戦場で青年は若草色の蝶に出会い、束の間の友情を育む。
北方の少数民族・ラゴ族を率いるサウレリは、烏翠国(うすいこく)との紛争のさなか、烏翠の王族かつ使者である弦朗君(げんろうくん)に出会う。互いに敵対する立場であり、対照的な外貌と性格を持ちながらも意気投合し、魅かれあう若者二人。だがそれは苦悩と葛藤をも伴うばかりか、ほどなく辛い別れがやってきて――。
長編中華風ファンタジー『翠浪の白馬、蒼穹の真珠』の外伝につき、『翠浪』既読推奨なれども、必須ではありません。
約2万字。
〔注記〕「小説家になろう」との重複掲載です。