きた。夕暮れの時間帯に、土手で走り込みの練習をしていた彼は、向かいから車道をはみ出して来たトラックに衝突した。身体は宙を跳ね、顔からアスファルトに落ちた。そばにいた俺は目が千切れるほどに見開いて、魂を抜かれたように立ちつくした。心臓が痛いほど鳴っていたが、目の前の光景から離れられず、それでいて頭が真っ白で、何もできずにいた。

 隼人はすぐに病院に運び込まれた。一命は取り留めたと医者は言っていた。だが、まだ目は覚ましていない。当然走ることもできていない。

 今年の梅雨が明けてから、病院を臨む公園に俺と朝来は度々立ち寄った。集中治療室には家族以外に入ることができないので、集中治療室の、カーテンに遮られた窓を見つめることができる公園から、俺たちは自分たちなりのお見舞いをした。それはつまり、花を供えたり、思い思いの祈りを捧げたりといったことだ。

 実家が生花店である朝来は、ある日突然ヒマワリの種を選んで、花壇に植えた。病室から見下ろせばすぐにわかるから、というのがその選択理由だった。公園の管理者に断らずに勝手に植えて良かったのか、俺には自信がなかったが、悪い気もしなかった。ヒマワリはあっという間に芽が出て、背が伸びた。八月に差し掛かった頃には朝来の身長を超えていた。

 隼人がヒマワリを見た気配はない。彼は事故の日からずっと眠り続けている。中学校は形だけの卒業をした。高校には入っていない。たとえ今すぐ起きたとしても、彼がどうやって俺たちの日常との差を埋め合わせるのか、俺にはうまく想像できない。

 大切な友人であることは確かなのに、俺にとって隼人はすでに、遠い存在になっていた。


 学校からの帰り道を歩いているうちに、空は次第に暮れて、深い紺色に覆われた。街灯が点されて、ふと気がつくと辺りはすっかり暗くなっていた。住宅区画に入ってからは人気も随分と少なくなった。車もほとんど通らない。

 俺と朝来は道の真ん中を横に並んで歩くことができたが、会話らしい会話はほとんどなかった。朝来の顔を見ても、髪に隠れた表情を窺うことはできなかった。

 中学校の帰宅時は俺と朝来と隼人の三人で歩いていた。隼人がいなくなってからすでに九ヶ月も経つというのに、俺も朝来もまだその空白の扱いに困ってしまっていた。

 川の流れる音が強くなってくると、鉄橋が見えてきた。ほんの十数メートルの短い橋だ。擬宝珠を拵えた高欄には錆が目立っている。

「それじゃ、また次の天体観測で」

 橋の前で朝来は俺に別れを告げた。そのまま右へと曲がっていけば、彼女は自分の家へ着く。

 俺の家は橋を渡った向こう側にある。幼い頃は朝来に会いに橋を通った。その頃からここは錆びだらけの橋だった。誰からも顧みられず、少しずつ汚れに深みを増していったのだろう。

 手を振り返す俺を見て、朝来は満足げな表情を浮かべた。遠ざかる彼女の背中をしばらく見てから、俺は鉄橋を渡り始めた。

 川の流れる音はやはり大きい。頭上はなんともないが、川上では天気が崩れているのだろう。泡を立てて流れてくる川は灰色に濁っていた。

 橋を半ば過ぎたあたりで俺は立ち止まり、高欄に片手を載せて川を見下ろした。妙に川の音が気になったのだ。

 もしも晴れた日ならばそこには俺の顔が映る。しかし今日は濁った急流だ。輪郭のぼやけた黒い影がわずかに確認できた。

 自分の身体が揺れているかのような気がした。影が揺れているせいか。足下がふらついた。

 掌に力が籠もった。気分が悪い。だけど川から目が離せない。

 これだけの勢いがあれば、飛び込んですぐに水は俺を覆い隠すだろう。飲み込まれたらしばらくは水面に出てこられない。何が何だかわからないまま、俺の意識は消失し、やがて死ぬ。

