概要
違うよ…『したっけ』って、じゃあまたねって、また会えるときに使うんだよ
25年前の北海道、旭川市。冬を迎える直前、すべての色彩を失いつつある灰色の季節。高校生の橘雪乃は、トラックに轢かれ、命を落としそうになったところを、ある青年に間一髪のところで助けられる。それが、異様なほどに長い手足と突き抜けるような白い肌と持った端正な顔立ちの青年、冬哉との出会いであった。雪乃の積極的なアプローチに冬哉も次第に心を開き、お互いに心を通わせていくようになるのだが…。25年後の今、その青年のことも、その青年と過ごしてかけがえのない時間も、そのすべてを何故か一切覚えていなかった。
青年と出会ってから、雪乃の周りでは次々と起こる不思議な現象。そして、その果てには、雪乃のその後の人生だけでなく、その性格までも大きく変えてしまうような過酷な事実が待ち構えていた。
冬を迎える直前の北海
青年と出会ってから、雪乃の周りでは次々と起こる不思議な現象。そして、その果てには、雪乃のその後の人生だけでなく、その性格までも大きく変えてしまうような過酷な事実が待ち構えていた。
冬を迎える直前の北海
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!瑞々しい時を恋とをめぐる北海道SF
瑞々しいラブストーリーに見入ってしまった。面白かったです。
本作は、元気な女子高生雪乃が、元気すぎるゆえ? に事故に遭いそうになるところから始まる。助けた男 冬哉には、なにやら秘密があって……。
まず、「晩秋の旭川」という舞台がいい。年代は平成ひとけた。
その時代に、サービス精神たっぷりに旭川の名所巡りが繰り広げられる。有名店で旭川ラーメンも食べるし平和買物公園にも行くし、当然、昨今すっかり有名になってしまった旭山動物園にもいく。
清冽な寒さが立ち現れてくるこの時期に、二人が楽しく色々なところに行く姿が目に浮かぶのが面白かったです。
25年後、すっかり都市は変わってしまう。25年ぶりに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!雪虫が、彼の記憶を呼び起こす
高校生の雪乃は、旭川に住む女子高校生。
仲の良い友達と高校生活を楽しむ彼女だが。
ある日、交通事故に巻き込まれ、危ないところをとある青年に救われる。
彼は自分のことを『冬哉』と名乗り、雪乃は命を救ってくれた彼と交流を行う中で、だんだんと惹かれていく自分に気づく。
ところが。
そんな『冬哉』には重大な秘密があって……。
と。
重要なところをここでお伝えしたらネタバレになってしまうので差し控えますが……。
展開される素敵なラブストーリーもさることながら、それを彩る『北海道弁』が大変魅力的に使用されています。
女子高生が使うからなのか、それとも舞台が雪国だからなのか。
非常に愛らしく、ま…続きを読む