[完]86億のアダムとイブ~顔が二種類しか存在しなくなった、ふたりぼっちの世界~

☆タイトル「86億のアダムとイブ~顔が二種類しか存在しなくなった、ふたりぼっちの世界~」


☆作者名「LUM」


☆作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883208236


☆あらすじ(原作より引用)

20xx年。

突如人類に、顔が同じになるという謎の奇病が発症した。

世界はまたたく間に、大パニックに陥った。

完全に狂ってしまった世界。

あてどもなく逃げまどう人、襲う人、そして襲われる人……。

皮膚の色による差別、貧富の差、顔のコンプレックスetc……すべての格差が消え去り、ある意味本当に平等となったカオスな現実。

そんな世紀末に生き、もしくは死んで行く人々の姿を描いたパニックノベル。


殺人を依頼された殺し屋が、顔が同じになってしまったターゲットに対して取った行動とは?

人の破壊に快楽を見出す連続殺人犯は、それでも人間を殺し続けるのか?

教祖をはじめ、みな顔が同じになってしまった現実を前に、新興宗教の信者たちは何を思うのか?

世界が未曾有の大惨事となったいま、核爆弾のボタンを押そうとしていた某国トップの考えたこととは?


そして、あなたは、顔という個性を失った世界においても、愛する人を愛しつづけることができますか?




☆作者評

この作品の面白いところは「人類全ての顔が同じになる」という設定。外見による個性が無くなった世界で、登場人物たちがどう生きるのかを描いた作品。これはもはやSFというよりSF兼「人間ドラマ」

美醜や肌の色による差別が無くなり、個性の無くなった世界で人々がパニックになる。そんな中、生きる希望を見出す人々がいる。読んでみて「この世に存在する格差」、特に「美醜」の格差について考えさせられたよ

無駄な登場人物は一人もいない。見た目で区別が出来ないからこそ、登場人物一人一人の背景や思考が人の区別の鍵になる。この作品を読んでどう思うかは読者次第。でもどうか読んで、色々と考えを巡らせてほしいと思う

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