 ごくり、と喉が鳴った。何かに押されたかのように、顔が自然と下を目指した。両手をついて、身をわずかに乗り出した。


「止めておきなよ、無駄だから」

 唐突な呼び声だった。


 誰から言われたのか、そもそもどこから言葉が聞こえてきたのか、一瞬わからなかった。周りに人の気配なんてなかった。そのはずだった。

「誰だ」

 俺は焦って振り返った。もしや幽霊、という恐怖が一瞬頭の中を過ぎり、躊躇いを生んだ。だがそんな迷いは、その人物の姿を両目で捉えることで消えた。

 だが、俺は閉口した。恐怖ではないが、咄嗟に声が出なかった。

 そこにいたのは一人の男だ。橋桁の明かりに照らされているその身体は輝く銀色に包まれていた。足の先から喉元まで、全身特殊なタイツのようだ。顔の側面、上部分も銀色で覆われている、頭頂部は固い山高帽でも埋め込まれているのか、頭と同じくらいに長い尖り頭になっている。

 掌の力が抜けた。同時に足がそろりと動いた。俺は目を逸らし、なるべく相手を刺激しないようにつとめた。直感が逃げろと教えてくれていた。

「あれ、行っちゃうのかい。聞きたいことがあるんじゃないかな」

 それは、ある。というよりも存在が謎だ。だが深入りしたいとも思わない。奇人の類いに寄り添って良いことがあるとは到底思えない。

「急いでいるんで」

 俺は無視を決め込んで、鉄橋の先へと向かい始めた。

「聞かないなら別にいいけど、でももしよかったら、止まった方がいいよ。あと三歩進んだら君はきっと後悔するから」

 無視を決め込みたかったが、三歩、という具体的な言葉が引っかかった。二歩目から進もうとした自分の足を意識して止めた。その途端、目の前を小さな何かが落ちていった。

 足下にぶつかって、白い痕が砕けて広がった。

「ほらみろ、ビンゴだ」全身銀色の男は何故か嬉しそうに言った。「鳥の糞だよね、それ」

「ええ、みたいです」

 うっかり言葉が出てしまった。恐る恐る銀色の男を見れば、垂れた目を細めて満面の笑みを浮かべていた。よく見ればあんまり年をとっていない。俺と同年代にも思われる丸っこい顔だった。

「おめでとう。その糞は君に幾度となく降り注いだ糞だ。橋の下に流れ込む川を覗き込んでいるところを君は朝来に見られ、慌てて駆けだし、その糞にぶつかる。悲鳴を上げながら家に帰ることになっていたんだよ。今着ているそれ、結構お気に入りのパーカーなんだろう。天体観測の片付けだけど私服でも可能だと言われたものだから、嬉しくなって遠足気分でお気に入りの服を選んだんだ。それに糞は直撃していた。何度もごしごし洗う羽目になるけれど、効果の程はあまりよくない。素材が特殊だからね。やがて君はそのパーカーを捨てることになり、以後天体観測のときはいつも制服を着るようになる」

「何言ってるんだ、お前」

 無視するのにも限界があった。

「ただ鳥の糞が目の前に落ちてきただけだ。偶然だろ、偶然。それをわかっていたかのように言うなんて、お前、何。というか、なんだその話し方。格好も。朝来のことを知っているってことはあいつの知り合いか? 俺のではないよな? それともただの頭のおかしい奴か?」

「いろんなことを一気に無粋に聞いてくる奴だな君は」

 俺の捲し立てるのに動じず、銀色の男は眉を顰めた。

「僕も一人の人間なんだ。口は一つしかない。それに順番に応えると返ってまどろっこしくなる。それくらい見て判るだろう。ま、君がいろいろと聞きたくなる気持ちもわかるし、ある程度は期待に添いたい。だから、なるべく厳選して君の質問に答えるけれど、それでいいかな」

「まどろっこしい奴だな。とっととしろよ。手短に言え」

「僕は未来人だ」

「……うわ」

 嘲るよりもまず引いた。真顔で言える神経もどうかしている。いよいよ本当に危ない人だと俺は確信し、足に力を入れた。いつでも駆けだして逃げ出せる。ここから一番近い交番はどこだったか。

