[完]書詠フミの消失

☆タイトル「書詠フミの消失」


☆作者名「野々花子」


☆作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880364753


☆あらすじ(原作より引用)

人類史上初の自動物語生成ソフト「書詠(かくよ)フミ」。ノベロイドと呼ばれる彼女が書いた小説はインターネットから日本中に広がり、瞬く間に人間が書く「小説」を凌駕し、結果的に日本文学千年の歴史を焼き払った――。これは「書詠フミ」の誕生と拡散、そして消失についての記録である。


☆作者評

自動で物語を作ってくれる物語自動生成機。それは、創作者ならきっと一度は考えたことのある願望だろう。「書詠フミ」はそんな、夢のようなソフトだった。これは「物語自動生成機が実在した」という世界の物語。

この作品の魅力はなんといっても独自の世界観にあると思う。「書詠フミ」という存在とその設定が非常に細かい。さらに、「書詠フミ」が登場したことによる作家と小説の在り方の変化が、リアリティを感じさせる描写で記されている。

「書詠フミ」が実在したらあなたはどうしますか?

その作品が人を超えるようなものなら?

作家としても読者としても、考えさせられます。皆さんはこの作品を読んで何を感じるでしょうか。


余談だけど、少しボーカロイドに関連したような用語が出てきてクスッと笑ってしまう。ボーカロイドについて知っている人、作中に出てくる作品名に類似した名前の原曲を知っている人がいれば……この作品に少し親しみを覚えるかもしれない。もちろん、知識がなくても読めるけれど。作品名とかに作者様の遊び心のようなものを感じて嬉しくなってしまった。

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