☆タイトル「楽園の子どもたち」

☆作者名「陽澄すずめ」

☆作品リンク

☆あらすじ(原作より引用)

『結婚』、『家族』という概念の存在しない閉鎖的な村には、いくつもの掟があった。その村に住む少年ユウマは、大好きなチィ姉ちゃんに手を引かれて掟を破ってしまう。子ども同士の些細な秘密だったはずが、とんでもない事態を引き起こしてしまい――【全の章】

　極端な少子化により国家が財政破綻し、地方自治で運営される社会。自警組織『治安警察局』に勤める女性・一ノ瀬は、同僚の佐伯とともに自治区内で保護された少女の身元を調べることになるが――【一の章】

　二つの物語が交錯するとき、衝撃の真実が明らかになる。

※他サイトからの転載です。

☆作者評

「全の章」と「一の章」という、大きな二つの物語がそれぞれ動き、絡み合っていく。異なる二つの物語がどう関わっていき一つの物語となるのか、がこの作品最大の魅力だと思う。

一つ注意を入れるなら、タグに「R-15」とあるように、少し大人向けの描写がいくつかある、ということ。もちろんそのことすらも作品の魅力ではあるけれど、この手の描写が苦手な方には少し辛いかもしれない。

掟に従って人々が暮らす、「結婚」「家族」という概念の存在しない村。この村を舞台とした、ユウマを軸として進む物語、全の章。

カメラや携帯端末と言った現代の機器が登場する近未来。自警組織「治安警察局」に所属する一ノ瀬を軸とした、保護された一人の少女をきっかけに始まる物語、一の章。

一見すると全く縁のなさそうな二つの物語が、時の流れに従って少しずつ関わっていく。この過程は読んでいて驚きを隠せない。物語の真相を知った時、あなたは何を思うだろうか。

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