「それ以上歩かない方が良いよ」

「は、今度は歩くなってか」

 鼻を鳴らして足を進めたそのとき、靴の裏に嫌な感触があった。何かを踏みつけたらしい。途端に悲鳴にも似た濁った音が鳴り響き、欄干の隙間から黒い影がまっすぐ飛び出してきた。ジャンプしてくるそれは俺の顔面を目がけていた。鉄橋の中央に佇む街灯の寂れた灯りをぎらりと照り返す鋭い爪。猫だ、と気づいたときには俺の顔に爪が突き刺さっていた。

 俺はたまらず悲鳴を上げた。猫は俺の頬を浅く抉ると、満足した様子で橋をとことこ走り、あっという間に渡り終えて見えなくなった。

「な?」銀色の男が胸を反らせた。「歩かない方が正解だったろ」

「・・・・・・お前の仕込みじゃないのか」

「無茶をいうなよ。あれはただの野良猫だ。人のいうことなんて聞きはしない。手懐けてもいないしね。あの猫はどの今の最初からも、あの欄干の狭間に潜んでいたんだ」

「また変な日本語使いやがって。『どの今の最初から』?」

「まあ、正確には僕が観測し得たうえでの『最初』だけど。細かいことは気にするな。ややこしくなるだけだ。要するに僕は、普通の人よりちょっとだけ自由に時間を行き来できるんだ」

「お前それ本気で言っているのか」

「最初から本気だよ。それとも今の言葉に則るなら、どの最初からも、というべきかな」

 俺は頭が痛くなってきた。明らかにおかしな話だ。こいつ自信もおかしい。銀色だし。それなのに、顔つきは真剣な表情を浮かべている。あきらかに奇妙なのに、何故か冗談を言っているようには見えなかった。

 俺は黙っていた。逃げようとも思わなかった。足が橋に植え付けられたみたいだ。猫に引っかかれた頬の傷痕が湿った風に晒されてヒリヒリと痛んだ。

「晴嵐高校一年三組、陸田登臣」

 銀色の男は真顔のまま俺の名前を口にした。

「一学期の成績は中の下。理科が特に苦手だね。部活には所属して折らず、もっぱら家と学校を往復する日々を送っている。交友関係は少なく、面と向かって話せる相手は朝来灯香の他にいない」

「断言するなっての」

 俺の糾弾を銀色の男は受け流した。

「かつてはもうひとり、親交を深めた友がいた。名前を月ヶ瀬隼人。成績は優秀で、人当たりの良い素直な性格をしていた。運動神経も良く、特に徒競走は抜きんでていた。その才能を見込まれて、先生から薦められ、小学校四年生の部活動以降は君と同じ陸上部に所属し続けた」

「おい」

 俺が呼び止めても、やはり男は無視をした。聞こえているに決まっているのに眉一つ動かさなかった。

「中学生三年生の秋に、月ヶ瀬隼人は事故に遭い、意識不明の重体に陥った。集中治療室に運ばれて一命は取り留めたが、意識は回復せず。現在も蘇生が計られている。彼の母親、月ヶ瀬結実がつきっきりで看病をする一方、夫忠彦はすでに見切りをつけ始めている。月ヶ瀬家の家庭環境を知った君は、事故当日に土手での走り込みの練習に隼人を誘った自分の行いを責め苦にし、せめてもの償いのためにと、自殺願望を強めている」

 言葉が終わったとき、銀の男の目は一段と真面目になった。

「終わりかよ」

 何よりもまず、そう言ってやった。

「俺の名前を知っているくらいだから、なにがしか調べているとは思ったんだが、まさかそんなに調べてやがるとは。朝来にでも聞いたのか? それともSNSでも漁ってせっせと情報収集したか? どちらにしろ、俺が調べられるのは別に構わないけど、そんな下らない遊びのために隼人の名前を持ち出すのは許せねえな」

 俺は銀色の男の前に進んだ。もしも襟がある服で有ればつかんでいたかもしれない。いや、銀色だろうと服なのだから引っ張れるのかも。そう思って手を伸ばそうとした矢先、銀色の男が口をひらいた。

「君の友、朝来灯香は」

 声を一段と張り上げていた。それまでの淡々とした調子とは違う。力を込めて、俺に言い聞かせるための声だった。

「君の考えに気づいているぞ。君が負っている自責の念も、隙あらば償いを果たそうとする魂胆もすべて見抜いている。そして全てを、退けている」

「退けている?」

 俺が言うと、銀の男は頷いた。俺には意味がわからなかった。

「僕は未来人だ。時をかける能力を持っている。それは人に伝えられるものだ。今、その能力の一端を朝来に預けてある。彼女は時をかけて、今このときまで、君の自殺を幾度となく阻止している」

