第21話エピローグ

ひととおり終わってみて思ったのは

一番の加害者は元オットではなく

元オットの支援者の人たちだったということ

彼らは私が何を言っても

涼しい顔で「障害者ですからね」

とまったく聞く耳をもたなかった

彼らは社会的弱者を守るという

大義名分のもと私や娘の人生を

犠牲にしても当たり前

というスタンスだった

思えば私は彼らに洗脳されていたのだろう

障害者という縛りをとってみれば

誰がみてもただのDV男だったのに

警察でも役所の人にも

12年ガマンしてたということに

一様に驚かれた


もし彼らに障害だからと言われ続けなければ

もっと早くに障害じゃなく

ただのDVだということに

気付いていたのかもしれない


誰かを支援するのなら本人だけじゃなく

その周りまで丸ごと気を配るべきだと思う

あからさまに言ってしまえば

私たちが支援してるのはあなたでは

ないので私たちには関係ありません

という態度がみえみえだった


障害者の家族は障害者に

なにをされてもガマンするしか

ないのだろうか?

それでは家族の人権はいったい誰が

守ってくれるのだろう?

誰も守ってくれないのなら

自分で自分を守るために立ち上がらないと!


これはDVなのかと迷ったら

警察でもお役所でも一度は

相談することを強くおすすめする

そして暴力はたとえ

相手がどんな状態であろうとも

傷害事件だということを

肝に銘じてほしい


今回かれらが事態を甘く見た結果

結局元オットは私たちとは完全に

切り離され一人きりになった

そして警察には目を付けられた

これが彼等が一生懸命守ろうとした

弱者に残されたもののすべてである




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離婚へのカウントダウン とらっち @torajiita

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