離婚へのカウントダウン

とらっち

第1話それはいきなりやってくる

ある休日の朝、お湯をわかしていると

ダンッとテーブルを叩く音がした

「また始まった、、」

それはオットが何かがなくなった

お前がが盗んだんだろうと

言い出す前のお決まりの合図


今度はなんだろう

考えてもわかるはずがない

なぜなら、私がその存在さえ

知らないものがほとんどだから

「何かないの?」

「段々なくなってるんだ、、、

 がびょうが」

「!!」知るかと内心思っていると

続きが始まった

「あとお前は結婚指輪していない!」

「きついからね 

 あなたは確か結婚指輪を

 なくしたんだっけ?」

「、、、

 お前は家に男を連れ込んで

 浮気してるだろ!」

興奮して殴りかかってくるオット

でも幸いこの人は半身麻痺

よけるのは容易だった

でもそれを聞いた私の心の中で

何かが壊れた

「じゃああなたはどうしたいの?

 私を一切信じていない

 浮気をしているって疑ってる

 いったいどうすればいいの?!」

返事はない


しばらく経って落ち着いた頃

再び聞いてみた

「どうしたいの?

 信用してない相手と

 暮らせないでしょ?」

私の鼓動は

彼が怒り始めたときから早鐘だが

今はどんな答えが返ってくるのか

震えそうなぐらい息を詰めている

すると彼が口を開いた

「別れよう」

それを聞いた瞬間力が抜けた

「あー良かったー」

自分の口からもれた

のんきそうな口調に驚いた

そんなにガマンしてたんだね

ガマンしてるって自分じゃ

分からなくなるほどに

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