 引っかかれた傷痕に痛みが走った。水滴だ。雨粒が降り出している。まだ疎らだが、そのうち本降りになるだろう。

 小雨に遮られながらも、俺は銀色の男を睨んでいた。

 嘘だ、と声を大にして言いたかった。だが心の隅にある引っかかりが言葉を引っ込めてしまった。

 例えば今日の屋上でのことだ。俺は朝来が屋内に戻る音を聞いた。しかし朝来はいつの間にかまた屋上にいた。

 扉は開かれたのか? いや、今にして思うと開かなかった気もする。扉が聞こえたという音にすら自信が持てない。朝来が屋内に戻ったと思ったのは俺の勘違いだったのだろうか。

 何も知らないならば、勘違いだったと断ずることもできただろう。だがもし朝来が時を超えていたら。屋上から落ちようとする俺を止めるべく、時を遡って屋上に最初からいるよう選択を変えていたら。

「なんだよそれ」

 憤りが胸の内ににわかに湧いた。

「本当かどうか、わかんねえけど、酷くないか。俺を何度も止めている? ふざけやがって。俺は死にたいんだ。死んで償うことのなにがいけないっていうんだ。どうしてなにも言わずに俺の邪魔をするんだよ」

「落ち着け」

 前のめりになっていた俺を、銀の男は両手で制した。

「何すかしているんだよ。だいたいお前が能力を与えただと? だったら取り返してくれよ。そんなもん、何の目的で――」

「とにかく静かにしろ。僕の話はまだ終わっていない。詰寄るのを、やめろ。陸田」

 銀の男がなおさら声高に叫んだ。

「確かめておきたいことがある。君には、自殺をやめようとする意志はあるか」

「ねえよ」

 考えるまでもなく俺は応えた。

「どうしてもか」

「ああ」

「朝来が何度も止めているのに」

「だから、朝来のことは知らねえって。俺が死にたいってのに、あいつは関係ないだろ」

「そう言うのか、君は」

 銀の男は一旦言葉を切った。

 俺と目が合う。男の瞳は濁って見えた。

 男の年齢はきっと俺と大差ない。高校生か、大目に見ても二十歳前後だろう。それなのに、目だけはやけに疲れが滲んでいる。見た目よりもずっと年上のような貫禄を醸し出している。

「なら、これは僕からのお願いだ。自殺をやめろ。君のためにも、そして朝来のためにも」

 そう言うと、突然銀の男は頭を下げた。腰を折って、俺の腰の高さまで頭を降ろした。

「朝来のため?」

 突然の所作に動揺しつつ、俺は男に問いかけた。

「そうだ。今はそれ以上、言えないが」

 やおら立ち上がると、銀の男は柔和に微笑んだ。

「時間を遡るとか、余計なことをしなければ、人の記憶は案外強靱にできているものだ。安心して、僕のことを憶えていろ。じゃあな」

 それが最後の言葉だった。銀色の男は振り返って、鉄橋の歩いて来た道を戻っていった。後ろ姿も一面銀色だった。歩く姿はのっぺらぼうのようだ。頭が尖っているのが余計に目立つ。あんなのに夜中に出会った不幸な人間はきっと怖がることだろう。

 歩いて去って行く男を見送って、俺は高欄にもたれた。どっと疲れが出た気がした。

 ふと、川を見下ろせば、小雨が波紋を作っていた。いくつも揺られる水面の中に、俺の姿はやはり見えない。灰色が波打っているだけだ。

 たくさんの円が出たり消えたりを繰り返す。

 朝来はいつでも俺を見ている、俺の自殺を止めようとしている。

 いつの間にか監視されているのかもしれない。

 背筋に寒気が走った。

 小雨が本降りに変わりつつある。俺は立ち上がり、残りの道を走った。中学校卒業以来、体力は落ちているが、それでも俺は走りたかった。久しぶりに、思い出すことも、思いを馳せることも多い一日だった。

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